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  ☆  第27話 天使

 遥か天空から光り輝く生物たちが舞い降りてきたのは、もうじきクリスマスという時期だった。

 背に鳥とよく似た白い羽を持つ彼らは、その羽を除けば人間と瓜二つな姿をしていた。

 その姿と彼らが訪れたタイミングから、その生き物たちは「クリスマスの天使」名付けられ、国際研究機関により“保護”された。


 天使たちの身体に付着していた物質などから彼らは地球で誕生した生命ではないことが確認され、宇宙人が実在したと世間は沸いた。

 その幻想的な姿や温和な態度から人々は彼らを賓客ひんきゃくとして迎え入れ、彼らの用いる言語や母星の環境などを熱心に研究するものも現れた。




 天使が舞い降りて数ヵ月後のことだ。

 再び彼らの仲間と思われる天使たちが地上へ降りてきた。

 そして、未だ解明されぬ宇宙言語で何やら語り交わすと、再び天空へと舞い戻ってしまったのだった。

 その行動に何らかの意図があるものと考えた研究機関は緊急会議を名目に各国の要人を招集し、対応を急いだ。




 翌日、地球上のありとあらゆる地点で火の手が上がった。

 各国の主要軍事都市は壊滅状態となり、全世界中が混乱に陥る。

 その時、天使の透き通るような声が、地球上のあらゆる言語を網羅して響き渡った。


「我々は長年の調査の結果、この星を次の住居区とすることを決定した。反乱する者は容赦なく排除する。また、人類は我らの奴隷とし、これより捕獲を開始する。

繰り返す、我々は長年の――」

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[一言] こわ
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