第27話:救う力と戦う力(2)
楽しい時間の後の午後の授業も難なくこなした霞たち。
だが、闇の勢力はそんな霞たちを狙ってくるのであった。
「これ以上の失敗は俺たちの命がないな・・」
そう呟くガロン。
「だからこそ一気にあいつらを倒すんだ」
そう意気込むヒヤシ。
「だが、フラウソルジャーも六人・・全員で戦われたらこちらに勝ち目はない・・ディオグ様から力を頂いていてもだ・・」
そう言うガロン。
「だからこそ・・今回は我も仮の姿ではあるが人間の世界に降りてきているのだ・・」
と、ガロンたちの背後に現れる黒い煙状の存在。
「ディオグ様が共におられる・・ここで負けるわけにはいかない」
そう告げるザレア。
「ふっ・・だが、今回は奴等の心の溝を利用させてもらうぞ」
そう呟くディオグだった。
そして、そうとは知らず下校している霞・潤・璃花の三人。
「澄香ちゃん、帰り誘ったけど・・やっぱり帰りはお兄さんと帰るみたいだね」
そう言う霞。
「家が一緒なんだから当然だろ・・」
そう告げる潤。
「霞!」
と、霞より前に出てそう告げたリリス。
そして、霞達の前に堂々とガロンたちダークフェアリー達が姿を現したのであった。
「ダークフェアリー!?」
驚く霞。
「それだけじゃないぜ、あいつらの後ろ!」
サナーが叫ぶと霞たちは仮の姿のディオグを発見したのだった。
「ディオグが・・自ら・・」
「久しぶりだな・・だが、ここでお前達は終わりを迎える・・短い命を終わらせたくなければ宝石を渡せ・・」
そう告げたディオグ。
「渡すわけないだろ!俺達はお前を倒すまではやられたって何度でも立ち上がる」
そう言う潤。
「それならば仕方ないですね・・我々も本気で行きます」
そう告げたガロン。
「ガロン・・」
そう呟くリリス。
その頃、学校では・・・。
「別に待ってなくたってよかったんですけど・・恵美先輩」
そう告げた湊。
「一人でいるのは危険でしょ。湊君だって私に付き添ってくれてたしそのお礼だから」
そう言う恵美。
「湊・・すぐに役目を終わらせて出よう」
そう告げたコスモ。
「レット、もしかして・・」
恵美が聞くと
「あぁ、それもこの感じは・・あいつだ・・」
レットも力を感じそう告げるのであった。
「行くぞ!」
ガロンがそう言うとダークフェアリーたちは霞たちに向かっていった。
「あいつら、また強くなったのか?」
そう聞く潤。
「そんな事はどうでもいいでしょ、とりあえず・・!」
瞬間的にフラウソルジャーになる霞・潤・璃花。
「この前までの俺たちと思うなよ。ディオグ様からまた得た力・・」
「霞!私が潤と二人前線に出るから、霞は光の力でダークフェアリーを」
「でも、それじゃ・・」
フラウリリーがそう言うと
「心配するなって・・俺達なら問題ない」
そう言うフラウサニー。
「・・・」
ただじっとこの戦いを眺めていたディオグ。
と、ディオグは近付いてくる力に気付いた。
(さて、ここからが面白いところだな)
そう考えていたディオグ。
「恵美先輩・・」
恵美の走るスピードに合わせている湊。
「ごめんなさい・・私そんなに走るの早くないし・・」
と、何かを思いついた湊はコスモとジョイントフェアリーした。
そして、そのまま恵美を抱きかかえ駆け出すのだった。
「////」
そして、恵美は顔を赤くしながらもフラウインフィに任せていたのだった。
だが、そんな頃・・。
「お兄ちゃん・・」
「ここで終わりにする・・他のフラウソルジャーなんて関係ない。俺達で終わらせる」
「うん・・今回は私も行く・・お兄ちゃんばかりに戦わせるのはいやだから」
「わかった。だけど無茶するなよ」
そして、二人はフラウソルジャーへと変身し屋根を跳び渡り移動していくのであった。