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暖かくなってきた

冬も明けてきた季節の変わり目。

春の雪解けにはまだもう少し必要だが、季節はもうすぐ変わる。

そして季節が変わって少ししたら三年目が始まる。

三年目の計画も立てた上で本格的に目標である住民の数と納税額を目指す事になる。


「ふぅ、三年目の始まりまでもう少しなのね」


「なんだ、こっちだともうそんな感じなんだな」


「フユの世界はこれから秋になる感じなのかしら」


冬夕の世界はこれから暑さも少しは落ち着き秋が来る季節。


尤も残暑は続くと言っているが。


「フユの世界はこれから涼しくなっていく感じなのかしら」


「そんな感じだな、まあ残暑はまだ続きそうだけどよ」


「暑さは完全には落ち着かないって事なのね」


「そういやこっちって学校の入学とか九月にあるって聞いたけど、マジなのか?」


「ええ、基本的には仕事始めや入学式なんかも九月、つまり秋に始まるわよ」


こっちの世界では学校や会社などの入学や入社は基本的に秋にあるもの。

なおオルライトにとっての三年目が春にあるのは、領主として赴任したのが春だったから。


なのでオルライトにとっての仕事における始まりは春になっているのである。


「私が赴任したのは春だったから、そこに合わせて年度が変わるようにしてるのよ」


「なるほどな、確かに世間的には九月が始まりだけど、仕事を始めた日が春だからか」


「ええ、だからそこは三年目から調節していくつもりよ」


「でもそこがズレると何かとあるんじゃねぇの」


「そうでもないわよ、商売人なんかは創業日が一年の始まりだったりするし」


こっちの世界では必ずしも同じ時期に一年の始まりを設定する必要はないという。

なお国が運営する機関などは一律で九月始まりにする事が法で定められている。


ただし一年の始まりこそ創業日や赴任日でいいが、決算は九月に行うように定められている。


「フユの世界って一年の始まりって春なのよね」


「ああ、基本的には四月に入学や入社があるな」


「ふーん、同じ十二ヶ月で一年が定められてるのに、そういう違いはあるのね」


「でもこっちは二月でも三十日まであるよな?アタシの世界は二月は28日までだぜ」


「そうなの?そういうところは世界の違いを感じさせるわね」


冬夕の世界は二月は28日、うるう年は29日までだ。

その一方でこっちの世界は二月でも30日まである。


なのでそこは世界の違いという訳である。


「でも一年の始まりが1月なのに、入学や入社が春や秋にあるのは気候の関係なのかしら」


「かもしれないな、夏は暑いし、冬は寒いしで入学式や入社式やって倒れられても困るだろ」


「確かにそういう時期だと暑さや寒さで倒れる危険はあるわよね」


「だから春や秋が一番気候的にもいい感じなんだろうな、きっと」


「ただフユの世界だと暑さも寒さもかなりきついんでしょう」


入学や入社が春や秋にある理由はやはり気候が穏やかな時期だからなのか。

冬の寒さや夏の暑さでそうしたイベントをやって倒れられたらそれはそれで困る。


なので春や秋が気候的にも一番安定しているのだろう。


「ただ一年の始まりは創業日や赴任日だけど、決算は9月にあるのは変わらないけどね」


「そこは変わらないんだな、9月が一年の始まりになってるのは」


「まあ私にとっての一年の始まりは春なのよね、赴任したのがその時期だから」


「にしても三年目が目前か、結婚は無事に回避出来そうなのか?」


「三年目からが本番だと捉えてるわ、税金をたっぷり納めて移住者も増やすわよ」


オルライトが本番と捉えている三年目以降。

二年目まではそうした土台を徹底的に固めてきた。


店舗や施設を充実させ、様々な生産を安定させる事に力を注いできたからこそだ。


「なんにしても私は結婚なんて嫌だから、お父様を見返してやるんだから」


「でももし目標を達成して婚約解消になって、それからはどうするんだ?」


「それから、そこまでは今は考えてないわ、でも出来る事はしていきたいわね」


「前の領主様からしたら今の村を見たらチビるんじゃないか」


「元々お父様が出した条件が村の発展だったのよ、開拓は元々計画にあったんだと思うわ」


つまり村の開拓は元々計画されていて、それをオルライトのテストとして使われた。

領主代行として成功すればそれは家の宣伝にもなるし、本人も目的は達成される。


そこにまさに偶然の如く元々の領主が療養するという話になったのかもしれない。


「なんにせよ本番は三年目からであり、一気に動くわよ」


「すでに結構発展してる気はするけどな、もっと大きくするってか」


「当然よ、フユも期待してなさいよ」


そんなオルライトの本気が三年目から始まる。

決算は9月だが、一年の始まりは赴任した日に設定される。


春が来て暖かくなれば三年目の始動となる。


村はここからが本番なのである。

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