表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/114

第17話:ダークフェアリーと四人目のソルジャー(1)

霞達や湊が学園生活を送っている頃・・・。


闇の異空間では・・・。


「久しぶりに顔を合わせたなヒヤシ、ザレア、キキ」


そう告げるガロン。


「久しぶりと言ったって外じゃそんなに日数経ってないだろ」


そう告げるヒヤシ。


「しかし、時間の流れが違う分ゆっくりとは休めたわね」


そう言うザレア。


「で、全員ディオグ様に呼ばれたと・・」


そう呟くキキ。


そして湊がたどり着いた場所と同じ部屋にやってきたダークフェアリーの四人。


そして姿を現す仮の姿であるディオグ。


『少しは休めたか・・・闇のフェアリー達・・・』


そう告げたディオグ。


「はい、ディオグ様・・いつでも出撃できます」


ディオグにそう伝えたガロン。


『わかっている・・・だからこそこちらも準備していた』


そう告げたディオグ。


「準備?」


『お前達に与える新たな力だ・・』


と、ガロン達の前に茶・赤・水色・緑のエネルギーの球体か出現した。


「ディオグ様・・・これは」


不思議に思うヒヤシ。


『自らと同じエネルギーに手を触れろ・・・』


ディオグに言われたとおりにやる四人。


するとそのエネルギーの球体は、触れた瞬間それぞれの体内に吸収されていったのであった。


「これ・・は・・・」


今まで感じたことのない何かを受けていたダークフェアリー達。


『今から前同様に出撃を許可しよう・・』


「ありがとうございます・・・今度こそ必ず奴らを倒し宝石をこの手に・・」


そう告げると四人はその場から姿を消したのだった。


『全ては順調に動いている・・・全ては我が復活するための・・』


薄暗い闇の異空間にディオグの言葉だけが響いていたのだった。


その日の夕方。


霞・潤・璃花は友達に挨拶して下校していった。


「ねぇ、リリス」


「何?霞」


そう返事するリリス。


「最近敵来ないよね」


思っていた事を告げた霞。


「確かにみないな・・前はいつでも俺たちの宝石を狙いに来てたのにな」


そういう潤。


「だが来ないならその方がいい・・・その間に仲間を揃えられれば・・ディオグを復活する前に倒すことが出来る」


そう言ったサナー。


「そいつを倒すのが私たちの目的だもんね」


そう呟く璃花。


「その為には早く七人揃えないといけないです」


そう告げるリオン。


下校しながらそんな話をしていた霞達。


と、その時どこからか何かが飛んできて霞達の足下の地面に刺さった。


「いきなり何なんだ」


そう告げるサナー。


「これって・・・石の矢?」


霞はそれを手に取った。


「罠とかない?」


一応警戒していた璃花。


「手紙がついてますよ」


リオンがやに手紙がついているのに気付いた。


「矢文かよ・・」


「霞・・・」


リリスがそう言うと


「うん、読んでみるね」


矢から手紙を外し開いてみた霞。


「何が書いてあるんだ?」


尋ねるサナー。


「この場所にて待つ・・以上です」


「・・・」


特にコメントもないからなのか、無言になる潤達。


「こんなのよこすくらいなら直接きなさいよね」


ちょっとプンスカな璃花。


「あいつらの挑戦なら・・行くしかないだろ?」


そう言う潤。


「うん・・・行こう」


そう決めた霞達は、指定された場所へと向かうのであった。


霞達は指定された場所へと急いでやってきた。


「これでもかってくらいの廃墟ね」


そう言う璃花。


「でもこういう時って何で廃墟を指定してくるのかな・・」


ふとそう思った霞。


「暴れられる場所だからだろ?壊れそうだけどな」


そう告げる潤。


「廃墟について話し合ってる場合か・・・あいつ等が呼び出してきたんだ・・何か仕掛けを施しているかもしれないんだ」


そう霞達に言うサナー。


「そうね、気をつけていきましょう霞」


そう言うリリス。


『別に何も仕掛けてはいない』


と、そんな声が何処からか聞こえてきた。


「上です〜」


そう言うリオン。


と、柱の上にダークフェアリーの四人が立っていたのだった。


「やっと現れたわね」


そう告げる璃花。


「今回小細工は仕掛けてこないのか?」


そう聞くサナー。


「小細工など必要ない・・・自らの力でお前達を倒す」


そう言いはなったガロン。


「霞、行くよ」


「うん、リリス」


霞、潤、璃花はそれぞれ宝石を握りしめた。


「ジョイントフェアリー!!!」


三人は同時にそう叫び、パートナーのフラウフェアリーと一つとなり、フラウソルジャーへと変身した。


「それじゃやるか俺たちも」


そう言うヒヤシ。


「以前とは違う我らの力を受けてみろ・・フラウソルジャー」


そう告げフラウソルジャーとダークフェアリーの戦いが始まろうとしていたのだった。


始まった戦い。


しかし、ダークフェアリーの四人は廃墟内をフラウリリー達のいる方とは逆に移動し始めたのだった。


「ちょっと!何で向かってこないのよ」


そう叫ぶフラウディオン。


『落ち着くです、璃花さん』


そう告げるリオン。


「俺たちをある場所に誘い込む作戦なんだろうけどな・・・」


そういうフラウサニー。


「でもいくしかないでしょ」


そう告げたフラウリリー。


『そうね・・ダークフェアリー達も早く闇の力から解放してあげないとね』


そう告げたリリス。


そういう訳で移動していったダークフェアリー達を追いかけるフラウリリー達。


「とりあえずは作戦通りだな」


そういうキキ。


「第二段階からは奴らも簡単にはこちらの作戦通りには動かないかもしれないからな」


そう告げるガロン。


「その時は無理矢理やるだけだぜ」


そう言うヒヤシ。


「ガロン、この辺りでいいんじゃないのか?」


そう言ったザレア。


「よし、成功させるぞ・・作戦第二段階・・・」


と、移動を止め空中で止まったダークフェアリー。


その為、フラウリリー達も途中で静止した。


「何を仕掛けてくるのかしら・・」


そう呟くフラウディオン。


「ヒヤシ・・・」


「あぁ、派手にやってやるぜ」


と、ガロンとヒヤシは大地と冷気のエネルギーを物質化した岩と氷を上に向けて放ったのであった。


「ちょっと・・・あいつら何やってるのよ」


不思議に思ったフラウディオン。


「上って天井・・・」


見上げたフラウリリー。


と、フラウサニーが


「あいつらまさか・・」


そして、ヒヤシとガロンが放った攻撃は天井に直撃したのであった。


それと同時に上から大量の瓦礫が落下してきた。


『霞!』


フラウリリーの中で叫ぶリリス。


「うん、瓦礫を・・・」


だが、フラウリリー達よりもダークフェアリーのザレアが先に動き始めた。


「次は私の番ね・・」


と、ザレアは手のひらに作り出した小さな風の渦をフラウリリー達の真下に投げつけた。


その瞬間風の渦は大きな渦となり、フラウリリー達と共に上空の瓦礫も巻き込んでいった。


「何よ・・・これっ」


そう言うフラウディオン。


『これも奴らの作戦のうちなのか・・』


そう言うサナー。


「ザレア・・・それからキキ・・頼んだぞ・・」


そう告げるガロン。


「あぁ、そっちこそしっかり止めておけよな」


そうガロンに言うキキ。


「もちろんだ」


「それじゃ作戦第三段階・・・行くよ」


ザレアはそう言うと風の渦を操作し始めた。


と、上手く渦を二つに分けフラウリリーだけ廃墟の奥へと移動させていった。


「霞っ!!」


何とかしようとするフラウサニーだが、ザレアの渦から脱することが出来ないでいた。


そして、ダークフェアリー達も二手に分かれて作戦の第三段階を始めるのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ