総統閣下は小学校に行くようです。
やあ皆さんこんにちは。
小学生になった西条裕貴でございます。
今日は晴れて入学式、楽しい楽しい学校生活の始まりだが…。
正直死ぬほど退屈だろうな。
前世の学生時代の記憶も、割とはっきり残っているので、小学校の学習を2周するのは流石にしんどい。
まぁ、だからといって高校レベルの勉強をしようとしたら、親にドン引かれて精神病院送りが関の山だろう。
なので、そこまで勉強意欲もない、文字通り退屈な気分なのだが…。
「〜♪〜♪」
「めちゃくちゃノリノリじゃねぇか星鈴さんよ。」
「それはそうだろう、他の生徒を圧倒し、校内で優位に立つ千載一遇の好機なのだから。」
「たとえ前世の記憶持ちでも、そんな事を言う5歳児はお前だけだろうよ。」
「なんだ?裕貴は楽しみではないのか?」
「そりゃお前みたいな超常思考は持ち合わせてないんで。」
「むぅー、」
言いながら、存在しないチョビ髭をいじる星鈴。
なんかかわいい。
「裕貴ー、星鈴ちゃーん、そろそろ入学式始まるわよー。」
「はーい!今行くー!」
俺の母親が呼んでいるので、外面用の明るい声で返答しておく。
(おい、頼むから変な事言うなよ、)
(なんだ、私が普段から変な事を口走る異常な子供だと言いたいのか?)
(自覚あるんじゃねぇかこの野郎。)
小声で星鈴に釘を刺しておくが、、、
無駄な気がするなぁ、、
ーーーーーーーーーー
「________ですので、新入生のみなさんには、______をですね、____________して、、、」
……………
くっっっっそつまらねぇぇぇぇ!
なんだ!?こんなに校長先生の話ってつまらなかったか???
何も頭に入ってこないぞ??
流石に億劫すぎたので、周りはどうなのだろう、と思い、見回してみる。
すると…
ものの見事に顔面蒼白な子供たちの顔があった。
あぁ納得。確かに、普通の子供なら緊張でガッチガチ。校長の話など耳に届かないだろう
で、星鈴は…
思いっ切り蔑んだ目で、校長を見つめていた。
元指導者としては、あの悲惨な様相は受け入れ難いんだろう。
まぁ、俺の目から見てもアレはちょっとなぁ……。
おっ、やっと校長の話が終わったらしい。
「はーい、1年1組のみんなはこっちだよーー!」
俺の担任であろう先生が呼びかけている。
さあ、学校生活の始まりだ。
ーーーーーーーーーー
ちなみに、俺と星鈴は、同じクラスになった。
これを運がいいと捉えるか悪いと捉えるか…。
「はーい!皆さん初めまして、私が担任の斉藤 一花でーす!
1年間、よろしくねー!」
恐ろしい程にハイテンションな先生の自己紹介を受けた。
うーん、これで1年間過ごすのか、
疲れるなぁ。
「それじゃぁ、、みんなの自己紹介ターイム!!いぇぇい!!」
…疲れるなぁ……。
そんなこんなで自己紹介が始まった。
クラスメイトの自己紹介がかわいい。
そういえば前世で、同じ位の妹がいたなあ、などと考えていたら、俺の番が来たようだ。
「さいじょうひろきです。すきなことはねることです。いちねんかんよろしくおねがいします。」
よしっ!よく居る、「無口気味の男の子」を演じられた気がする。
変に目立って先生に目くじらを立てられるのも嫌なので、これで良いだろう。
あ、星鈴の番だ、あいつ何ていうんだろうか……。
「紅戸 星鈴。世界の指導者の批評が趣味だ。あまり人と絡むつもりはない。世界史が好きなら声をかけてみてくれ。以上。」
…………………。
あっっっっっつのクソボケチョビ髭妄想信者美大落ちがぁぁぁぁ!!!!!!!
何やってるんだあいつ!?!?!?
仮にも元は国の指導者だろ??
空気くらい読めるだろおぉ????
なんであんな目立つことするかなぁ!!???
「えっ、えっとぉ、、星鈴、ちゃん、、?」
ほら見ろ!先生が困惑してるじゃねぇか!
クラスメイトもざわついてるし!!
「、、ドヤァ」
なんでそんな顔でこっちを見るんだお前、
あぁ、クラスの視線が俺に集中砲火で浴びせられる……。
さらば、俺の平穏な学校生活。
後であいつ引っ叩いてやる!!!




