この世界はフィクションではないのかもしれない
目の前に、銀髪に紫色の瞳のあまりにも美しい少年がいた。私が頬を触ると、少年も頬を触る。目を瞬けば寸分狂わず瞬きを返す。あまりにも美しい少年はどうやら私のようだ。
おかしい。私は大人の女だったはずだ。再び頬をペタペタ触りながら狼狽する。脳みそが否を唱えた。私は、大人としての知識を、経験を得ている。子供のはずがない。確かめるように己の記憶を探ると、この子供の身体の記憶と共に、異物にも思える一人分の記憶が私の中にあることに気付く。それは紛れもなく私であり、この世界とはまた別の世界の、日本と呼ばれる場所に住む女だった。
その女は漫画や小説に出てくる美形キャラクターが大好きな、超絶がつくほどの面食いで、漫画のキャラクターのような人間になろうと年中ダイエットをしていた。美容に良いものしか口にせず、整形に何の躊躇もない。家族のいなかったその女には諌める者も止める者なく、夜の仕事で荒稼ぎをしてはサブカルチャーと美容に金を費やしていた。
そこまで思い出し、私は前世という二文字が頭に浮かんだ。そうか、生まれ変わっていたのか。どうやって死んだかまでは思い出せないが、ろくな死に方はしなかったのだろう。漠然とそう感じた。
「殿下? どうしましたか?」
私に話しかけてくる黒髪に青い瞳の青年はヴァイスという。第一王子の付き人をしている少年だ。伯爵家の人間で、武術に秀でており、大人顔負けの強さを誇る。ゆえにこんな幼い時分から私の護衛兼付き人となった真面目な青年だ。
「殿下?」
「クロード殿下のことですよ?」
そうだ。殿下というのは私だ。私は自分が第一王子だと理解してすぐ、自分が男に生まれ変わってしまったことに愕然とした! ……のだが、これだけ美しければ別に男でもよくなった。もう一人の私は超絶面食いなのだ。美しさは時に性別をも超えるのである。
「そうだ。私はクロードだ」
「失礼ながら、頭は大丈夫ですか?」
こいつ仮にも王族である私に対して毒舌がすぎない? 不敬罪って知ってる?
ヴァイスは私が一睨みするとそ知らぬ顔で目を逸らした。
しかしおかしいぞ、この展開は完全にライトノベルの異世界テンプレート(様式美)なのに、私は自分が何のキャラクターなのか全く思い出せない。
しかしこの流れで美形が二人いるなら乙女ゲームの攻略対象と相場が決まっている。悪役令嬢ものか、ヒロイン王道か、それともモブなのか。思いつく限りの作品を脳内で探すが、前世でしていたゲームも小説も漫画にも心当たりがない。忘れているだけかと思ったが、私は面食いだ。美形キャラはくまなく網羅していた。主人公の名前を忘れても、美形ライバルキャラの名前は忘れない。
この世界は漫画や小説、ゲームじゃないのだろうか? と首を捻る。
だが私には幼い頃に王妃である母親を亡くし、異母弟、第二王子の母親である現王妃に命を狙われる日常に心を患い、あまり笑えなくなったというトラウマ設定がある。眩い光の中にひっそりと影を持った美少年なんて我ながら完璧だ。完璧な攻略対象だ! 絶対に乙女ゲームか少女漫画の攻略対象だ!
(うーん、やばいな……)
これがゲームなのか漫画なのかはたまた小説なのかはいったん置いておいて、私のトラウマになっている暗殺うんぬんが、現状かなりまずいことになっている。思考が大人になったせいでしっかり現状把握できてしまい、寒気が止まらない。
母親は死んでいるし、私の祖父母は公爵家の人間だが、祖父は病床につき、祖母とまだ成人したばかりの叔父上(18歳)がひーこら領地経営を切り盛りしている状態だ。公爵というのも、まぁ家系に王族がいるだけで大して領地は儲かっていない。領地が山! 山! 山! 山! 海! なのだ。開拓もできていない。こんな調子じゃ完璧な後ろ盾とはいえず、やはり私の命が危ない。格好良く言えば死の淵に立っている。
どうすれば穏便に人生を謳歌できるだろうか。王妃が私を狙うのは弟である第二王子を次の王にするためだが、私は勉強もそこそこできるし、世継ぎも問題ない健康体だ。問題がなさすぎて継承権を放棄するわけにもいかないし、超美形(強調)であるがゆえに私に期待する者も多い。美形とは罪だ。見るものを魅了する力を……ん? 魅了? ん? 世継ぎ……はっ! いいことを思いついた!
「ヴァイス。私は美を極め、美の神になろうと思う」
「はい。クロード様。医者を呼んで参ります」
毒舌ヴァイスの表情は出会ってから今までで一番優しかった。
***
それから二週間後、第二王子であるアランの7歳の誕生日に舞踏会が開かれた。王妃が金持ち侯爵の娘なだけあって大変豪華である。しかも本日アランの婚約者も発表されるらしい。言い方が悪いが、第一王子の私を差し置いてである。ないがしろにされてますよと吹聴させるためだろう。かまへんかまへん。本当のことだ。
ご丁寧にも身内の私に招待状まで寄越しやがってくれたので、私は喜び勇んで参加してやった。
最高級品のドレスで。
「「ク、クロード!?」」
「くろーどあにうえ?」
「両陛下、アランごきげんよう」
「何だそのみっともない格好……いや、みっともない、よな?」
「えぇ、みっとも、ある? ないのかしら……?」
睡眠時間と食べ物、適度な運動を徹底し、肌のコンディションを完璧に仕上げ、化粧まで施した私は最高に美しい。自画自賛する。さきほどから老若男女関係なく私を見てぼーっとしている。まだ子供の私は美少女に扮することなどわけないのである。ほらほらよく見ろ。これが王位継承者第一位だぞ。
「クロード! 何のつもりだ!?」
やっと意識を取り戻し始めた国王が顔を真赤にして怒鳴っている。その声に意識を引き戻された客達もざわざわと騒ぎ始めた。
「お父様、私は気付いてしまったのです」
「何を言っている!?」
「私は、超絶、美しいのです」
「は?」
「見てくださいこの美貌。このドレス。私が作った特注品です」
レースをふんだんに使ったプリンセスラインのドレスは大量のチュールによって歩くたびにふわふわと泡のように揺れる。瞳の色とあわせた紫色のドレスのおかげで、さしずめ私はスミレの妖精といったところだ。何回でも自画自賛しよう。
「私も来年からは学院の生徒、ゆえに自分に素直に生きていこうと思います」
「お、お前は女にでもなるつもりなのか……?」
「まさか。私は男でも女でもない、美の神となるのです」
震えながら私に問いかける国王に私は満面の笑みを浮かべた。美の究極形態である私の笑みは美の神に相応しいものであったのだろう。あっけに取られた大人達が呆れる前に頬を染めていた。
「あぁでも私は愛するなら自分より美しい男性が良いので、世継ぎは諦めてくださいませ」
正直自分より綺麗なら男性でも女性でも構わないが、子供を作る気がない=王位などいらない、をアピールするには丁度良いだろう。私がはっきり言い切ると、国王はバターンと勢いよく倒れた。王妃は慌てて国王を揺すり、幼い弟は私のドレスのレースを掴んで「あにうえきれい~」と褒めていた。天使かな?
弟は私とまではいかずとも美少年だ。紺色のサラサラの髪に、エメラルドのような瞳。その右目の下には泣き黒子がついている。
悔しいことに私よりも天使という表現が似合う。私にはない純粋な可憐さすら感じた。うーん。将来有望。間違いなく攻略対象決定である。お前はセオリーどおりなら確実に攻略対象なんだからしっかり育つんだぞ~。婚約破棄するような阿呆にはなっちゃだめだからね。
***
さらに時は経って5年後、私は成人することができた。あれから私は気が狂ったといわれ、一時僻地に追いやられたものの、王妃は私がいれば弟の存在が際立つと気付いたらしい。無事に学院に入学できたし、殺さずに放置する大盤振る舞いである。おかげで私は美を追求し放題だ。
身長は170cmほどで止まってしまったが、運動のおかげで引き締まった体躯はスタイル抜群。何よりも顔が良い。美の神と自分が名乗ったせいか、ファンクラブどころかそういう宗教もできた。罪作りな美貌である。よきにはからえ。
「おや? エイヴリルか?」
「クロード様、ヴァイス様ごきげんよう。今日も仲がよろしくて何よりです」
「もちろん今日も私とヴァイスは仲良しだよ」
「エイヴリル様……」
私は学院で友人もできた。女性のエイヴリル・クーパー伯爵令嬢だ。濃紺の髪に珊瑚の瞳を持つ美少女である。サイドを短くした姫カットがよく似合う。
彼女とはクーパー家の領地で出会い、仲良くなった。クーパー家の領地は大きな農園を沢山持ち、農業に特化している。美容にいいものがたくさんあるのだ。同じ山でも公爵家の領地とはえらい違いだった。
何とか公爵家でも真似できないかと彼女の領地に訪れた際に出会い、今では数少ない私の理解者兼友人である。
「今日は男性の喋り方なのですね」
「ドレスじゃないからね」
私は美しい格好なら何でもするため、成人した今も平気で女装をしている。さすがに式典は男性用の礼装でなければならなかったが、ドレスでなくても私は美しかった。出席者の全てが息を呑み、鼻血を出して倒れた者もいるほどだった。私の美が留まるところを知らない。
最初は私を嘲笑して者達も、私を前にすれば男も女も欲望に目をギラギラさせていた。そうだろうそうだろう。欲しいだろうとも、この(ほぼほぼ)美の神が!
おかげで戯れのような恋の駆け引きにはことかかなかったけれど、私が恋をすることはなかった。私の超絶面食いは鏡によってその難易度をはるか高みに押し上げていたのである。正直、鏡を見るだけで満足だ。美は性欲すらも凌駕するのである。
「ヴァイス、鏡持ってない? 急に美の化身が見たくなった」
「今日も絶好調に狂っていますね」
そう毒づきながらもヴァイスは私に鏡を差し出してくれた。ヴァイスもこの5年で凄まじい美青年に成長している。身長は私よりもずっと高い180cmで、筋肉もしっかりついている。切れ長の瞳にチラリと見られた女性達は皆頬を染める。私と並ぶとその視線は殊更増えた。理由はお察しである。このゲームがBLである可能性も捨てきれないな。もし私が主人公なら間違いなく第一王子(私)を攻略するが、既に私は私に攻略されているのであった。~Fin~
「はぁ~……本当、お二人が並ぶとやばみが強い……尊い……抑圧されたストレスが一気に放出されていきますわ……」
エイヴリルもまた、私達をちょっと異質な目で見つめる女性達の一人だ。特に私とヴァイスが近付くと語彙力がなくなり、顔をにやけさせる。エイヴリルは残念な美少女だった。
「私、ヴァイス様が婚約者になって良かったですわ。特等席でお二人の戯れを眺められますもの」
エイヴリルはヴァイスの婚約者になったのはつい最近だ。驚くなかれ、面倒大嫌い朴念仁で女性に縁が遠そうなヴァイスが、なんとこのエイヴリルに一目惚れしてしまったのである。
美の女神になって暗殺から逃げよう計画に成り行きでヴァイスを巻き込んでしまったせいで、一緒に僻地に飛ばされたりする不遇なヴァイスに差し込んだ光、それがエイヴリルだったのだ。(これについては私も反省しきり)
全ての災難は彼女に出会うためだったとヴァイスは私を見て微笑んでいたが、その災難自身に聞かせる話ではなかった気がする。私が超絶美形なのにヴァイスは全然私にデレない。おかしい。
そこからぐいぐいと押しに押して彼女の婚約者に納まった手腕はさすが我が右腕といえよう。
それだけエイヴリルを一途に想っているのかと思うと羨ましくなってしまう。生憎私のお眼鏡に叶う美形は男も女も皆癖がありすぎる。まぁ一際癖があるのが私なんだけれど。
「婚約者になって良かったと言ってもらえるなんて光栄だ。エイヴリル……」
「ヴァイス、私達で色んなことを妄想されているのに光栄で良いの?」
多分ヴァイスは最初の「婚約者になって良かった」しか聞いていない。私が突っ込むと、ヴァイスはエイヴリルに向ける笑顔をフッと一瞬で無くして私に向き直った。
「エイヴリルが手に入るなら他はわりとどうでもいいです」
「ヴァイス様……クロード様にそれと同じことを言って頂けますか?」
「……エイヴリル。ブレない貴方が素敵です」
もう一度言おう。ヴァイスは不遇だ。
私はヴァイスに同情した。しかしヴァイスはその不遇にもめげず、きっちりと私の手を握って同じ台詞を口にしていた。エイヴリルのためなら何でもやるなコイツ。面倒な頼み事はエイヴリルから頼んでもらおう。あ、エイヴリルが悶絶してる。ヴァイスは介抱と称して触りにいったぞ。なんて抜け目ないやつだ。
「兄上!」
「アラン?」
私を呼んだのは弟のアランだ。案の定、弟は完璧な美青年に成長していた。
成長しきらないその姿はまだ中性的で、私と並ぶと美術品のようだと言われている。大変遺憾だが、少女達からの人気は弟の方が圧倒的に高い。私は年上から可愛がられ、アランは年下から憧れられる傾向にある。
「今日もお美しいですね」
「そうだよね。知っているよ」
「今日はドレスではないのですね……残念です……」
「……」
驚くなかれ。これは少しも嫌味ではなく彼の本心だ。
アランは誕生日に見せた私のドレス姿が何らかの琴線に触れたらしく、私が男装していると明らかにがっかりするような子に成長していた。王妃様は多分泣いている。
「兄上?」
「変な性癖が開花してしまって、申し訳ないことをしてしまったね」
「そんな。兄上は変ではありませんよ。美しいです。この世の誰よりも……」
「……いや、変なのはアランの性癖の話なんだけど」
そして酷いブラコンになってしまった。弟よ。兄を見てうっとりと頬を染めないの。君の従者が私を睨んでいることに気付いて。うっ、あまり感じたことのない嫌悪の視線に変な性癖が開きそう……。
「アラン、目を覚ませ。新興宗教を後ろ盾にした王子など、気味が悪いだけだぞ」
睨むだけでは飽き足らず、従者の少年、リックはフンと鼻で私を笑い、私は何となくそわそわした。
ヴァイスを超える上背なので見下されている感が半端ない。仮にも私は王族なんですけど? と言いたいが女装趣味王子にはあんまり人権がないのである。自業自得。
弟の従者は弟命だ。彼を王太子にすべきであると宣言する派閥の一人である。勿論私は大賛成なのだけれど、相手方はそうは思ってくれないらしい。私はあくまでも彼らの敵のようだ。
「そんな冷たいこと言わないでよ。私はアランとリックの味方なんだから」
あまりに睨まれるので、ウィンクをして媚びてみる。しかし目をそらされて苦虫を噛み潰したような顔をされた。私の美貌が効かないなんて……。どんな性癖なんだ……。ロリコン?
「兄上が国王になったら、民はきっと喜ぶでしょうね」
「まさか。私は国王などという器で収まらないよ。美の神として生きていく未来は今も昔も変わっていない!」
アランが王太子に確定すれば用済みで殺される可能性も高いし、そうなる前に対抗策も考えなければいけない。美しい私を殺したら国家的損失レベルとはいえ、嫉妬とは時に恐ろしい力を発揮し、冷静さを失わせるものだ。私を奉る宗教が守ってはくれそうではあるが、あそこは私の髪の毛一本を大事に奉ったりしているから、ちょっと遠慮したい。それは最終手段だ。
「どうしてもお嫌なら父上にお願いするのもやぶさかではありませんが……」
「そうすると良い。アランは歴代の王族でも群を抜いて優秀だと聞くし、間違いなく良い王になると思うよ」
「……ではそうなったらずっと、お傍にいて僕を支えてくださいね」
「は?」
「毎日ドレスが選べるよう沢山用意させます。勿論、兄上にお似合いのものを」
「え? ア、アラン?」
「僕から離れることは、絶対に許しませんからね?」
アランの指が私の頬に触れる。こ、こっわ……。アラン知ってるか、きょうだいはけっこんできない。そもそも男同士なんだけど、そういう葛藤をアランは王妃のお腹に置いてきたのだろうか? 普段から優秀すぎて何を考えているかさっぱりわからないので、どこまで本気か皆目検討もつかない。
ああああ! 弟よ気付いて、君の後ろの従者が殺したそうに私を見ている!!
うっ! ドキドキするけどこれが恋かな!?
「クロード様!」
背後から名前を呼ばれて振り向くと、そこには金髪ドリルにきつい猫目の美少女がこちらに向かって歩いてきていた。見た目がザ・悪役令嬢である。しかも今日は真っ赤なドレスを着ている。ザ・ベストオブ悪役令嬢だ。今は弟から私も守る勇者か天使にも見える。
「シェリル! ほら、アラン、シェリルがきたよ!」
「ちっ……」
「えぇー……」
婚約者がきたのに舌打ちしたぞこの弟。忌々しいものを見るようにシェリルを睨むアランをシェリルは満面の笑みで見つめた後、ふいと視線を私に向けた。両手を差し出され、何? とその手を見て目を見開く。
「ご覧になって」
「こ、これは……爪紅!? しかも見たこともないくらい鮮やかな赤だ……!」
「ふふ、新種の花から作った爪紅ですの。勿論、クロード様の分もありましてよ」
「シェリル……君は本当に最高の親友だよ……」
アランの婚約者になったシェリルとは意外や意外、なかなか友好的な関係を築けている。彼女もまた私と近しい、美容に人一倍興味のある人間だったのだ。
彼女があまりにも私に食いつくことと、その見た目から『はは~ん。これ前世覚えてる系の悪役令嬢だな?』と思ったが、彼女は私がボソっと呟いた『ティント』にも『おフェロメイク』にも何の反応も示さなかった。テンプレ満載なのに、どうにも肩透かしばかりだ。うーん。このゲーム(物語)はいつから始まるんだろ?
「私も最高の親友と思っていましてよ? クロード様は私を、私はクロード様のことを一番に理解しておりますもの」
「は? 兄上のことを一番理解しているのは弟である僕ですが?」
「あら~! 我が婚約者ってば嫉妬深くていやになっちゃいますわ~! ストレスで吹き出物ができそうですわ~! こわ~い!」
シェリルが私の腕を取って高笑いする。君達はどうしてお互いの婚約者に喧嘩を売るの?
やっぱり私が美の化身だからかだろうか。罪つくりだな。知っていたけど。
(しかしなんか、ヒロイン(BL主人公も含む)がこないなぁ……)
全然乙女ゲームは始まらないし、聖女も魔王も勇者もやってこない。総受主人公も気配がない。
結局この世界は何だったのだろう? もしかしてゲームじゃなかった?
しかしまぁ私は日々美しくなっていくから良いか、と手鏡に映るスペシャルな美形を眺めた。