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第24話:湊と恵美とフラウの力

「潤君!璃花ちゃん!」


ディオグと戦っているフラウサニーとフラウディオンに合流するフラウリリー。


「霞!」


「何とか大丈夫みたいだな、霞」


そう言うフラウディオンとフラウサニー。


「心が持ち直しましたか・・まぁ、あの駒がフラウリリーの心を完全に闇に染めさせることが出来るとは思いませんでしたが・・」


そう言うディオグ。


「湊君は弱くないから・・本当の湊君は・・」


「貴方がいくらそう言い張ろうとも人間たちはみな弱い」


と、全体に闇の衝撃を放つディオグ。


フラウリリーたちはそれぞれ自分の技で衝撃波を防御していた。


その頃、恵美とレットは・・・。


「今でも怖い思いはあるけれど・・皆戦っている・・私だけ逃げてちゃダメ・・例えその結果がどうだったとしても・・」


「恵美・・」


「レット・・最後まで力を貸してくれる?」


そう聞いた恵美。


「私は恵美のパートナーだ・・だからずっとお前と共にいる」


「うん・・ありがとう・・」


と、輝き始める恵美の持つ緑の宝石。


「恵美・・行こう」


「えぇ、ジョイントフェアリー!」


その言葉と共にレットと一つとなる恵美。


そして、再び恵美はフラウヴィオラへと変身したのであった。


「何としても霞に攻撃の道を作ってあげるのよ」


そう言うフラウディオン。


ディオグと戦い始めて時間が経っているが、中々ダメージを与えられずにいるフラウリリーたち。


「闇である我を倒せるのは光の力を持つフラウリリーだけであろうからな・・だからこそ我はお前に攻撃させなければいい」


フラウリリーを見ながらそう言うディオグ。


「サンシャインバースト!」


ディオグに攻撃を放つフラウサニーだが、煙の塊のようなディオグは簡単にその攻撃をかわした。


「ファインサイクロン!」


続いてフラウディオンが攻撃するがこれもまたディオグには通じていなかった。


「何度同じことをくり返すつもりだ・・お前たちの攻撃など我には通じぬ」


そう言うディオグ。


「潤君・・璃花ちゃん・・」


二人を心配するフラウリリー。


と、そんな時戦いの影響で廃墟が崩れ始めてきた。


「ちょっと・・嘘でしょ・・」


そう言うフラウディオン。


「湊!」


突然そう叫んだコスモ。


と、湊の頭上から瓦礫が落下してきたのだった。


「湊君!」


助けようと飛び出すフラウリリーだが、間に合いそうに無かった。


だが、その時


「サイコフラウニング!」


廃墟の外より植物のつるが突入してきて湊の頭上の瓦礫を破壊したのであった。


「恵美・・お前・・」


驚いた表情を見せている湊。


「これは私が決めたことです・・あの人達・・同じ力を持った人達と共に戦うって」


そう告げたフラウヴィオラ。


「貴方・・来てくれたんだ」


そう言うフラウディオン。


「ここからは私も戦う・・ううん、戦わせて」


そう言ったフラウヴィオラ。


「もちろんよ」


即答したフラウディオン。


「仲間が一人増えた所で・・我は倒せぬ」


そう告げるディオグ。


「お前・・怖くはなかったのか?俺よりディオグの方が強い・・ここにくればお前も・・」


湊がそう言うと


「わかっています・・それを理解したうえで来たんです・・レットも共に戦ってくれています・・」


そう言うフラウヴィオラ。


「・・・湊・・」


静かに呟くコスモ。


「・・俺だけか・・利用されるだけされて・・結局俺は・・」


そう告げる湊。


「所詮お前は弱い人間・・まずはお前の持つ宝石から奪ってくれるわ!」


と、湊に向かうディオグ。


「させません!サイコフラウニング!」


湊の前に移動し攻撃を放つフラウヴィオラ。


「我を止めることお前には無理だ」


と、フラウヴィオラの技を正面から衝撃波で弾くとフラウヴィオラとぶつかり合うディオグなのであった。


「きゃっ・・」


ディオグの勢いに負けて弾き飛ばされるフラウヴィオラ。


「恵美さん!」


フラウディオンが飛び出し弾き飛ばされたフラウヴィオラを支えた。


「恵美・・」


飛ばされたフラウヴィオラを見る湊。


「コスモ・・俺はどうしたらいい・・ディオグに利用されあいつらと敵対した俺は・・」


そう呟く湊。


「俺もディオグの闇に支配されていた・・俺も湊と同じだ・・リリスたちに敵対し・・傷つけた・・」


そう言うコスモ。


「コスモ・・」


「だが、まだ間に合う・・俺達も・・選ばれたものだから・・湊・・その宝石がその証だ」


「黒の宝石・・コスモと共に俺に力を貸してくれるのか・・」


と、黒の宝石に触れるコスモ。


「霞・・恵美・・俺は許されないことをした・・これでやった事が消え去るわけじゃない・・でも、お前達のために・・俺もこの力を使いたい・・」


そう湊が告げると小さな輝きを放ち始める黒の宝石。


「何だと・・」


フラウソルジャーたちと戦っていたディオグが、黒の宝石が輝き出したことに驚き動きを止めた。


「湊君・・」


そう告げるフラウヴィオラ。


「力を与えるわけにはいかぬ!」


と、湊に襲い掛かるディオグ。


「セイントフライヤー!」


「グォッ・・」


突然の光属性であるセイントフライヤーを受けて湊から離された。


「今だよ!湊君」


そう言うフラウリリー。


「助かったぜ、霞」


と、強く輝く黒の宝石。


「ジョイントフェアリー!」


湊の言葉と共に光に包まれる湊とコスモ。


そして、湊は再びフラウインフィに変身するのであった。


「まさか・・お前の心が持ち直すとはな・・」


そう告げるディオグ。


「俺は一度お前の闇に落ちた・・だけど、そこから抜け出すための光を・・霞や恵美がくれたんだ・・ここからは俺もお前を倒すために戦う・・ディオグ!」


そう言い放つフラウインフィ。


「湊君・・」


と、側によるフラウヴィオラ。


「恵美・・協力攻撃・・頼めるか?」


「はい!」


ディオグに向かい構えるフラウインフィとフラウヴィオラ。


「こうなれば・・この地もろともお前たちを滅してくれる」


闇のエネルギーを高めるディオグ。


「まだ完全に復活していないお前の力なら・・今の俺達でも倒せる・・そうだろ・・霞!」


「えっ・・うん!」


そう返事するフラウリリー。


「行きます、湊君。サイコフラウニング!」


「グラビティハデス!」


二人の攻撃がクロスするようにディオグにヒットし、ディオグの動きを封じた。


「こ、これは・・」


「俺とコスモの力を甘く見るなよ・・今だ・・追撃を・・」


フラウインフィがそう言うのと同時に飛び出していたフラウサニーとフラウディオン。


「何かあいつがリーダーみたいな感じでやな感じだけど・・」


「まぁいいじゃない・・新しい・・本当の仲間が増えたんだから・・」


そして、フラウディオンとフラウサニーの攻撃が動けないディオグにクリティカルヒットした。


「グゥッ・・」


「今だ、霞」


「はいっ!」


元気よく返事をしながらすでに攻撃の準備を始めていたフラウリリー。


「これで決めます!セイントフライヤー!!」


強力な光のエネルギーを放つフラウリリー。


動けなくなっているディオグはそのエネルギーをまともに受けて、闇のエネルギーは辺りに四散したのであった。

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