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異世界転”世”(仮タイトル)  作者: 山本君
一章、妖怪退治してきた勇者の帰還
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04、蛇と百足と俺

 あの後、巻山が警察なんかに閉鎖される前に、なんとか野次馬に紛れ込むことが出来た。

 幸いなことに、誰にも会わずに済んだと思う。

 このへんは、蛇さんと百足さんの太鼓判があるから、信用できるだろう。

 時間的には、まだまだ夕方にはなっていないのだが、すっかり疲れている。

 素直に帰ろう。

 家についたら、炊飯器のスイッチだけ入れて横になる。

 ちょっと目をつむったら、吸い込まれるように意識が落ちる。

 気が付いたら、窓の外が真っ赤だった。

 時計を見ると、夕方になっていた。

 ざっと、三時間くらい眠っていたのか。


「良く風邪を引かなかったな」


 起き上がろうとして、何かが体に。


「お、起きたんだな」


 どうやら、抱き枕にされていたようだ。

 えーと、こいつ誰だっけ?


「オレは千連だよ!!」


 ああ、百足さんか。

 本性が虫の癖に、体温高いな、子供か。


「あー、オレはやめなさい」

「えー」

「えーじゃない、わたし。

 はい、りぴーとあふたーみー、わ・た・し」

「あーたーしー」


 ま、いっか。

 にしても、温いなこいつ、癖になりそうだ。

 腹の上に乗ってる千連を抱きしめて堪能する。

 あったけーし、やわらけー。

 幾つくらいだろ、ハイティーンって感じでもないか。

 幼いって感じでもないけど。

 地味に胸はあるな。

 グラビアモデルとかな程にはないが、抱きしめてムニムニと形の変わるのが判るくらいには有る。

 あれだな手足が長いから、華奢に見えるんだな、凸凹は割とハッキリしてるよな。

 背中越しに片手を下ろして、尻を掴んだら体がビクリと跳ねた。


「や~め~ろ~よ~。 くすぐったい~」


 じたばた藻掻くのを抑えこんで、更にぐにぐにと揉んでやると、グッと身を固くした。

 でも、逃げる様子は無いので、遠慮なく続ける。


「むが~」

「おい、千連、こっちむけ」


 顔を俺の胸に押しつけて、じっとしている千連に呼びかける。


「なんだよ~」


 顔を上げた千連をみる。

 オカッパ頭が子供っぽいのと、大きな目と太眉が元気さを強調しているが、卵型の顔と通った鼻筋、ふっくらした頬と柔らかそうな唇は、思いのほか繊細な作りをしている。

 それに、触覚が有ったり牙が生えていたりという、虫要素も特に無く、極普通に可愛い女の子してるので、尚の事、本性とのギャップが激しい。


「なんつうか、お前さん、可愛いな」

「!?」


 吃驚顔してる千連の唇を奪った。

 暫し固まった後、身を任せて来たので、遠慮なく三度ほど堪能した。


「さて、そろそろ晩飯の支度、で、も……。

 なぁ、千連さん、ちょっと離れようか」

「やだ」


 おねがいです、はなれてください、しんでしまいます。

 ヒシっと抱きついてくる千連。

 そして、見下されている俺。

 見下ろしている、浄姫さんと清姫さん。

 何時から見てたんでしょうか。


「仲が良さそうで、良かったですわ」

「一哉様も、ちっさいのがいいんですの」

「いや、そんなことはないですよー」


 どうすればいんだー、この先生きのこー。

 そ、そうだ。


「清姫さん、浄姫さん、一緒に風呂はいろう!! 洗いっこだ、そうしよう」

「……あら、そんな一哉様、裸で洗いっこだなんて、わたくしを裸に剥いて何を、あんそんなコトを」

「目隠しだなんて、ああっ、逆らえませんのね、わたくし、ああっ、無理ですそんなものは」


 いきなり二人共、自分の体を抱いてイヤンイヤンしだしたけど、何を口走ってやがる。

 どんな妄想が繰り広げられてるんだ、恐ろしいんだけど。


「な、兄ちゃん……そんな事してるのか?」


 純真な目が痛い。

 やりたいけど、今までそんな経験も相手も無かったわ―。


「ほんとか?」


 すいません、うそついてました、プロのオネイサンと少し。


「手慣れてたもんね―」


 千連は、ぴょんと跳ねて、影に姿を消した。


「あはははは。 まあ、風呂沸かすか」


 姫さん達、二人が帰ってくる頃には、すっかり風呂が湧いていた。

 俺は、やっと帰って来た二人より先に、かけ湯して湯船に入っていた。

 一緒にゾロゾロ行くよりも、迎える方が風情があるかなと思ったのと、湯船にはどうやっても二人しか入れないだろうから、二人を浸からせるのに、先に温まっておこうかと思ったのだ。

 で、暫く湯船で今日の疲れを溶かしていると、バスルームの入口が開いて、タオルで体を隠した二人が入って来た。

 正直、普通のタオルでは、胸元は全然隠しきれてなかった。

 腕で掻き抱いているが、収まっているとは言いがたい。

 どうやっても形を変えて溢れるそれは、柔らかさを示す以外に役立っていない。


「二人共、手を後ろにしてみよっか」

「ああ、そんな」

「許してくださいませ」


 目を潤ませて、許しを求めるように、体を小さくしようとして失敗いている二人。


「見せて欲しいなぁ」


 なんとも嗜虐心(いじめっこごころ)をくすぐられる二人の姿に、ニッコリとして、言葉を継いだ。

 その言葉に諦めたのか、二人はおずおずと手を後ろに回す。

 露わになる激しく主張する胸元と、柔らかそうな腹、そしてその下、腰から腿への曲線。


「あれだね、これが白蛇の精ってやつかな」


 艶かしく光る白い肌、慎ましさを求める心と、それを裏切る体。

 矛盾するそれが、肌を朱に染めていく。


「おっと、そのままだと寒いよね。 狭いけど、浸かって浸かって」


 俺は立ち上がって、二人を湯船に促す。

 二人の視線が下がって、横にそれたけど、うん、元気になってるのは自覚してる。

 というか、ならんとおかしいだろ。

 俺は、二人と入れ替わるようにして、シャワーの前に移動しかけて。

 うん、どっちかな? 先に動くのは浄姫さんかな?

 とすると、こっちは清姫さんか。

 横をすり抜けようとする、その体を捕まえた。


「あ、何を」

「さて、ちょっと、二人を見分ける練習をしようかなっと。

 名前が当たってたら、俺のご褒美に、エロいことしまーす。

 間違ったら、覚える為に、じっくり確認しまーす」

「それは、どっちも」

「えーと、清姫さん?」

「……はい」


 どちらにしても、色々されちゃうのを覚悟して諦めたのか、こっくりと頷く清姫さん。

 そのままだと寒いだろうから、シャワー出して、お湯出して。

 髪を纏めて、タオルでくるんで。

 肩口から、ゆっくりと掛ける。


「お客さん、熱くないですか?」

「はい、大丈夫です」


 おおう、うなじが色っぽい。

 背中をつーっと、見ていくが、シミひとつ無いってのは、こういうことかと言わんばかり。

 触るのが恐れ多いが、俺は自重しない。

 背中から、くびれた腰。

 そして、シャワーを胸元から掛けつつ、手は脇腹から胸に。

 みっしりとした存在感、下から支えるように持ちあげる。

 微かな吐息。


「はい、これ持ってね」


 シャワーを清姫さんに預けて、空いた手も前に伸ばす。

 両手で、胸を撫で擦るように周りから、ゆっくりと先端に。

 そして、先端にはあえて触れず、また周囲からゆっくりと。

 数度繰り返すと、切なげな、しかしハッキリとした吐息。


「おや、少し触れてるだけなんだけどなぁ。

 エッチなお姉さんには、目印を付けとかないといけないなー」

「え?」


 頭が回ってないのか、不思議そうな声を上げた清姫さんの、うなじに口付けて強く吸う。

 急な感触にビックリしたのか、清姫さんはシャワーを取り落とし、口を開いたまま、声が出ない模様。

 うなじに口付けたまま、胸の先端へと手指を進めると、いつの間にか硬くなっている。

 今までは、あえて触れなかったそれを、今度は少し強めに摘んで弄ぶ。


「ぁああっ」

「こんなにしちゃって」

「ひどぃですわ」


 息絶え絶えになっちゃってるね……何気にスゲェなエロゲーとラノベ知識。

 あとは、おミズなお姉さんの、ハルミさん。

 さて、あんまり虐めると、後が怖いし。

 最後は素直に言っとこうか。


「清姫さん、こっち向いて」

「はぃい」


 振り向いた肩越しに軽く啄むキス。


「出会ってくれてありがとう」


 一息おいて、今度は長いキス。


「好きになってくれてありがとう」


 最後に味わうように長いキス。


「これからも宜しくね、奥さん」

「は……はい」


 嗚咽漏らして涙流すほど、感激してくれるのは、此方としても嬉しいです。

 まぁ、一人じゃないのが、確実に確定してるのは、申し訳ない事なんですが。

 さて、もう一人のおねぇさんが、こっち見てバスタブの縁を握り潰しそうになってるのを、何とかしないと。

 清姫さんを湯船に入れて、入れ替わりに浄姫さんを洗ってあげるといって、入れ替わって貰おうとしたら、清姫さんの腰が抜けてたりが有ったものの、今の俺の前に座っているのは浄姫さんである。

 で、浄姫さんなんだが。


「もしかしたら、のぼせちゃってる? 大丈夫?」


 少し息が荒いというか、上記した顔、潤んだ瞳……のぼせたってだけじゃ無さそうな。

 シャワーをゆっくりかけると、声を殺してるような。

 もしかして、こっち見ながら?


「いけないなぁ」


 胸を探ると、先端に硬い感触。

 シャワーを下げて行き、お腹の下にむけて水流を飛ばす。

 微調整しながら、水流でくすぐるように当てる。


「ひゃぁあ、ダメ……んっ」


 胸に回していた手を使って、浄姫さんの顔を此方に向かせる。


「綺麗ですね、髪」


 纏めてある髪にキス。


「肌も」


 首筋にキス。


「唇も美味しそうです」


 口付ける。


「此処も」


 胸をもみあげ、強くキス。


「此処もかな」


 シャワーを揺らして、くすぐりながら、唇をむさぼる。

 と、ここで、反応がないのに気付いた。

 さっきまで、面白いくらい反応してたのに……手がダラーン、息が短く詰まるような……やばっ、やり過ぎた。

 このあと、ぬるいシャワーと、冷たいタオルをあてて落ち着かせると、今度こそボディスポンジで体を洗い始めた。

 無論、俺が浄姫さんを。

 その際、ぽそりと「これから触れるところは、俺が綺麗だと思ってるところだよ」って呟いてたら、また後半ヤバイことになりかけたけど。

 一通り洗い終わって、浄姫さんと清姫さんを入れ替えて、此方もスポンジを使って、大部分は手を使って泡だらけにしたあと、狭いバスルーム内で、お返しに二人で洗ってもらったり。

 こちらは、手を使わずスポンジも使わず、二人の胸にタオル巻いてゲフンゲフン。

 ちょっと、気分が盛り上がりすぎて、三人ともまた体をすすぐ羽目になったりとか、のぼせて腰抜けて水かぶりながら、バスルームでやる危険性に肝が冷えたりとか。

 まあ、仲良く慣れたと思う。

 俺の、コッチ方面の経験値が凄まじく上がったような。

 レベル素人童貞がリア充に、クラスチェンジしましたよ。

 で、千連とフォウさんに冷たい目で見られましたが。

 ともあれ、異世界転世一日目は、なんとか無事に終わりました。

 これから残りの蜘蛛と勇者くんに、対応しないといけないけど。

 明日は、バイトがあるから、それからかなぁ。


 で、夜は千連を抱き枕にして眠りました。

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