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第17話:ダークフェアリーと四人目のソルジャー(2)

そしてこちらは、風の渦の中にいるフラウサニーとフラウディオン。


「璃花、同時攻撃でこの渦を壊すぞ」


「わかったわ、潤」


了承したフラウディオン。


「サンシャインバースト!」


「ファインサイクロン!」


同時に攻撃を放つフラウサニーとフラウディオン。


その攻撃の威力で相殺された風の渦は、そのまま消滅した。


そして、二人は渦から解放されて落下してきた瓦礫をよけ上を見た。


「氷のダークフェアリーのヒヤシと・・大地のダークフェアリーのガロンね」


そう告げるフラウディオン。


「そこを退けって言っても素直に退くわけないよな」


フラウサニーがそう言うと


「当たり前なことは聞くなよ・・・」


そう言うヒヤシ。


「仲間の元に行きたいなら我らを倒していけ・・だが・・・」


と、ヒヤシとガロンは自分の身体から冷気と大地のエネルギーを放出し始めたのだった。


『今までのあいつ等とは違うみたいだな』


そう呟くサナー。


『でも霞さんが心配です、ここを突破して向かうです』


そう言うリオン。


「それじゃやるか、璃花」


「えぇ!」


「お前等まとめて冷凍保存にしてやるよ!!」


そう叫びフラウサニー達に向かっていくヒヤシなのであった。


フラウサニー達が戦いを開始した頃、廃墟の奥では・・。


「フラウバスター!!」


大きな風の渦によってダメージを受けながらも、何とか必殺技で渦を消し下に着地した。


「潤や璃花ちゃんと離れちゃった・・戻ろうリリス」


そう告げるフラウリリー。


「そう言うわけにはいきませんよ」


突然そんな声が聞こえて振り返ったフラウリリー。


「ここからが本番だぜ」


フラウリリーの前に現れたのはダークフェアリーのキキとザレアであった。


「二人・・それじゃ潤達の方にも・・」


そう考えるフラウリリー。


『霞・・・』


と、フラウリリーは廃墟の入り口の方向を向くと飛んで移動しようとした。


だがその瞬間、フラウリリーの目の前をザレアの風とキキの炎が通過していった。


「俺達の目的はフラウリリー・・お前を倒し宝石を手に入れること・・・逃がす訳ないだろう」


そう言うキキ。


「しかし今の自分の状況がわかっているのですか?お仲間よりも自分が不利な立場にいるというのに・・」


そう言うザレア。


『落ち着いて霞、二人は大丈夫だと思うから・・・だから今自分に出来る事を全力でやりましょう』


フラウリリーにそう告げるリリス。


「うん、わかった・・・」


フラウサニー達のことが心配ながらも、目の前の戦いに集中するフラウリリー。


「こちらは二人、追い込んでいく作戦でいきましょうか」


そうキキに言うザレア。


「なら、先に行くぜ」


炎を放出させながら前に出るキキ。


『気をつけてね、霞』


「大丈夫・・」


そう答えてキキに向けて構えるフラウリリー。


「まずはパワーアップした俺の力を見せてやるよ!挨拶代わりにな!!」


そう叫ぶとキキはフラウリリーに向けて、直線的な炎を放っていったのであった。


キキが放った炎をかわしキキ達の方に向かっていくフラウリリー。


「また渦の中に閉じこめてあげますよ」


そう言うと再びザレアは、風をフラウリリーに放った。


「同じ手はくらわないから!フラウバスター!!」


閉じこめられる前に、まだ小さい状態の風の渦を撃ち消したフラウリリー。


「まぁ、今は余裕だろうけどな」


「少しずつ力を見せてあげますよ」


そう言うキキとザレアであった。


その頃、廃墟から少し離れた場所に建っているビル。


その屋上に一人の少年の姿があった。


「始まってるか・・」


じっと廃墟を見ている少年。


と、その少年の方に妖精が姿を見せたのだった。


「お呼びですね・・湊・・・」


「早かったな・・コスモ」


湊がそう言うと


「貴方の指示に従うのが私の役目です・・・」


そう告げたコスモ。


「俺はディオグの目的通りに動くつもりはない・・だが、約束は守る・・・俺は俺のやり方で宝石を手に入れる・・行くぞ、コスモ」


「はい・・・」


と、行動を開始する湊とコスモなのであった。


「セイントフライヤー!」


フラウリリーはもう一つの自分の技を放った。


「俺に任せろ、ザレア」


と、ザレアより前に出てきたキキ。


すると、大きめの火球を作り始めたキキ。


そして、その火球でフラウリリーの攻撃を受け止めたのであった。


「止められた・・」


驚いているフラウリリー。


『キキは特に必殺技とか使って相殺した訳じゃないのに・・・ただ火の力を一カ所に集めたあの火球だけで・・』


リリスも驚きを隠せないでいた。


「しかしザレア・・・本当に凄いな・・新たな力・・・」


そういうキキ。


「油断はダメです、キキ・・私達に失敗は許されません・・・ここで確実に宝石を手に入れる」


そう告げたザレア。


「リリス・・・」


『パワーアップしているあの二人に挟まれて攻撃されたらよけきれない・・上手く一人ずつ倒さないと・・・』


そう考えるリリス。


「作戦会議ですか?」


「話し合っても無駄だぜ・・ザレア・・・」


「そうですね・・次で終わらせましょうか」


そう言うとキキ・ザレアは、火と風のエネルギーをそれぞれの手のひらの上で渦巻かせ始めた。


「何か嫌な感じが・・・だから止める!フラウバスター!!!」


思い切り攻撃を放つフラウリリーであったが、その攻撃は簡単にキキ・ザレアにかわされてしまったのであった。


「何なのよこいつら・・・」


フラウリリーが廃墟の奥で戦っている頃、入口付近でヒヤシ・ガロンと戦っていたフラウサニーとフラウディオン。


「本当に強い力を手に入れてやがるな・・・」


そう言うフラウサニー。


「でも能力自体は変わってないのに・・」


そう思うフラウディオン。


「ガロン・・・」


そう呟くヒヤシ。


「いくらパワーアップしたといっても二人相手だと簡単には倒せないな・・」


そう言うガロン。


「まぁ、元々の目的は足止めだけどな・・・もうそろそろ向こうも終わる頃だろ?」


「キキとザレアが遊んでなければな・・」


そう言ったガロンであった。


「早く倒して霞の所行かないと・・・」


「確かにな・・苦戦しているはずだからな・・・」


そう言うフラウサニー。


そしてそのフラウリリーはというと・・。


「うぅっ・・」


かなり辛そうな表情を見せていたフラウリリー。


『しっかりして、霞』


そう言うリリス。


「うん・・・でも・・あの二人の攻撃・・・止めきれないし・・よけきれない」


そう告げたフラウリリー。


「当たり前だろ・・・風の火の相性はいいんだからな」


そう言ったキキ。


「あと一撃・・攻撃をまともに受ければ変身も解けるでしょう・・・」


ザレアがそう言うと


「なら、俺がしとめる。変身が解けたら風のスピードで宝石を手に入れろ」


そう告げたキキ。


「それで行きましょう」


そして、最後の攻撃のための行動を開始するキキとザレアであった。

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