新たな土地の発見
村の開拓もかなり進み舗装なども進んできた。
それにより村から街へと少しずつ変わりつつある。
その一方で新たに使えそうな土地の開拓も進んでいる。
そんな中オルライトに新たな土地の報告が入る。
「お待たせ、何か分かったのかしら」
「あ、お待ちしていました」
「それで新しく使える土地でも見つかったの?」
マリアナ曰く新たに使えそうな土地の場所へと案内するという。
連れて行かれた先は山の麓だった。
「まさかこの山を崩すっていうつもりなの」
「はい、この山を大型の爆薬で崩せばそのまま使える土地になります」
「まさかの事を言い出すわね」
「ただ大きな音がするので、なるべく加減しないといけませんが」
「加減ってどうするのよ」
マリアナ曰く山を爆薬で崩して土地にするという。
確かに使われていない土地ではあるが、まさかの提案だった。
地質的にも問題はないわけだが。
「それでその爆薬はどうするのよ」
「ベル様達に作っていたただけるかと思いますよ」
「それを頼めっていう事なの」
「はい」
「まあいいけど、とりあえず話は理解したわ」
ベル達に頼めば作ってもらえるだろうというその爆薬。
もちろん山を崩すだけの破壊力となると相当な技術が求められる。
そこでダークエルフ達との共同作業になるだろうと踏む。
「まあいいわ、とりあえず頼んでみるわね」
「はい、頼みますね」
「しかし使われてない土地って意外とあるものなのね」
「持ち主が亡くなっていたり、誰かに譲渡されていたりとかはありますから」
「なるほど、そういう理由もあるのね」
とりあえずはベル達のところに行って話をつける事にした。
すぐに始まるという事でもないので、ゆっくりやっていく事にした。
山を崩せるほどの爆薬とはどれほどの破壊力なのか。
「ベル、少しいい」
「おや、どうしたのかな」
「頼みがあるんだけど、いいかしら」
「また無茶なお願いかな、まあ一応聞くよ」
「山を崩せるだけの破壊力がある爆薬を頼みたいの」
その注文にベルも少々呆れ顔のようだ。
まさか山を崩せるほどの爆薬を頼んでくるとは思わなかった。
オルライトもベルの事を理解しているからこそ頼んだわけだが。
「それで作ってくれるかしら」
「まあいいけどね、ただ僕達だけじゃ難しいと思うよ」
「そこはダークエルフ達との共同作業をしてもらえればいいわよ」
「ダークエルフか、確かに彼らに力を借りれば作れそうだね」
「ええ、だから頼んでいいかしら」
研究者たちだけでは当然無理な代物でもある。
だからこそ魔法の道具を作る事に長けたダークエルフに協力を仰ぐ。
魔力を込めた爆薬を作れば破壊力が確保出来るだろうという事である。
「それにしても今はすっかり他業種による共同作業も増えたものね」
「だからこそ想像以上に素晴らしいものが生まれてたりするのさ」
「確かに専門家が手を組むっていうのはそれだけ立派なものが出来そうよね」
「ドワーフが鍋やフライパンを作ってたりするぐらいだからね」
「そういう他業種の力を借りるというのは知らない部分を補えたりするからね」
ベル達の研究もエルフやダークエルフなどから知恵を借りていたりする。
他業種の知恵があると様々な発見もあるのだという。
なので見落としがちなところを指摘してくれたりするのだとか。
「とりあえず頼むわね、破壊力抜群なのを期待してるわよ」
「オルライトの無茶振りは今さらだから、気にしないけどね」
「それは褒め言葉として受け取っていいのかしら」
「そう受け取ってもらえれば幸いだよ」
「あなたも少しは分かってきたわね」
とりあえず必要なものは確かに伝えた。
山を崩せるだけの破壊力がある爆薬はそれだけ音も凄そうである。
村の大きな揺れが発生しそうな話だ。
「さて、また新しい施設の建設とかを頼まないとね」
「オルライト様も休んでいながらあれだけの激務をこなせるのですね」
「キスカは私の事をよく知ってるくせに言うわよね」
「オルライト様は多少の無茶は通してしまう人ですからね」
「分かってるならよろしい」
キスカもオルライトとの付き合いは長いものだ。
それもありオルライトの事はよく理解している。
そんな中また一つの報告があるようだ。
「そういえばまた新たな移住希望が500名ほど届いていますよ」
「分かったわ、移住の許可が出たらすぐに来られるように伝えてくれるかしら」
「かしこまりました」
新たな移住希望がまた届いた様子である。
人が増えればトラブルも増えるのは仕方ない。
その辺は自警団が村の中の治安も守っているからこそだ。
人が増えるとはつまりそういう事である。




