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向こうは年末

夏の陽気が始まりすっかり暖かくなってきた。

それに伴い夏の暑さ対策も本格的に始まる。

二年目の本格的な始動により産業による生産も安定し始める。

三年目は本格的に利益を最大化する事が目標となる。


「そういえばフユの世界って今は冬なのよね」


「ああ、今は年末でもうそろそろ新年だよ」


「へぇ、もうそんな時期なのね」


冬夕の世界は年末で新年も間近な様子。


それによりすっかり寒い日の格好をしている。


「それでフユの世界の新年って何をやるの」


「うーん、基本的にはみんな休みで家でのんびりする事が多いんじゃないか」


「そんなものなのね」


「あとは冬の名物といえばこたつでみかんだな」


「こたつでみかん?なんなのそれ」


簡単に説明をする。

つまり暖房器具に足を突っ込んで柑橘類を食べているという話だ。


あとは正月料理の話など。


「ふーん、そんな暖房器具があってみかんっていうのは果物なのね」


「ああ、オレンジとかに似てるけど少し違う感じだな」


「みかんってオレンジとかの仲間でいいのよね?」


「いいと思うぞ、ジュースにしたりしても美味しいしな」


「へぇ、この村でもエルフがオレンジは育てているけどみかんはないわね」


そんな栽培事情はオレンジなどの冬夕の世界で言う洋物の柑橘類は育てている。

とはいえみかんやゆずみたいなものは育てていない。


そうしたものも知識や苗木などがあるのなら育てられるのだろうが。


「それで新年の料理とかも気になるわね」


「今はあんま作らなくなったけど、おせちっていう保存食なんかは有名だな」


「おせち?」


「正月は店が休みになるから日持ちする料理って事で作れたんだと、今は買う方が多いな」


「ふーん、休みになるからその間でも食べられる料理ってやつなのね」


おせち料理は元々保存食である。

それに新年の三ヶ日は昔はどこの店も休みになっていた。


今でこそ新年から営業しているが、昔はどこも休みになっていたのだ。


「フユの世界の新年も年月と共に変わっていってるのね」


「そうだな、こっちの世界の新年は知らないけど」


「その正月料理でこっちでも作れるものとか、普段から食べられそうなものとかないかしら」


「そうねぇ、蕎麦とかかまぼこなんかは年末年始でなくても普通に食ってるな」


「蕎麦?かまぼこ?」


それについても簡単に説明する。

要するにそば粉を使った麺料理だし、魚を使った練り物である。


蕎麦には興味を示したようで。


「そのお蕎麦って要するにそば粉で麺を作って食べるって事よね」


「ああ、つゆに関しては東西で違うけど、それ以外は大体変わらないな」


「ふーん、そば粉はガレットを作るのもあるから手に入るし、作れると思うわよ」


「まあそば粉はあるんだろうなとは思ってたけど」


「かまぼこは魚は手に入るし、作ろうと思えば作れると思うわね」


その辺も作ろうと思えば作れるのだろう。

かまぼこの材料の魚は以前試食した例の魚から作れる。


温かいそばにかまぼこを乗せるのも乙なものだ。


「でもそういう食べ物があるのね、興味深いわ」


「新年にやるのだと正月飾りなんかはあるけど、それはこっちの世界だとあまり関係ないか」


「そうね、文化的なものにも興味はあるけど、それはこっちだとあまり関係はないかしら」


「だとしたらあとは餅なんかか?米から作る粘り気のあるもんだけど」


「お餅?お米から作るの?」


餅や蕎麦なんかは年末や新年に関係なく普段から食べているもの。

材料もこっちの世界で手に入るだろう。


作れるかどうか話を聞いてみる事にした。


「そういえばお餅ってお米から作るのよね?」


「ああ、でももち米っていう米から作るもんだから、こっちにあるのか?」


「もち米ねぇ、一応聞いてみるわ」


「あと米だと煎餅とかあられやかき餅なんかも作れるな、それはうるち米で作れるぜ」


「煎餅?あられにかきもち?」


煎餅はうるち米で作るもの。

その仲間としてあられやかきもちも作れる。


そういうのはやってみる価値はありそうだ。


「とりあえずいろいろありがとうね、出来そうなものはやってみるわ」


「ああ、出来そうなもんがあるならやってみる価値はありそうだしな」


「お米や魚、そば粉、どれも手に入るしね」


そうして冬夕は正午にはまた元の世界に帰っていった。

オルライトもそうしたものが作れないか模索してみる事に。


米を使ったそうしたものは作ろうと思えば作れるだろう。


やってみるというのは大切なのだ。

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