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第27話:救う力と戦う力(1)

翌日。


昨日結構楽しんだ霞達は元気よく学校に登校してきていた。


「後二人の仲間・・早く会いたいね」


そう言う霞。


「そう簡単にいかないかもしれないけどな・・ディオグ達だって宝石狙ってるんだし・・」


そう言う潤。


「そうだけど・・きっと大丈夫よ。ダークフェアリーは私達が力をあわせれば問題なく倒せるし・・後は、ディオグだけど・・」


そう告げる璃花。


そして、三人の上空を飛んでいたリリス・サナー・リオンの三人。


「小さいけど感じる・・けど、はっきりとしたのじゃないな・・」


そう言うサナー。


「すでにこの街に残りの2人が?」


そう言うリリス。


「とりあえず潤たちにはまだ話さないほうがいいな・・この間のコスモの件もある・・俺達も出来る限り姿を隠しておこう・・確実な情報を得るまで」


そうフェアリー同士で話して決めたサナー達。


そして、霞達が教室に入るとそこにはすでに湊・恵美の姿があった。


「あっ、おはよう」


「霞ちゃん、おはよう」


挨拶を返す恵美。


「何で二人一緒なんだ?」


潤が尋ねると


「一応ボディーガードのつもりだ・・この中じゃ俺が一番ディオグに接近してるからな・・あいつの力は何となくだけどわかってるつもりだ」


そう言う湊。


「大丈夫だよ湊君・・みんながいればディオグだって倒せるから」


そう笑顔で告げる霞なのであった。


と、そんな時一人の女の子が教室に入ってきた。


「ん?」


「どうしたの?潤君」


そう聞く霞。


「あんな女の子クラスにいたっけか?」


そう告げた潤。


「あんたね・・いくらなんでもクラスメートの顔と名前ぐらい覚えてなさいよ」


そう言う璃花。


「えっと・・白石澄香ちゃんだよね」


そう告げた霞。


「おとなしい子であまりみんなと一緒にいるところ見かけたことないのよね・・」


「だったら今日・・声かけてみようかな・・お昼ご飯一緒に食べようって」


そう言う霞。


「そだね・・霞ならあの子も話しやすいかもね」


そう言う璃花。


「そろそろホームルームの時間だから私自分の教室に戻りますね」


そう言いながら椅子から立ち上がる恵美。


「恵美さん、一緒にお昼食べましょうね」


「はい」


と、言う訳で二年生の教室に戻っていった恵美。


「よーし・・」


お昼の楽しみが増えたからなのか、そう意気込む霞なのであった。


ワクワクした気持ちを抑えながら授業を受けていた霞。


「霞ったら・・」


自分の席からでも霞がそんな気持ちを持っていることを感じていた璃花。


そして、お昼休み。


「えっと、澄香ちゃん」


昼休み開始直後、澄香の席にいきそう声をかけた霞。


「えっ・・はい・・」


驚きつつそう返事した澄香。


「えっとね・・一緒にお昼ご飯食べたいなって・・いつも澄香ちゃんは誰と食べてるの?」


「えっ・・私は・・いつもは・・お兄ちゃんと・・でも、今日はお兄ちゃん忙しいから・・」


そう答えた澄香。


「それじゃ今日は一緒に食べよ」


笑顔でそう告げた霞。


「心配ないわよ、白石さん。霞は誰にでもあんな感じだから」


そう言う璃花。


と、霞達の教室に恵美が姿を見せた。


「霞ちゃん達・・何してるの?」


潤と湊に尋ねた恵美。


「新しい友達作り」


そう答える潤なのであった。


そんな訳で一年生の霞達と二年生の恵美は屋上へとやってきていた。


「屋上って入って大丈夫なんですか?」


そう聞いてきた澄香。


「特に立ち入り禁止にはなってないみたいだぜ・・先生にちゃんと聞いたわけじゃないけどな」


そう説明する潤。


「いきなり誘っちゃって迷惑だった・・かな?」


澄香にそう聞く霞。


「ううん・・ただ、こう言うの・・初めてだから」


そう言う澄香。


「いつもはお兄ちゃんがいてくれるから・・」


「お兄さんってこの学校?」


「はい、三年生です」


そう答えた澄香。


「三年生・・白石・・・」


と、聞いたことあるのか思い出してみる恵美。


「まぁ、それはおいといて早く食べないと昼休み終わるぜ」


そう言った湊。


「うん♪澄香ちゃん、迷惑じゃなかったらこれからも一緒にお昼どうかな?」


「えっ・・お兄ちゃんが良いって言ってくれたら・・で、いいかな?」


俯きながらそう告げた澄香。


「それでもいいよ♪」


笑顔で答えた霞。


そして、今日の昼休みはいつもより楽しくすごせた霞なのであった。

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