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神華牡丹学園物語  作者: 瑞目叶夢
九十九の心人に無し
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遊びへの怒り

昼休み、蛇頭はそれはそれは楽しそうに話している、ほとんど猿武の悪口だ、周りの生徒も気分は良くない。


「まったく混ざり者や、情けない者と紛い物に我らが負けるわけないんですよ」


「あんな貧弱組が調子に乗るからこうなるのよ」


クスクスと笑ってこれ見よがしに大声で話す蛇頭達、猿武は悔しいが負けた手前何も言えない、蛇頭で騒いでいるのは純血派生徒と、さっさとやられた選手達だ。

脈羅や煤煙、豹炎は静かに食事をしている。

純血派達はそれはそれは楽しそうだ。


そこに一人の声が上がる


「なぁにが我らだよ、お前らが貧弱組って言ってるそいつらに対抗できた3人が言うならわかるが簡単にあっけなくやられた奴らがなーに調子乗ってんだよ」



ライラックがそう言うと、嵩仁達あっけなくやられた者たちが騒ぐ。


「なんだと!」

「失礼な!」

「蛇頭が勝ったことに変わりはないいだろ!」


それにまたライラックがあざ笑うように言う


「暗黙の了解の生身の体に対しての攻撃、何を言ったか知らないが言葉の動揺、小賢しい勝ちだこと」


「なんだ「ライラックが言うなよ!!」



嵩仁がライラックに反撃しようとした時、千李が叫ぶ


「千李?」


怒りのままに立ち上がった千李を美羽が心配そうに見る。

信じたくないが李薇の親戚だ、そんな酷い事をやってのけるかもしれない、4強と言う相手に意外と戦えいた自分、学園2位と言う称号、2位の称号は成績なんだと思っていた。けど本当は・・・・


「君は、去年の試合遊んでいたって本当?本気じゃなかったって・・・・本当!!!???」


千李の言葉にライラックは冷めた目になり脈羅を見る


「なるほどね、どおりで最後の千李の動きがおかしかったわけだな」


ライラックの目線を感じ脈羅がライラックを見て鼻で笑う


「どんなことでも弱い者の負けだ、そいつは心が弱いらしいな、ハッ」


「お前なぁ「ライラック!!」・・・・」


ライラックが脈羅に何か言おうとするのを千李が遮るライラックは怒りで震える千李を見る、踏みにじられたプライド、弄ばれた勝利の喜び、信じたくないけど試合後から起きた事件との違和感、本当に自分とライラックはわたりあえる実力なのか?

なぜライラックは扱いの難しい扇刀で戦うのか、それは・・・・それは・・・


「あー、まぁ次の試合でわかる事だしな、別に遊んでたわけじゃねぇけど、私の本当の武器は脇差日本の二刀流だよ」


千李はその言葉に怒りが頂点に来る


「遊んだわけじゃないんなら何で扇刀だったんだよ!!」


千李の悔しさと悲しみの悲痛な怒声にたじろぐことも無く、ライラックは頭を掻きながら何でもない様に言った。


「私の判断ミスさ、お前らくらいなら扇刀でイケるってね」


その言葉は千李の逆鱗に触れるには十分だった。


「僕達を馬鹿にしてるのか!全力で向かう僕らに手加減で勝てるって?君は李薇に似てるけど全然違うって思ってたのにあいつと同じくらい卑劣な奴だ!!」


「千李!なんてこと言うの!」


怒号を飛ばす千李を美羽が諫めるが千李には聞こえていない、周りは熱気に包まれ、あと少しで火を噴きだしそうだ。

それをライラックは冷めた目で見ているそして目を閉じ何かを考えるように目を閉じて鼻で笑う


「実力が拮抗しなきゃ面白くねぇだろ、猿武はお前らが来るまで扇刀でも勝てたんだ、悔しいなら脈羅ぐらいの奴に言葉で操られずに勝てよ、敗者に正論は語れないぞ」


「人の全力で遊んでいい理由になってない!」


千李が叫ぶと火の玉がライラックに飛んで行ったが、それを軽く印を切って消して見せるライラック


「安心しろよ、次に試合する時は脇差で負かせてやる」


今にも襲い掛かろうとして、岸雄や美羽に抑えられ居ている千李にライラックは挑戦的に笑うのだ。


「悔しいなら強くなれよ」


ライラックの言葉に千李は叫ぶ


「強くなってやる!お前も超えて個人戦んで優勝杯掲げてやる!お前なんて簡単に「きゃーーーー!!」


千李の怒号を遮るように悲痛な叫びが聞こえる、注目はそちらに移った。

女の子が必死に手を動かして何かしている。


さっと動いてその子のところに行ったのはライラックだった。


「落ち着け、どうした苺花(まいか)


「花が!私の神華が発動しないの!花が咲かないの!!」


苺花の話を聞いてライラックは厳しい顔になる


「術式は使えるの?」


ライラックに聞かれた苺花は発火の印を切る


「トーチ」


すると指先からボッと火が噴き出す。苺花は泣き顔で火が付いたことに少し安堵する、


「ライラ、火が火が付いたわ!」


「神華自体が消えたわけじゃなくて能力だけが消えたのか?」


ライラックがそう言っていると永禮がそこに駆け付ける


「医療塔には連絡した。盗まれたのか?」


「盗まれたなら神華自体が消えねぇか?能力以外は使えるようだ」


「能力だけが消える?新手の病気か?それとも奪えるやつが居るのか?」


永禮とライラックが話していると医療塔の医師と救護班が駆けつけてくる。そして苺花を連れて大広間を出て行くのだった。

そうして昼休憩が終わり、2戦目虎裁対鸞璃戦が始まるのだった。


虎裁対鸞璃その戦いはすさまじかった。

新入生の莫弥雲(ばくやくも)を切り込み隊長にしていて八雲も牙雨も健闘し牙雨が勝った。そして紗南香も強くなっいてすごかったかがやはり5番目の強者、瑙虹と瑙銀との寿獲琉の戦いは白熱し、そこに白雅が入ることで相打ちとなっていつの間にか大将戦になっていた。

大将戦はレベルが違った。脇差の二刀流のライラックと太刀の永禮の激しい打ち合い、あまりにも早い剣技と技の応酬、あまりにも早くて見えない人もいるのではないだろうか、飛んで飛ばされ地面にとどまらぬ戦いは実力が拮抗していることが見てわかる、あまりのレベルの違いに、手加減されるのも仕方ないと思ってしまった。千李はいまだに軽い手合わせの永禮からも一本もとれていない、自分はまだまだ弱いのだと、ひしひしと感じたのだっ


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