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意外とある二人

こっちの世界は夏も過ぎつつある季節。

住民の移住も着実に増えていてキスカからの報告では5000人を突破したという。

また父親との約束にあった税金一千万もこの二年で三分の一は達成しているとか。

期限は四年間、二年目も想像よりも速く過ぎていき、出来る事はなんでもする事に。


「ごめんなさいね、村の子達が」


「まあいいんだけど、乾くまではこの代わりの服だな」


「それにしてもフユの服に使われてる繊維ってこっちじゃ見ないものよね」


どうやら村で子供達に水をかけられてしまった様子の冬夕。


それもあり代わりの服を借りて制服は乾かしてもらっていた。


「それにしてもフユって服の上からだと分からなかったけど、結構しっかりしてるのね」


「まあこれでもジムに通ってたりするからな、割と筋肉はある方なんだよ」


「ジム?ってなんなの」


「会員制の運動して体を鍛えるトレーニング施設みたいなやつだな」


「ふーん、そんな施設まであるのねぇ」


冬夕はジムにも通っているという話で、結構体はしっかりしている。

その一方で冬夕から見たオルライトも体が結構ガッチリしているように見える。


それはオルライトも格闘術や武術を嗜むので時間のある時に鍛えているからなのだろう。


「でも会員制のジムに通えるって事は冬夕って実はお金持ちなの?」


「うーん、金持ちではないと思う、ただ貧乏ってほどでもないな」


「つまり中流家庭なのね」


「そんなとこだな、あとこれでアイドルやってんだよ、本意じゃねぇけどな」


「あいどる?って何かしら」


冬夕はアイドルをやっているという衝撃の事実。

学生でありながらアイドル活動までしているのならジムに通っているのも納得だ。


とはいえ学業を優先しているようで、そこまで有名というわけでもない様子。


「アイドルっていうのはなんなの?」


「うーん、要するに歌を歌ったり芝居をしたりとかそういう仕事だな」


「なんかよく分からないわね、演者なの?それとも歌う人なの?」


「その辺のなんでもやる仕事って感じだな、まあ学業優先だけどな」


「ふーん、意外と器用になんでもやるのね」


冬夕が鍛えている理由はそんなアイドルの仕事の関係もあるだろう。

アイドルというのはそれこそ体力お化けな職業である。


体がしっかりと作られているのもその関係なのだろうと。


「フユってその体を見る限りそれなりに体重があるんじゃない?」


「まああるな、最近の測定だと56キロだった、そういうオルライトも似たもんじゃないか?」


「そうね、私もこの前量った時は61キロだったわよ」


「意外とあるな、アタシの世界の基準は当てはまらないだろうけど」


「でも貴族の女性は大体は軽くても50キロとか普通よ?細いのはコルセットのせいだもの」


オルライト曰く貴族の女性はコルセットをしている事が多く、それが細く見える理由らしい。

また体を細く見せるドレスなどもパーティーなどでは着る事が多い。


そのため見た目は細身に見えるが、実は見た目よりもあるという事が普通なのだと。


「その辺は体重の平均値とかがこっちにもあったりするのか?」


「それもあるけど、貴族だからこそ体調の管理ぐらい出来て当然っていう認識もあるわね」


「なるほどなぁ、貴族なのに肥え太ってたらそれは管理も出来ない無能の能なし扱いか」


「そんなところね、だから私も定期的に運動してるし、食事にも気を使ってるのよ」


「その割には肉が好きで野菜が苦手みたいだよな」


オルライトは肉が好きだが、特に好きなのはラム肉なのだという。

そういえばラム肉は健康面でもいいと言われていた気がした。


貴族としても健康や体調の管理は必修科目なのだろう。


「それにしてもフユって実は凄い人なのね」


「アタシからしたらオルライトの方がずっと凄いと思うけどな」


「その辺は生きてる階層の違いっていう感じもするわね」


「ただオルライトがしっかりした人間っていうのは理解したな」


「貴族として必要な事をしているだけなのだけれどね」


お互いしっかりと鍛えている事もあり、体はしっかりと作られている。

アイドルをやっている以上管理が必要な冬夕と貴族として求められる管理をするオルライト。


それは仕事や立場は違えども体調や健康の管理は大切という事なのだろう。


「そろそろ乾くかしら、確認してくるわね」


「ああ、頼む」


「それじゃ少し待っててね」


濡れた服はしっかりと乾いていた様子。

元の学生服に着替えてからしばらくして元の世界に帰っていった冬夕。


思わぬ形で知ったのは二人とも体は結構しっかりしているという事。


住民をさらに増やすためにオルライトはまたあれこれと考えを巡らせる。

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