表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/114

第23話:明かされた真実(2)

「どうするんだよ、ガロン・・」


そう言うキキ。


「私達には猶予はない・・だが、無駄に戦い命を捨てる必要もないだろう・・ディオグ様もそれを望んではいないだろうからな」


そう言うガロン。


「撤退するしかないのね・・」


呆れつつそう言うザレア。


「あと少しだったのに!」


悔しがりながら姿を消すヒヤシ。


そして、ガロンたち三人もその場から消えていったのだった。


「とりあえず・・何とかなったわね・・潤!」


「おぅ・・」


フラウディオンの元に向かうフラウサニー。


「恵美先輩・・・大丈夫なの?普通ならダメージはあまり残らないはずじゃ・・」


そう言うフラウディオン。


「恵美は・・自ら望んだ・・俺だけに負担がかかることを嫌ってな・・平等に負担がかかるようにしてほしいと・・」


そう説明するレット。


「・・サナー・・・お前たちは・・」


『何も言うな・・フラウフェアリーとして当然のことをしているだけだ』


そう言うサナー。


「レット・・恵美先輩のこと任せて大丈夫よね」


「あぁ、私は恵美のパートナーだ・・必ず守る」


「よし!潤!霞のところに行くわよ」


そう言い飛び上がるフラウディオン。


「判ってる・・行くぞ!」


そして、フラウサニーとフラウディオンはフラウリリーの元に向かうために飛んでいくのであった。


フラウサニーたちの所で決着がついている頃・・。


「私の心をって・・」


「俺もむやみにお前を傷つけたくはないからな・・だからお前の心を・・」


『惑わされないで霞。何を仕掛けられても自分をしっかりもって』


そう告げるリリス。


「うん・・大丈夫」


そう言うフラウリリー。


「そう身構えることはないぜ・・別に攻撃するとかじゃない・・」


そう言うフラウインフィ。


「お前の強さに敬意を表して・・俺の正体を見せてやろうと思ってな」


「えっ・・」


『いいのか?』


フラウインフィに尋ねるコスモ。


「ああ・・」


と、フラウインフィは地面に降りるとその場で変身を解除した。


「・・えっ・・」


変身を解いたフラウインフィの姿を見たフラウリリーは唖然としていた。


「どうした?知っている奴で驚いたのか?」


そう言う湊。


「湊・・君・・」


そう呟くフラウリリーなのであった。


「どうして・・湊君が・・・フラウインフィに・・」


「どうしても何も俺がコスモと一つになったのがフラウインフィだからな・・」


そう言いながら手に持った黒の宝石を見せる湊。


「リリスたちの宝石と同じ・・」


『違うとすればあの中には・・闇の力を感じること・・』


そう告げるリリス。


「フラウリリー・・・いや、水城霞・・・今なら俺の中の闇を浄化できるぜ?コスモとも分離しているからな・・」


そう言う湊。


「セイントフライヤーを当てれば浄化できるけど・・でも、普通の人間の姿の湊君に当てたら・・」


迷いがフラウリリーの心を曇らせていく。


『霞・・』


「・・・さてと・・」


ゆっくりとフラウリリーに近づく湊。


「湊君・・お願い・・やめて・・私・・」


「やめてやってもいいぜ・・お前が宝石を渡してくれるならな・・」


そう告げる湊。


「リリスの・・」


と、その時二人の上空に黒い気体の塊が突如現れたのであった。


「あの黒い気体は・・・」


そう呟く湊。


『この感じ・・・まさかディオグ!』


そう言うリリス。


「ディオグだと・・お前外の世界に出れたのか?」


そう聞く湊。


「そうではない・・これは仮の姿だ・・だが、今の状況なら仮の姿でも十分だ」


そう言うディオグ。


『霞!立て直して!今の状態じゃ・・』


リリスがそう言うのと同時にディオグは自分の中にある闇の気体をフラウリリーに向けて放った。


「えっ、何・・これ・・」


闇の気体から逃れようとするがしっかりと気体はフラウリリーを逃さないようにまとわりついていた。


「リリス・・何だか・・身体が重い・・力が・・入らない・・」


「ディオグ・・何で出てきたんだ?これじゃ俺の作戦が・・」


そう言う湊だが


「もう一つの方は失敗したようだからな・・こいつの仲間が今ここに向かってきている・・そうなればいかにお前でも勝つことは出来ない」


「何だと・・恵美の奴失敗したのか・・」


「所詮は人間・・ここまでの動きはよかったが・・駒に過ぎない」


ディオグがそう言うと


「なにっ」


と、ディオグは湊にも闇の気体を放つのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ