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海賊の報告

夏も本格的になってきたため、暑さ対策を進める村の夏。

その一方で夏には食べ物の保存の問題なども出てくる。

開拓も進めつつ住民は少しずつ増えていく。

そんな中で新たな懸念材料の報告が上がってきた。


「海賊ねぇ、どうしたものかしら」


「何か新しい問題でもあったのか」


「最近海賊が村の近くの海で確認されたらしくて、警戒しろって」


どうやら海賊が村の近海に出没するとの報告が来たようだ。


盗賊が陸の賊ならば、海賊はまさにそのまま海の賊なのである。


「海賊がもし上陸してこの村まで来たらどうしたものかしら」


「その時は村の連中で追い返せばよかろう」


「そう簡単に言うけどねぇ」


「村の連中は訓練は積んでいる、この私が言うのだから間違いない」


「とはいえ相手は海賊よ?そんな簡単に勝てるものなのかしら」


オルライトも海賊が簡単に勝てる相手ではない事は承知している。

とはいえ相手は海賊だ、陸地での勝負ならこちらに分がある。


ただそれでも村の警備の強化か、自警団などのさらなる強化が求められてくる。


「もし海賊が陸地にまで上がってきた時は迎え撃つしかないのかしらね」


「ならば私が海賊の親玉をのしてやろう、ああいうのは親分が倒されれば戦意喪失だぞ」


「ミラールなら海賊相手でも負けないとは思ってるけど、暴力なのね」


「うむ、暴力はシンプルに相手を服従させられる手段だからな」


「魔界の流儀が海賊に通じるものなのかしら」


この手の集団というのはリーダーが倒されれば白旗を揚げるもの。

ミラールが海賊の親玉をボコボコにすれば確かにそれで解決しそうではある。


そしてそのミラールに勝ったオルライトが出てくれば震え上がるといったところか。


「でも海賊だといつ来るかなんて分からないのよ」


「私がその時都合よくこの村にいるという保証もないだろうからな」


「一応ハイランダーの武人のガウルもいるとはいえ、一対多じゃ分が悪そうだし」


「ならば魔族も戦力に数えていいぞ、あいつらは喧嘩も強いからな」


「そう言ってくれるならそれはそれで嬉しいんだけどね」


とはいえ海賊が来るとしてもいつ来るかという事は完全に分からない。

突然やってくるということは常に想定しておかなければならないという事だ。


その時にどのような対処をするか、という事にもなってくる。


「もし海賊が来たとなるとその時は食料とかを要求してくるとは思うし」


「この村の生産量ならそれぐらい渡しても問題ないのではないのか?」


「それはそうなんだけど、なめられたら終わりでしょ、たかられたくはないもの」


「お前も大概な武人気質だな、私に勝ったのも納得というものだ」


「あまり嬉しくない誉め言葉ね」


だが海賊相手に丁寧に出る必要はないという事ではあるだろう。

こういうものはなめられたら終わりという事なのはオルライトもミラールも知っている。


いっそ以前の盗賊達のように村の労働力としてスカウトしてしまうかとも考える。


「そういえば海賊って事は船を持ってる、造船技術とか持ってるのかしら」


「流石に船はどこかから買ってきたものではないのか」


「やっぱりそうよね、造船技術とか知ってるならその知識が欲しかったんだけど」


「オルライトよ、お前は本当に相手を選ばずにスカウトしようとするのだな」


「それは労働力はあるに越した事はないし、知識があるならそれが欲しいもの」


そういうところは必要とあらば相手を選ばないオルライトらしさが出ている。

やはりそういう器の大きさがオルライトの魅力なのか。


なんにせよ海賊への対策は立てておかねばならなくなる。


「海賊はどうするべきなのかしらねぇ」


「スカウトするにしても、それなら力を示さねばならんだろうからな」


「そうなのよね、拳で語るしかないのかしら」


「結局はそれがシンプルにして最善の方法だぞ」


「暴力は本当はそこまで好きじゃないんだけど」


とりあえずはそういう報告が上がってきた以上対策はせねばならない。

ミラール曰く魔族も戦力に数えていいという事だ。


戦う事になったのなら手は抜かないという事にだけはなりそうだ。


「なんにせよ対策よね、警備の強化が急務かしら」


「まずはそこからだろうな」


「もし上陸してきたら殴って解決するしかないのかしらね、嫌なものよ」


そんな報告もあり海賊対策を進める事に。

いつ来るかというのは全く分からない。


突然やってくる可能性がある以上、目は光らせる必要がある。


海賊も労働力に出来ないか考えているが、難しそうである。

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