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『修行』


~時は遡り~





カノンは修行をすることになった時まずはじめに《神体強化術:ジンガ》を確認した。目を閉じ深く集中する。ビビッド曰く、スキル使用の基本だそうだ。

心で呟く。


(《神体強化術:ジンガ》!!!)



身体中に力が溢れる。


カノンはおもいっきりジャンプする。三メートル位ジャンプ出来ただろうか。



(おぉ!!これは中々幸先いいのではないかい???)

カノンは満足気にシャドーボクシングをする。


人間の時とは比べ物にならないくらいの早さで動いている。自分で自分のパンチが見えにくい位だ。



(おぉ!これは凄いな。。。)



カノンは調子に乗りスピードを上げようとする。

しかし、その気持ちとは裏腹にどんどん速度が落ちていく。



(あれっ???)


『カノン、お主の今の力ではその技はせいぜい5秒だな。』


『5秒・・・・。短すぎるな・・・・。実践向きだとは思うが・・・・。』


『お主のその技、コントロールさえ出来れば戦いに有利になるな。』

ビビッドは感心したように話す。



『よしっ!次は

《魂の共有:リンク》を試してみよう!』


・・・・心を落ち着かせ水に潜るように集中する。


リンク!



・・・・・・・・。


?????



(んんん???何も起こらない???たしか、これは供を持つこでなんとか、かんとか・・・・だったな。うーん、なんだったっけな???)



カノンは思い出そうとするがさっぱり思い出せない・・・・。


(ハハッこりゃ駄目だ。さっぱり、思い出せない・・・・。)


『ビビッド!こりゃ、駄目・・・・っ!!!』


胸が熱くなる。


カノンの両手が赤く光る。・・・・温かい。




『お主!まさか・・・・、それは・・・・。』



(んっ???これは、なんだ・・・・。)


『カノン!!その力はワシのスキル

《火力調整:グリル》ではないか????』



『っ?そうなのか?てことは、今、俺はビビッドのスキルを使えているのか・・・・。』



なるほど。フムフム。大体わかったぞ。


①リンクのスキルを発動する。

②魔獣・魔物の名を呼ぶ。※心で唱えれば無詠唱でも可能

③すると、その者のスキルを使えるようになる。

たぶん、こんな感じだ。


よしよし。



『あっ!ところでビビッドこのスキルは何が出来るんだ?』



『・・・・驚いたな。。。よく分からないがお主はワシのスキルを・・・・。』


『おいっ!ビビッド。早く、教えてくれ!』



『・・・・あっ、あぁ。。すまん。 ワシの《火力調整:グリル》は火属性の魔法の威力を増減出来るのだ。

ところで、カノンお主、魔法はどのくらい使えるのだ???』



カノンは渋い顔をになる。


実はカノン。魔法は全く使えなかった・・・・。魔法の存在を知ったカノンはリサに魔法を教えてくれと頼んでみた。その時に教えて貰ったが誰でも火・水・風・土に適性があるという。早速、自分の適性を調べたのだがカノンは絶望的に魔法の才能がなかった。

火は温かい空気が少し出るくらい。

水は湯気が少し出るくらい。

風は手で仰ぐ位の風が出るくらい。

土は手が砂で汚れるくらい。


この結果は村人であってさえも全く適性の無い属性の魔法レベルだそうだ。


あの、リサでさえも可哀想な人を見る目で俺を哀れんでたもんな・・・・。



『ビビッド・・・・。実は俺、魔法はだな・・・・。その、、、、全くだな・・・・。』


カノンはしどろもどろ、している。


ビビッドはその様子を見てハハーンと薄ら笑う。


『いいから。その状態で火の魔法を使ってみろ!熱い感覚をイメージしながらやるんだ!』


カノンは両手で木に向かい構える。


(魔法名とか分からんが適当でいっか。)


『ファイア!』


バレーボール程の大きさの火の玉が飛び出て木に当たり木はバチバチも燃えだした。


『・・・・おっ、出来た。』




『とりあえず合格点だな。』


ビビッドは杖をくるくると回しながら満足気な顔だ。



(よしっ!んじゃあ、最後は・・・・)




カノンは最後のスキル《超回復術:キュアペリン》を試してみた。だが、何度試してみてもこのスキルが発動している様子は無かった。リンクの様に何かの条件をクリアしないと発動しないのか、それとも単に今のカノンの力では発動できないのか、原因はわからなかった。



(神様のヤロー、一番必要なスキルが使えねーじゃねーか。ちゃんと、あの時使い方まで教えろっつうの・・・・ちくしょー!!)



何時間か試したが一向に使えなかったので《超回復術:キュアペリン》は諦めることにした。今回は時間も無い。とりあえず今、使える2つのスキルを極めることにしたのであった。

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