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第23話:明かされた真実(1)

「くっ・・・」


思い切りフラウインフィに突撃したフラウリリー。


そして、フラウリリーが放った光の力を宿した拳はとっさに掌に出現させたグラビティハデスにより防がれていた。


「・・辿り着いたよ・・フラウインフィ」


そう告げたフラウリリー。


「やるみたいだな・・いいだろう・・」


と、フラウリリーを弾き飛ばしたフラウインフィ。


「逃げも隠れもしないぜ・・直接・・相手になってやる」


と、フラウインフィの身体から闇のエネルギーが溢れてきていた。


『本気になったみたい・・・ディオグに与えられた闇の力が沸きあがっている・・』


そう言うリリス。


「うん・・油断はしないよ。全力で・・フラウインフィを助ける」


拳に宿していた光の力を解除したフラウリリー。


(さて・・直接戦うことになったが・・俺にはまだ切り札がある・・フラウリリーが・・いや霞の戦意を失わせる切り札がな)


そう考えているフラウインフィ。


「フラウバスター!」


先制攻撃を仕掛けるフラウリリー。


「直線的な攻撃は通じないぜ」


宙に浮いているため簡単に左右にかわすフラウインフィ。


自分の技をかわされながらも、フラウリリーはじっとフラウインフィの動きを見ていたのであった。


「今度はこっちから行くぜ・・」


と、掌に力を集めていくフラウインフィ。


「グラビティハデス!」


遊んでいたときとは違い力を込めた重力弾になっていたグラビティハデス。


「フラウバスター!」


正面からグラビティハデスを打ち破っていくフラウリリー。


「さっきお前の攻撃を受け止めたのを見たよな・・」


と、技のぶつかり合いによる爆発で視界悪くなったのを利用して、接近していたフラウインフィ。


「グラビティハデス!」


掌に小さめの重力弾を作り出しフラウリリーにそのまま押し付けるフラウインフィ。


「!?」


そして、爆発と共に二人は弾き飛ばされた。


「・・っ・・貴方は・・自分も傷ついているのに・・」


「俺の目的はお前たちの持つ宝石だからな・・それさえ手に入れば俺自身・・」


「そんなこと・・」


と、構えていた腕を下ろすフラウインフィ。


「?」


不思議そうな表情を見せるフラウリリー。


「気が変わった・・先にお前の心を闇に染めてやるよ」


そう言い放つフラウインフィなのであった。


同じ頃、過酷な戦いを続けていたフラウサニーとフラウディオン。


「本当にいいんですか?彼を・・一人で戦わせて」


フラウヴィオラがそう告げた。


「私達は仲間だから・・信じあってるから・・だから私は貴方を止める!」


そう言うとフラウディオンはフラウヴィオラに突撃していったのだった。


「!?」


向かってきたフラウディオンに対して距離をとるフラウヴィオラ。


「貴方はどうして・・どうして戦えるんですか」


そう聞いたフラウヴィオラ。


「どうして戦えるって・・どう言うこと?」


尋ね返したフラウディオン。


「貴方や貴方の友達も・・戦いで傷つくのに・・何で戦うんですか」


そう言うフラウヴィオラ。


「確かにね・・私も最初リオン達の存在なんて知らなかったし・・関わらないほうが良かったって思ったこともあったよ」


「じゃあ、何で・・」


「でも、妖精であれ何であれ私達は友達になったから・・仲間だから・・だから一緒に頑張るって決めた」


「・・・・」


フラウディオンの答えに無言になるフラウヴィオラ。


「ゴメンネ・・偉そうな事言って・・貴方の事情はわからないけど・・私たちに・・任せてみない?」


そう聞いたフラウディオン。


「えっ・・」


「あのフラウインフィって奴に利用されてるだけなんでしょ?きっと霞が・・フラウリリーが何とかしてくれる・・だから・・」


「・・・私は・・」


フラウディオンの言葉に対して迷いを持ち始めていたフラウヴィオラ。


だが、そんな様子をフラウサニーと戦いながらダークフェアリーのヒヤシは見ていたのだった。


「役立たずだな・・だが、あいつに気を取られている今なら・・」


ヒヤシは上手く自分の位置を変えながら隙を見てフラウディオンに大きな氷の一撃を放つのであった。


「えっ・・・」


いきなり死角から飛んできたヒヤシの攻撃に対して動けずにいたフラウディオン。


「璃花!」


叫ぶフラウサニー。


「これで一人確実だな・・」


そう呟くヒヤシ。


誰も動けない状況の中で、ただ一人フラウヴィオラが動いていた。


「まだ私には答えは出せない・・でも!」


フラウディオンの前に立ち、ヒヤシの攻撃をその身体で受けたフラウヴィオラ。


「!?」


フラウヴィオラの行動に驚くフラウディオン。


そして、攻撃を受けたフラウヴィオラは地面にゆっくりと着地した。


その直後、フラウヴィオラの変身が解け恵美とレットに戻ったのであった。


「・・・」


すぐに恵美の元に駆け寄るフラウディオン。


「貴方は・・」


「恵美・・です・・同じ学校の二年生・・この妖精はレット・・」


「喋らなくていい恵美・・説明は私がする・・」


そう言うレット。


「貴方・・全て知っているの?」


レットに聞くフラウディオン。


「あぁ、少なくとも私が知っていることを全て話す・・だが、その前に・・」


「ヒヤシ・・状況が変わったみたいだが・・」


そう言うガロン。


「成功しかけていた作戦なのにね・・」


そう言うザレア。


「どうするんだ?ここからは二人が相手になるぜ」


そう言うフラウサニー。


そんなフラウサニーを見ながら、今の状況を整理するガロンなのであった。

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