異世界にて
「うわっ」
目に入るのは全面青。思わず思考が止まってしまった。
「ああ、空か!」
納得!疑問が解けた。俺は地面に寝ころんでいたのだ。さて起き上がろう。
「よっこいしょォ!」
、、、テンションが高い。まだ見ぬ世界にワクワクしているのだ。周りを見渡す。そこには中世ヨーロッパ、それもフランス寄りの景色が広がっている。
「始まるぜェ~異世界ファンタジー!」
やはりテンションが高い。もう俺のテンションは天元突破していた。だって仕方ないだろう。いろいろなしがらみからの解放感。死を乗り越えたことの高揚感。それらすべての要素が俺の気分を引き上げている。周りの人は俺を白い目で見ていた。
、、、一気に気分が落ち着く。俺も日本人。故に恥ずかしさには弱いのだ。
「こ、こほん」
はい気分転換気分転換。気にしない気にしない。さてここはどこだろうか。周りを見渡し一番物知りそうな老人に話しかける。
「あのーすいませんここはどこですか?」
俺は尋ねる、が。
「%%$#%&$&#$&$」
なんてことだ!老人が話していることが何一つわからない!まさか言葉が通じない世界なのか!一気に俺の異世界生活がハードモードに。
「い$&や%#%%だよ」
いや!違う!これはただ老人の話し方の問題だ!
「すみません!ありがとうございました!」
その場を離れる。
「ふぅー選択肢をミスったな」
元気そうなあんちゃんに話しかける。
「あのーすいませんここはどこですか?」
「ココぉ?ココは始まりの町グランだよ」
始まりの町グラン、始まりの町グランか覚えたぞ。
「その恰好をみるに外から来たんだな?冒険者になりに来たのか?」
俺の今の格好はジャージ。異世界転生の基本だ。しかし冒険者とな。
「すいません冒険者とは?」
「冒険者は冒険者だよ。モンスターと戦ったり、魔法を使ったりするんだ」
魔法!モンスター!落ち着いたテンションが戻ってきた。
「俺!冒険者になります!どこでなれますか!?」
「お、おう冒険者はギルドでなれるぞ」
ギルド、ギルド!
「俺!ギルドに行ってみます!」
「おーう。ギルドは向こう側にあるぞ」
「はい!ありがとうございます!」
ギルド!冒険!モンスター!俺の思い描いていた異世界が待っている!
「行ってきます!」
「あ、冒険者登録をするときは、、、いない、、、」
待ってろ世界!
「冒険者登録には4万ルカク必要になります」
なぜこうなった、、、?
読みやすいですか?
閲覧ありがとうございます
評価、ブックマークお願いします