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第22話:悲しき戦い(1)

「なっ・・」


突然の攻撃を受け倒れ込むフラウサニー。


「フラウヴィオラ・・貴方・・」


じっとフラウヴィオラを見ているフラウディオン。


「これが私の選んだ道・・貴方達二人は私の敵・・だから・・」


『・・・・』


フラウヴィオラの言葉をただ無言で聞いていたレット。


「ガロン・・・展開の早さについていけないんだが・・」


そう告げたヒヤシ。


「少なくともあのフラウソルジャーは味方のようだな」


そう言ったガロン。


「信用していいのか?」


疑問に思うザレア。


「でも、今がチャンスだぜ」


そう告げたキキ。


「潤、大丈夫?」


心配するフラウディオン。


「何とかな・・・だけど・・フラウヴィオラが敵に回ったんじゃかなりきついぜ」


そう言うフラウサニー。


「でも何とか切り抜けないと・・・霞だって頑張ってるから」


そう言ったフラウディオン。


「そうだよな・・加勢に行くって決めたんだ・・・だから・・・」


「うん、ここを切り抜けて・・霞の元へ」


じっとフラウヴィオラを見るフラウサニーとフラウディオン。


しばらく静寂な時間が流れた後、フラウサニー達は攻めに向かったのであった。


フラウサニー達が戦いを開始した頃・・・。


場所を移動していたフラウインフィは、手頃な廃墟を見つけ侵入し降り立った。


「・・・・」


無言でやってくるフラウリリーを待つフラウインフィ。


「追いついた・・・」


そう言いながらやってきたフラウリリー。


「一人で来るとは・・といっても今頃向こうでも戦いが起きているだろうがな」


そう言ったフラウインフィ。


「大丈夫・・・潤君と璃花ちゃんがいるから・・きっと無事に・・・」


フラウリリーがそこまで言ったとき


「相手がダークフェアリーだけならな・・」


そう告げたフラウインフィ。


『霞・・・きっと相手は罠か何か仕掛けてたのかもしれない・・』


そう言ったリリス。


「・・・」


無言でフラウインフィを見るフラウリリー。


「どういう事か知りたいなら俺を倒すことだな・・」


「私は貴方を倒しに来たんじゃないの・・・貴方を助けに来たの」


そうフラウインフィに告げたフラウリリーであった。


「お前の光の力のことは知ってるぜ・・だがな、俺の中に宿った闇は浄化できない」


そう言うフラウインフィ。


「やってみせる」


迷いのない瞳でフラウインフィを見るフラウリリー。


「いいぜ・・やってみな・・・だが、浄化するにもお前のその技を俺に当てないとダメなんだよな・・」


そう言うフラウインフィ。


「当ててみな」


そう告げると廃墟内を移動していったフラウインフィ。


「絶対助けてみせるから・・・だからリリスも最後まで頑張って」


『うん』


そう返事したリリス。


そして、廃墟内を進むフラウリリー。


しかし、フラウインフィを見失ってしまい辺りをキョロキョロ見ながら進んでいた。


『気配を隠してるみたいで探れない・・』


そう告げたリリス。


と、その時


「グラビティハデス!」


フラウインフィの攻撃技の声が聞こえてきたのだった。


「あっちから・・攻撃が来る」


構えるフラウリリー。


だが、次の瞬間フラウインフィの攻撃は、フラウリリーの真横から直撃したのだった。


「えっ・・・何で・・」


驚くフラウリリー。


地面に落下していくフラウリリーだったが、何とか上手く着地する事に成功した。


「グラビティハデス!二連発!」


「今度は二発の攻撃・・・」


さっきみたいな攻撃に対して、今度は全体に気を配るフラウリリー。


と、正面から一発目が飛んできたのでジャンプしてかわしたフラウリリー。


「二発目は・・何処かな?」


何処からかそう告げたフラウインフィ。


「!?」


一発目をよけたすぐ後に、背中に衝撃を受けたフラウリリー。


「うし・・ろ・・・」


『霞!!』


いきなり二発の攻撃をまともに受けてしまったフラウリリー。


「戦いはこれからだぜ・・」


そんなフラウリリーにフラウインフィの声だけが聞こえていたのだった。


『霞・・・大丈夫?』


心配してそう言うリリス。


「うん、何とか・・でも・・・フラウインフィが何処にいるかわからないと・・浄化できないよ」


そう言うフラウリリー。


「グラビティハデス!」


そんな話をしている間にも、攻撃を繰り出してきたフラウインフィ。


「リリス・・・」


「目だけじゃなくて感覚で・・同じフラウソルジャーだから霞にも感じられる・・・フラウインフィの攻撃が・・」


そう言うリリス。


「次は・・・」


と、頭上から迫ってきていたフラウインフィの攻撃。


「!?」


とっさに横に飛び退いてかわしたフラウリリー。


「よけれた・・」


(何度もやっていれば感覚でよけられることは予想済みだぜ・・・なら、次の手は・・)


隠れながらフラウインフィは、威力を抑えたグラビティハデスの球体をいくつも作りだし始めたのであった。

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