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第23話:明かされた真実(3)

「ディオグ!これは・・どういう事だ」


そう言う湊。


「言っただろう・・駒だと・・我の復活の為のエネルギーを集める駒・・」


「何だと・・」


「湊・・君・・」


闇に包まれながらも湊を心配するフラウリリー。


「お前に渡し増幅された闇の力は返してもらうぞ・・」


「グッ・・」


湊が持っていた黒の宝石の中から飛び出す漆黒のエネルギー。


「後で緑の宝石も回収するが・・まずはこの場の二つの宝石を頂くとしよう・・」


「コスモ・・」


「湊・・現状で変身は無理だ・・元々ディオグの闇の力で変身できたんだ・・まだ湊の心では・・」


そう言うコスモ。


「まずは今まで邪魔をしてくれたフラウリリー・・」


「ディオグ・・・」


『霞・・・』


「ファインサイクロン!」


と、その時放たれた技がフラウリリーに近づこうとしたディオグを弾き飛ばした。


「・・仲間が辿り着いたか・・」


「おい、こいつって・・」


そう言うフラウサニー。


「って・・湊・・何でここに・・」


ディオグがいたことに続き湊がいることに驚くフラウディオンなのであった。


「それより・・霞!」


フラウリリーの側によるフラウサニー。


「潤・・君・・」


そう呟くフラウリリー。


「霞、一体何があったのよ・・何で湊がここに・・・」


フラウディオンがそう聞くと


「全ての事情が知りたいのなら我が教えてやるぞ・・ただし、そのフラウソルジャーの心が耐えられるかな・・」


「お前・・霞に何かしやがったのか!」


そう言うフラウサニー。


「したのはそこの人間・・いや・・フラウソルジャーとなったそこの人間だ」


「フラウソルジャーって・・まさかお前・・」


湊を見ながらそう言うフラウサニー。


「そう・・その人間がフラウインフィとなり我のために動いていたということだ・・」


「・・・」


その真実に無言となるフラウサニーとフラウディオン。


「・・・・それで霞が元気ないって訳ね・・」


そう呟くフラウディオン。


「別に問題ないだろ・・結局は・・お前が一番悪いって事なんだからな」


ディオグにそう言い放つフラウサニー。


「そうだな・・だが、仮の姿とはいえお前たち二人に負ける我ではないぞ!」


そう言うと強烈な黒い衝撃波を放つディオグなのであった。


「流石強い力持ってるわね・・」


そう言うフラウディオン。


「こいつさえ倒せば全て終わるんだけどな・・とりあえずはあいつを追い払わないとな・・」


そう告げるフラウサニー。


ディオグの出現により状況が変化しているこのバトルフィールド。


そんな中、ここから離れた場所にいる恵美とレットはというと・・。


「・・・」


変身が解けた後ずっとその場に立ち尽くしていた恵美。


ただ、戦いが起きているであろう場所を時折見ていた恵美。


「・・・どうするのだ?恵美」


尋ねるレット。


「・・・わからない・・どうすればいいのか・・」


そう呟く恵美。


「・・フラウインフィ・・湊の力も消えている・・恐らく何か動きがあったんだろう・・それに・・この感じる強い力は・・」


そう言うレット。


「湊君・・・ねぇ、レット・・私はどうしたらいいのかな・・闇の力を恐れて悪いことして・・」


そう告げる恵美。


「私の意思は常に変わらない・・恵美のやりたいように・・私はそれについていく・・何があろうとも・・」


恵美の目を見てそう言うレット。


「私のやりたいように・・私がやりたい事・・やらなきゃいけないこと・・」


戦いが起きている場所を遠くに見ながら何かを考える恵美なのであった。


「うぅっ・・・・」


地面に叩きつけられ小さな声をあげるフラウディオン。


「あの野郎・・」


そう告げるフラウサニー。


「やはり二人ではその程度だな・・我の敵ではない・・」


「潤君・・璃花ちゃん・・」


『霞!私達も戦いましょう・・今は彼じゃなくてディオグを・・』


そう告げるリリス。


「・・うん・・でも、その前に・・」


と、フラウリリーは湊の元に向かった。


「・・お前・・」


「大丈夫だよ・・その宝石に選ばれたって事は・・湊君も私達と同じだから・・」


そう言うフラウリリー。


「同じだと・・俺はお前たちとは違う・・ディオグの闇に取り込まれた・・同じ宝石を扱えるからって・・」


そう告げる湊。


「わかってる・・だから私達がディオグを倒せば・・湊君も大丈夫だよ」


笑顔でそう言うフラウリリー。


「・・何でお前は・・こんな状況でも笑えるんだ・・」


「リリス・・行こう」


そう言うとすぐ近くで起こっている戦いの場へ向かっていくフラウリリーなのであった。

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