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醤油について聞き込む

先日の冬夕の件もあり醤油や味噌について調べ始めたオルライト。

以前の大工をスカウトしに行った際に醤油については確認している。

ロスカスタニエには恐らく醤油や味噌といったものがあるのだろう。

大工の人達なら何か知っているはずだ。


「少し時間いいかしら」


「おう、領主様、なんでぇ」


「ロスカスタニエに醤油とか味噌ってあるわよね?」


オルライトが大工のリーダーのテラカドに醤油や味噌について尋ねる。


それについて聞きたい事があると説明する。


「ロスカスタニエに醤油とか味噌があると思うんだけど、あるものなのかしら」


「醤油や味噌か、確かにあるな、作ってる蔵もあったはずだが」


「やっぱりなのね、その作ってる蔵とかについて何か知らないかしら」


「んー、俺達はそういうのは詳しくねぇからな、ただ店については知ってるぜ」


「お店の事が分かるの?ならそれについてでいいから聞きたいんだけど」


とりあえずテラカドからその醤油や味噌を扱う店の連絡先を聞く。

その店と連絡を取りその上で話をまとめる事にした。


東の国からの移住者がロスカスタニエには住んでいるという事なのだろう。


「そういえば醤油や味噌の他にも何かとあるのよね?」


「ん?ああ、東の国から持ち込まれたっていう野菜なんかもあるぞ」


「やっぱりなのね、その野菜とかについても詳しく知りたいんだけど」


「大工に聞かれてもな、連絡先は一通り教えてやるから自分で調べてくれ」


「それでいいわ、ありがとうね」


テラカドからそうした農家や蔵の連絡先を聞き出す。

そして領主館に戻ったら即座にそれらに向けて手紙を出す。


その上で返事を待つ事となる。


「ねえ、少しいい」


「はい、なんでしょう」


「ここで育ててる野菜に東の国から入ってきた野菜とかあるのかしら」


「東の国から入ってきた野菜ですか?いくつかはあったと思いますが」


「あるのね、それについても少し聞かせてくれるかしら」


エルフの育てている野菜や穀物にも東の国から入ってきたものがいくつかあるという。

とりあえずそれについて聞いた上でそれらも何かに使えないか考える。


ただ今は醤油や味噌について考える事が先だ。


「あら、マリアナ、どうしたの」


「あ、オルライト様、今ちょうど報告に行こうと思っていて」


「つまり何か発見があったの」


「はい、この辺りの土地は新たに開拓しても問題なさそうですよ」


「本当に?ならすぐに始めても問題ないかしら」


マリアナの報告から新たな土地の開拓が可能な土地が見つかったという。

それにより新たに土地の開拓を始める事となる。


土地が使えるまで数日かかるが、開拓が終わればまた新たに施設や家を建てられるようになる。


「ベル!いるかしら!」


「また突然来るね、君はもう少し節度を持った方が」


「それよりもなんだけど、道の舗装に使う石材とかって作れるかしら」


「舗装に使う石材かい?作れるとは思うけど、必要なんだね」


「ええ、頼んでもいいかしら」


ベルに依頼したいのは道を舗装するための石材。

石畳の道を作るというのは村のさらなる発展には必要となる。


このままの土道では発展とはいえない、村から街へと発展させるために必要なのだ。


「それで作れるという事でいいのよね」


「特に問題はないと思うよ、必要な材料は用意してもらうけどね」


「分かったわ、ならそれについても手配しておくから」


「了解だ、では材料が届き次第作業を始めさせてもらうよ」


「頼んだわよ、期待してるからね」


村の道を舗装するのに使う石材。

ベルにそれを依頼してそのまま領主館に戻る。


そこでバルカから少し話があると言われる。


「バルカ、どうしたのかしら」


「自警団なんですが、人が増えてきましてね、ガウル殿だけでは指導がきついんですよ」


「ああ、そういう事ね、つまり自警団を鍛えられる教官みたいな人が必要なのね」


「はい、すぐにとは言わないんで、検討してもらえれば」


「分かったわ、それについては聖宮騎士団の話も聞いてるし、探してみるわね」


バルカ曰く自警団の指導もガウル一人ではきつくなってきたという。

そこで誰か指導出来る人を探して欲しいという。


以前聞いていた聖宮騎士団との交渉についてもそろそろ本格的に検討する事に。


「さて、交渉事が増えそうだから、どうしたものかしら」


「まずは行けるところから行くべきかと思いますよ」


「そうね、手紙の返事もそんなすぐには来ないし、そうするわ」


とりあえずは次の予定から考える事に。

まずは聖宮騎士団との交渉に向かうべきか。


ロスカスタニエの醤油や味噌の蔵からの返事も待たねばならない。


村で作れるものを増やしていけばさらなる産業へと繋がるだけに慎重に進めていく事となる。

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