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第13話:黒きフラウソルジャー降臨(1)

「それって・・」


「私たちの宝石・・・」


驚く霞と璃花。


「それ返した上で離れなさいよ!」


更に暴れる璃花。


「ヒヤシ・・始めましょう。そうすれば彼女も大人しくなりますから」


そう告げるザレア。


「それもそうだな・・・」


納得するヒヤシ。


「何をするの・・」


そう呟く霞。


「痛みはないぜ・・・むしろ気持ちいいぐらいだ・・この闇はな」


「闇って・・・」


と、ヒヤシ・ザレアはそれぞれ宝石に自分の闇の力を注入していった。


そんな頃、ようやく学校の敷地内に戻ってきたリリスとリオン。


「リリスさん・・・この力・・」


突如感じた力に驚くリオン。


「うん・・・宝石の力だけど・・嫌な感じがする・・・霞達に何かが・・この力の場所に急ぎましょう」


リリスとリオンは不安な気持ちを抱えながら二人は飛ぶスピードを上げるのだった。


「見てみろよ・・お前達の宝石はもう・・・闇に染まった」


そう告げたヒヤシ。


「さしずめダークブルーとダークレッドの宝石ですね」


そういうザレア。


「リリス達の大切な宝石が・・」


「パートナーの事は考えなくてもいいのですよ」


「今度会う時はリリス達の事を心配することはなくなるからよ」


そういうヒヤシ。


「!?」


と、気配に気付き見上げるザレア。


「ヒヤシ、そのパートナー達が近づいているようです」


「丁度いいぜ・・・お前達の変わり果てた姿を見せてやれるぜ」


ヒヤシ・ザレアはそれぞれ霞と璃花の身体に闇に染まった宝石を押し当てた。


その瞬間二人の身体の中に電流のように闇の力が駆け抜けていったのだった。


「今の・・」


「もう逃げられないぜ・・・この気持ちいい闇の力の虜になれ・・」


「リリスさん!あの建物の陰に・・・」


リオンが霞達を発見した。


「闇が・・霞達を・・・止めなきゃ!」


一気に向かうリリスとリオン。


「間に合わないぜ」


「最後の仕上げです」


そう告げたヒヤシとザレアであった。


「リ・・・リス」


意識が無くなりかけている霞。


「さあ、最後に一つとなるための言葉を・・」


そういうザレア。


「あなた・・・たち・・まさか・・・」


そしてさらに流れ込む闇の力。


「さぁ・・」


「・・・・・ジョイント・・・フェアリー」


既に自分の意識はほとんどなく、ヒヤシ達に言われるままその言葉を呟いてしまった霞と璃花。


その瞬間霞達は、黒い霧のようなものに包まれていった。


「霞!」


「璃花さん」


ようやくやってきたリリスとリオン。


だが、間に合うことはなくこの状況をただ見ているしかなかった。


と、霞達を包んだ霧はゆっくり宙に浮かんでいった。


「追い掛けましょう」


リオンにそう告げ黒い霧を追うリリス。


と、霞達を探していた潤とサナーも浮かんでいく霧を見つけていた。


「何だあれは・・」


「空なら・・・サナー!」


「あぁ!」


潤とサナーはフラウサニーとなり、その霧に近づいた。


『潤、あっちにリリスとリオンが・・』


黒い霧も気になるが、先にリリス達と合流するために向かうフラウサニー。


そしてフラウサニーは、リリス達からその事実を知るのであった。


「霞と璃花が・・」


「黒い霧に包まれて・・・宝石の力も動いてたみたいだけど・・」


そう告げるリリス。


『・・・』


そんな話を聞いて何かを考えているサナー。


『潤・・それとリリスとリオンも・・・』


「サナー?」


サナーの発言に首を傾げるフラウサニー。


『俺はその瞬間を見ていないからこれは予想でしかないが・・おそらく当たっていると思う』


そういったサナー。


「それって・・・」


「それよりサナー・・霞達のいるあの霧を追わないと」


黒い霧を見ながら言うフラウサニー。


『そうだな・・・説明するより直接見た方が早いか・・潤!』


「あぁ、霞と璃花は必ず助ける」


「リリスさん、あの霧学校の屋上に降りるみたいですよ」


そう告げたリオン。


「行きましょう」


リリスがそう告げ、フラウサニー達も屋上へと向かうのであった。


そして霧は、屋上でその動きを完全に停止させた。


「止まった・・・」


フラウサニー達も屋上にやってきて霧の前に立った。


「攻撃したらまずいよな・・何とかこの霧を消したいんだけどな」


そう告げるフラウサニー。


と、そこにダークフェアリーのキキとガロンが姿を現したのだった。


「お前等・・・」


そう告げたフラウサニー。


「どうやら成功だな」


そういうガロン。


『やっぱりそういう事か・・ダークフェアリー!』


フラウサニーのなかからそう叫ぶサナーであった。


「どう言うことだよサナー・・・」


尋ねるフラウサニー。


「では、見せようか・・我らが最強の戦士・・・」


ガロンがそう言うと、突然黒い霧が吹き飛んだのだった。


「!?」


そして驚くフラウサニー達。


そこに立っていたのは、いつもとは違う黒いコスチュームを身にまとったフラウリリーとフラウディオンだった。


「霞・・璃花・・・その格好は・・」


『落ち着け・・・といっても無駄か・・』


「お前は冷静なようだな・・・フラウフェアリー・サナー」


そう言うガロン。


「なぁガロン、話なんてしてないで早くこいつ等使ってあいつ倒そうぜ」


そう告げるキキ。


「仕方ないな・・少しは時間を与えてやろうと思ったんだがな・・・仲間に倒される前に」


「リリスさん・・璃花さんは・・・」


「サナー・・」


と、瞳を開いた二人のフラウソルジャー。


だが、その瞳は漆黒の色に染まっていた。


「どうなってるんだよ・・・」


完全に混乱しているフラウサニー。


『ダークフェアリーと強制的にジョイントフェアリーさせられたんだろうな』


そう告げるサナー。


「その通りだ・・もはやその二人はフラウソルジャーではなく・・・ダークソルジャーに生まれ変わったのだよ」


そう言いはなったガロンであった。

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