第30話:完全なるディオグ降臨(1)
闇の異世界へと飛び込んだ七人のフラウソルジャー。
「辺り真っ暗なのに…周りがよくわかる…リリス、これってフラウソルジャーになってるから?」
そう聞いたフラウリリー。
『それもあるけどここはディオグの作り出した世界だから…霞達には特別に周りが見えるようにしてるのかもしれない』
そう説明するリリス。
「それはそうと…ディオグはどこにいるんだ?」
辺りを見ながらそう言うフラウサニー。
『気配は感じない…恐らくこの闇に紛れているんだろう』
そう言うコスモ。
「フラウロゼリア…お前は何か感じないか?一番感覚が鋭そうだし」
そう聞くフラウインフィ。
「俺にもわからない…もしわかるとしたら光の力を使うフラウリリーと心の力を使うフラウイリス…」
そう言いフライを見るフラウロゼリア。
「霞ちゃん」
「うん」
と、フラウリリーとフラウイリスは手をつなぎ意識を集中させ辺りを探った。
少しの間静かな時間が流れていった。
「かすかに…闇の中に強い闇が出てる方向がある…」
そう呟くフラウリリー。
「はい、そこだけ力が僅かに溢れている感じです」
そう言うフラウイリス。
「そう言うことならそこへ向かうしかないわね」
そう告げるフラウディオン。
「完全体になる前に倒さないとな。なぁ、サナー」
『あぁ』
そう言う会話をするフラウサニーとサナー。
そして、この闇の中にいるディオグはと言うと…。
「感じるぞ…フラウソルジャー…最初の一人であるフラウリリーの力を感じてから…ここまでよく戦ってきた…だが、ここでお前達は闇の異世界に自身のエネルギーを渡す事となる…二度とこの世界から出られず…全てをこの闇の世界に捧げるのだ」
そう呟くディオグ。
そして、そんなディオグがいるであろう場所を特定したフラウリリー達がそこへ近付いていた。
「もうすぐのはずだよ」
そう言うフラウリリー。
「ここから気を引き締めていこう…あのディオグだ…この闇を利用して不意打ちもありうるからな」
そう仲間達に告げるフラウロゼリア。
『私をそのような風に思ってもらうのはやめてほしいな』
突然闇の中から声がして動きを止めるフラウリリー達。
「ディオグ!?」
「何処に…」
「お前達は困難を乗り越えここに来た。更には、闇に隠れていた私の居場所をも特定した。そんなお前達を不意打ちで倒そうなどと思わぬ」
そう告げたディオグは闇の中から静かにその姿を現したのだった。