総統閣下は自分の名前にご不満なようです。
「私の名前、何というか、ちょっと腹が立つのだが……。」
「おうおう、どうした急に。」
突然星鈴が俺に言ってきた。
どうやら自分の名前にご不満があるらしい。
「お前の名前、どこかおかしいか?」
とりあえず聞いてみる。
「いや、そういうことではなくて…」
「???」
「紅戸 星鈴って、苗字ムッ○リーニで名前スター○ンだろう?」
「あっ(察し)」
そういうことか。
星鈴の苗字、紅戸は「べにと」と読むらしい。ムッ○リーニの本名はベニート・ムッ○リーニ、
つまり彼のムッ○君と名前が被っているということだ。
そして名前、「星鈴」は「せいりん」と読むそう。
若干キラキラネーム味を感じなくもないが、今重要なのはそこではない。
確か前世でトゥイッターを見ていた時に、犬に「星鈴」、「零林」
と名前をつけて、それぞれ「スター○ン」「レー○ン」と読む、えげつない飼い主を見たことがあった気がする。
つまり俺の幼馴染み、「紅戸 星鈴」は、名前はムッ○リーニとスター○ン、中身はヒ○ラーと言う、名だたる独裁者のハイブリッドということになるようだ。
「確かに、苗字ムッ○リーニで名前ス○ーリンだなお前……ぷぷっっ。」
「おい!笑うなこの野郎!」
「いや中身がヒ○ラーの人にその名前は確かにきついっすねw」
「ななっ、なな中身がヒ○ラー!?!?なな何をいっているんだ貴様っっ!?そそそっそんな訳ないだろう!?!?!?」
めっさ動揺するやん。
そこまでビビられたら中身ヒ○ラーなの確定なんすけど。
これで本人は隠しているつもりなんだろうか…。
「とにかく、私の名前が色々とアレなのが分かるだろう?」
「まぁそうだな。小学校入って6年生とかになったら、一部の男子から名前イジられんじゃねぇの?」
「その時は徹底的に報復してやろう。」
「おうおうやめてくれ、お前がそのトーンで言うとガチに聞こえてくるから。」
実際史実でもヒ○ラーって超絶イジメっ子ポジだもんなぁ、。
将来誰かをいじめそうで、裕貴さん今から心配だわ〜。
「あとは、裕貴が守ってくれるだろうしな。」
「ヱ??」
何なんすかこの人。俺の事意識してんの??
あんた中身ヒ○ラーじゃないの???
「それは、もしや俺に一緒にいて欲しいと言う暗号!?」
やられっぱなしは嫌なのでとりあえず反撃。
「えっ、あっ…
うん…確かにそういうことになるな、、。」
自分で言いながら段々顔が赤くなっていく星鈴。
おい気づいてなかったんかい。
無理だよ。5歳児にできる顔じゃねぇよ。
惚れるよこれは。
でも中身ヒ○ラーなんだよなぁこいつ…。




