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エルフと交渉

次の人材を確保するためブラウヴァルトに向かっているオルライト。

ブラウヴァルトの南部はエルフの、北部はダークエルフが暮らしている。

とはいえあくまでも土地に住んでいる異種族でもある。

住民なのは確かなので、きちんと税金を払っていたりするのだ。


「ブラウヴァルトの南部まであとどれぐらいかしら」


「あと30分ってとこです」


「分かったわ、北部にも行くからそれもお願いね」


そのまま馬車に揺られてブラウヴァルト南部に入っていく。


南部の森の中にその集落はあるという。


「ここがそのエルフの森なのね、思ったよりも近代的だわ」


「おや、うちの工芸品に興味がおありですか」


「これはこの里で作られているの?」


「そうですよ、工芸品はエルフの産業で様々な人達に人気なんです」


「この完成度なら人気になるのも納得ね」


エルフの作る工芸品はそれだけの品質を誇る。

それを見たオルライトはこれを産業に出来ないかと考える。


とりあえずエルフの長と交渉に向かう事にした。


「失礼します」


「あなたが我々と交渉をしたいという人ですか、それでどんな用事でしょう」


「村の発展のために産業が欲しいの、それで農業の知識を求めているのよ」


「農業ですか、もちろんタダで人を借りたいとは言いませんよね?」


「お金は契約金でこの程度、お給料はこの程度までなら出せますよ」


オルライトが提示した出せる限りの精一杯の金額。

エルフの長はその金額を見て出せる人の数を計算する。


その上で出せる人数を提示してくる。


「なるほど、ではこれで契約を結ばせてもらいます」


「分かりました、ではリーダーと技術職を39人ほど用意させていただきます」


「ありがとう、あと北部にも行くから先にヴァッシェングロースに向かってもらえるかしら」


「分かりました、ではそうさせていただきます」


「馬車のお金はこっちですでに払ってあるから、すぐに向かってもらうわね」


オルライトは馬車はすでに手配済みだという。

なので一足先に向かってもらう事にした。


その一方でオルライトは北部へ行きダークエルフと交渉をする事に。


「さて、明日は北部に行かなきゃ、ダークエルフは畜産の知識があるらしいしね」


「ただ位置から栽培や畜産を始めるとなると苗や種牛とかが必要になるのよね」


「その辺のものもどこかから持ってこないといけないわね」


「それらが産業として確立されるまでにはしばらく時間が必要、それも計算しなきゃ」


「とりあえず何か食べてから考えるとしましょうか」


明日に備えてとりあえず何か食べておく事にした。

ブラウヴァルトはエルフの育てるりんごが名産品らしい。


とりあえずそのりんごをいただく事にする。


「このりんご美味しいわね、凄く甘くてシャキシャキだわ」


「それにしてもこんなに蜜が詰まったりんごははじめて見たわね」


「このりんごも産業に出来たりしないかしら」


「エルフの農業のレベルの高さを感じさせるわねぇ」


「ただのりんごをここまで美味しく出来るエルフって凄いわ」


エルフの育てたりんごはそれだけ美味しい。

ブラウヴァルトはりんごが名産品でもある。


またダークエルフの側にも何か名物がないかと思っているようで。


「うん、りんごの他にも野菜とか果物が美味しいわね」


「エルフは菜食主義な種族とは聞いてるけど、これを見れば納得かしらね」


「それにしてもエルフも思っているより近代的な種族なのね」


「こうして見ると技術一つ見ても伝統があるのに近代化されてるし」


「エルフもしっかり現代に適応してるものなのね」


そんな現代にしっかりと適応しているエルフの里。

だからこそ農業の技術は必要だと感じたオルライト。


エルフの技術で何が作れるかとも考えておく事に。


「うーん、どれも素晴らしい出来だわ」


「おや、気になりますか?」


「ええ、一応ね、どれも美味しかったから」


「エルフは魔法などの技術にも長けていますからね」


「魔法ですか、畑なんかもそれで?」


エルフが言うには魔法の力なども有効に使っているという。

なのでこうした優れた作物を作れるのだとか。


そこはエルフ独自の技術なのだろう。


「さて、それじゃ明日に備えて休まないとね」


「ダークエルフとの交渉、畜産とかも教えてもらわないとね」


「魔法の道具なんかも教えてもらわなきゃ」


そんなエルフとの交渉はなんとかまとまった。

エルフとはいえどもこうした時はお金が求められる。


人を雇うというのはそういう事なのだとも。


明日にはダークエルフの里に向かう事になる。

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