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第10話:真夏のイベント2・夏祭り(2)

そして翌日。


「それじゃお姉ちゃん、僕は潤さん達といくね」


「本当は一緒に行きたかったんだけど・・・お祭りの前に璃花の家に行かないといけないし・・」


そういう霞。


「向こうで合流できるから大丈夫だよ、お姉ちゃん」


「うん♪じゃあ行ってくるね」


彼方にそう告げ璃花の家に向かう霞。


その頃璃花は自宅で準備をしていた。


「う〜ん・・・」


何やら悩んでいる様子の璃花。


「こんにちは」


と、玄関から霞の声が聞こえてきた。


「いらっしゃい♪」


玄関にやってきた璃花。


「私の部屋で待ってて。飲み物持ってくるから」


璃花に言われて部屋に向かう霞。


「・・ほぇ・・・」


部屋に入るなり驚き妙な声をあげた霞。


部屋の中にはいくつかの浴衣が置いてあったのだった。


「はいはい♪入口に立ってないで入って」


後ろから璃花に言われ部屋に入る霞。


「いくつか選んでたんだけどやっぱり霞の意見も聞かないといけないと思ってね」


「そんなに真剣に選ばなくてもいいのに・・・」


「ダ〜メ♪潤に見せるんだからね」


「/////」


またしても顔を赤くしてしまう霞なのであった。


それからしばらくの間、璃花に(ほぼ強制的に)着せられ、いくつかの浴衣を着た霞。


「ねぇ、もうすぐお祭りの時間だよ」


そう教える霞。


「もうそんな時間なんだ・・・でも、これで・・」


最後の仕上げをやる璃花。


「はい♪出来たよ。霞」


璃花に言われて鏡で自分の姿を確認する霞。


「璃花ちゃん・・・ちょっと可愛すぎないかな・・」


頬を赤く染めながらそう告げる霞。


「それくらいしないと潤はみとれないしね」


「////」


と、その時玄関から美奈の声が聞こえてきたのだった。


「ちょうど美奈もきたし、行くよ霞」


「あっ・・・」


霞の腕を引いて外に出る璃花。


「あっ、霞ちゃんも浴衣なんだ可愛いよ」


「うん・・・ありがとう」


「さてと・・潤達は先にいってるはずだから私たちも行くわよ」


すでにテンションが高い璃花は、先頭で歩き始めていた。


しかし霞は、お祭り会場につくまでずっと頬を赤くしていたのだった。


「さて、到着だよ♪」


霞達が着いた頃には、すでにお祭りは始まっていた。


「少し遅れちゃいましたね」


そういう美奈。


「それじゃまずは適当にまわろう♪」


璃花の発言に驚く霞。


「ねぇ、璃花ちゃん。彼方達と合流しないの?」


「まぁ、早く浴衣は見せたいんだけどね」


浴衣の話になると、やはり顔が赤くなってしまう霞。


(戦いの時は頼もしいんだけど、こういうときは可愛い霞がいいのよね)


そんな事を思っていた璃花。


「ほらほら、いくよ」


賑わっている中へ入っていく璃花。


仕方なく霞も美奈と共にいくのだった。


その頃、彼方達はというと・・・。


「あの潤さん・・詠二さん・・・お姉ちゃん達との合流は・・」


そういう彼方。


「璃花のことだから楽しみながらまわってるよ・・・なら、こっちも待ってる必要はないからな」


「まぁ、そういうこと」


そう告げる詠二。


「とりあえず楽しんどけよ・・璃花と合流したらこういう行事はあいつスーパーハイテンションになるからな」


そう告げる潤。


そして、それぞれのチームはお祭りを楽しみながら合流する事を目指して進んでいくのであった。


「はい♪霞と美奈の分の林檎飴」


潤の予想通り、既に合流の事などすっかり忘れて楽しんでいた璃花。


「どんどん先行してるね・・・璃花ちゃん」


さすがに美奈もついていけないくらいの、テンションになっている璃花。


そんな中、お祭り会場にやってきたリリス・サナー・リオンの三人のフラウフェアリー。


「二人とも力は大体戻った?」


尋ねるリリス。


「八割ぐらいわな・・まぁ、それはダークフェアリー達も同じだろうが・・・」


そういうサナー。


「でも今日は璃花さん達がせっかく誘ってくれたお祭りですよ」


「そうね、まずは霞達を探さないと」


とりあえず高度を上げて探すリリス達。


「しかし・・特に探すのに苦労はしなかったな」


すぐにそう告げたサナー。


それもそのはず、上空から見ると璃花の動きが目立っているのだった。


「まだ潤達とは合流してないのか・・・」


「サナーは・・」


「わかってる・・・潤達を探すぜ」


「それじゃリオンは上空に待機してて。霞達の位置にいればサナーもすぐわかるから」


「はいです♪」


そしてリリス達は、それぞれ行動を開始するのであった。

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