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第4話:勇気の戦士(3)

「なぜそこまでこだわるんだ?」


尋ねるヒヤシ。


「それは・・・」


言葉が詰まる潤。


「どうした?何の理由もなく厄介な存在を助ける必要はないだろう」


そして、サナーは


「見せてみろ潤・・お前の心を・・・その時こそ橙の宝石は真の輝きを放つ」


そう呟いていた。


「お願い・・逃げて」


「そういうわけにはいかないんだよ・・・俺は・・お前が霞が・・・好きなんだよ!!」


そう叫んだ潤。


「えっ」


『?』


驚くフラウリリーに、よくわかっていないリリス。


「恋愛感情かよ、くだらないよなザレア」


「私たちには必要のない感情だからな」


そう告げるザレア。


「うるせえよ・・仕方ないだろ・・・初めてみた時から気になってたんだからよ」


と、そんな潤の元に降り立つサナー。


「えっ・・妖精」


『貴方・・・サナー』


「やはりリリスだったか・・と、話は後だな。今こそ覚醒の時」


と、強く輝き始める橙の宝石。


「おい、サナー・・・これは」


「浮かび上がりし言葉を告げろ・・我がパートナー・・・潤!」


「・・・・・」


橙の宝石を強く握り締めた潤。


「ジョイントフェアリー!!」


その瞬間、潤とサナーは一つとなりオレンジの輝きに包まれていったのだった。


「おいおい・・・」


唖然隣この光景を見ているヒヤシ。


「まずい展開ね・・」


「勇気のフラウソルジャー・フラウサニー」


フラウリリーの前に降り立った新戦士。


「潤君・・・」


「話・・後でいいか?」


尋ねるフラウサニー。


「う、うん・・・」


戸惑いながらも返事をしたフラウリリー。


「二人に増えようがこっちも二人だ」


そういうヒヤシ。


「引くよヒヤシ」


突然そう告げたザレア。


「何を・・片方は傷を負っているんだ今がチャンスだろ」


「感じないのか?あの、フラウサニー・・・お前とは属性の相性が悪い」


「属性・・」


まだ、その説明はされてないのでわからないフラウリリー。


「属性なんて知るか・・・二人まとめて串刺しだ」


と、大きな氷の刃を作りだし仕掛けてきたヒヤシ。


『わかっているな?』


「属性ね・・」


と、構えるフラウサニー。


「フラウリリー・・・あいつを上に打ち上げられるか?」


「えっと・・やってみる」


ゆっくりと立ち上がり両手を合わせるフラウリリー。


「世話が焼けるが・・・どうするか」


様子を見ているザレア。


『霞・・身体は・・・』


「何とか大丈夫・・」


と、フラウバスターを放つフラウリリー。


だがそれは、ヒヤシからずれて飛んでいた。


「どこを狙って・・・」


「油断しすぎだ!!アイツの狙いは・・」


と、フラウバスターはヒヤシの真下に着弾した。


「なっ・・・」


それにより生じた爆風で、上空に飛ばされたヒヤシ。


「サンキュー」


すぐさまスタンバイするフラウサニー。


「サンシャインバースト」


ヒヤシに放たれた炎熱系の攻撃。


「くそっ・・」


だが、命中の瞬間風をまとったザレアがヒヤシを助けていた。


「・・・」


無言のままヒヤシと共に消えたザレア。


「あの・・」


「先ずは家に帰らないとな・・・弟も心配してるぜ」


「うん・・」


そして、霞と潤はこの場をあとにするのであった。

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