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王華国の歴史

王華国の歴史




大昔、海に小島があった、そこに花が芽吹、咲いた時、


羽を持つ狐のような見た目の、前足は虎のよう、後ろ足は牛のよう、体に鱗あり、蛇のような尾を持つ、獣が生まれた。


挿絵(By みてみん)




その獣は見る見る大きくなり、空を飛び、水を操り火を吹き風で嵐を呼び一声で島から溶岩を吹き出させ6日の内に大きな島を形作った




そして6日目に花の種を蒔き、疲れた獣は国の中心で眠りについた。


獣の寝たその場所から金とも銀とも付かぬ輝く大木が生えて、その木に咲いた青い花、赤い花、緑の花から天狐水零(てんこすいれい)人狐狐炎(じんここえん)海狐風生(かいこふううせい)がという3匹の狐が生まれた、そしてその4日後に他の花から生まれる生き物達の神となり、水零は恵みの雨を狐炎は命の温かさを風生は海から心地よい風を運んだ人々は狐炎を王に据えて南東の小島に城を築いた、その周りの陸地に村を作り町を作り国となった。


人々は国の真ん中にある淡く金銀に輝く木がある森を神聖な場として禁忌の森とした。


そして城には力のある者が多く働く、狐の神々は人々に力を与え人ともに生きた。




その数年後、魑魅魍魎が跋扈し、秩序など無い時代




人間に裏切られ、炎狐は殺されたそしてそれを食べさせた水零は妖狐となり、止めに来た風生を1飲みした事で海をもせいしたは、水零は藤色の毛並みの狐となり妖狐魅美となった。




挿絵(By みてみん)




人間への腹いせに人間同士の権力争いに火をつけたことで




戦の無い地などない国となった。




多くの妖怪や迫害される者が国から逃げ


一番近い日本に渡る中




妖狐魅美は、死肉を喰らい各権力者の寵愛や、魑魅魍魎の支持で




贅沢の限りを尽くし、潰れ逝く国を高笑いしながら眺めていた。




そんな国で親を失くした血の繋がりのない7人の兄妹が国の中心で




禁忌の森に入り、淡い金銀色に輝く、淡金銀(タンコンゴン)の牡丹に似た桜のように咲く大樹の花を見つけた。




その木の根元では神獣達がが神々しく立っていた。




赤茶色の髪の長子の牡丹と末子の桜が




それぞれ一際大きく咲く二輪の金と銀の輝く花を受け取り




それを食すと2人はそれぞれ薄紅色の髪と勇ましさと武力


、白銀色の髪と霊能と知性を得て、




7人兄妹で協力して魅美を地下深く、荒れ果てた地獄に封印した。




そして、兄妹7人は各地に飛び回り




戦を次々に収めていった。




麒麟と共にいる長男牡丹を王に据え




松と書いて(ショウ)と読む次男が玄武と北へ行き




梓と書いて()と読む3男が朱雀と南へ行き




桧と書いて(カイ)と読む四男が鳳凰と東南へ行き




楠と書いて(クス)と読む5男がが青龍と東に行き




(スギ)と書く六男がが白虎と西へ行った




そして長女で末の子の(サクラ)




白澤と辺境の離島へ多くの妖を連れて行き




国は秩序が生まれ、




妖も人も理解し合い共に暮らす国となった。




そして、王宮に咲く淡金銀の牡丹から、




王華国と言うようになったと言う


これが建国神話である




挿絵(By みてみん)




この話には続きがある


桜の向かった小島は桜州(おうしゅう)と言われ、そこは荒れ果て断崖絶壁の島で人一人、生き物さえも住んでいなかった。


そこに初代桜州桜家当主サクラが、妖怪と白子として生まれた子や、藤色の髪の子、異能者など、普通と違い


差別され忌み嫌われ恐れられていた人達を連れてやって来きた。


そこで桜は不思議な力で入江を作り、緑を芽吹かせ、鳥を呼び寄せ島から連れてきた数匹の動物達を番わせた。


そうして桜州は、住み良い土地になり、そこをつれて来られた人や妖怪達で力を合わせ、持ってきた資材で家を作り、畑を耕し港を作り


桜州をどんどん発展させて行った。


サクラ女王が連れてきた新たな仲間なども喜んで受け入れ、自分達の力を神の華、神華と言うようになった。


神華持ちを華人(かじん)、華人から生まれた神華無しを葉人(はじん)、桜州外の神華無しを華無(かむ)と呼びながら


独自の文化を発展させ桜州は、立派な都市となった。


それでも迫害された記憶は消えず、外からの接触を自分たちの力で避けていたが、


サクラ女王の子孫である桜家(おうけ)長姫(ちょうき)優鸞(ゆうらん)様誘拐事件で華無への不満が嫌悪に変わり華無差別へと繋がった。


その後、優鸞の娘、桜姫(おうき)の手によって国が変えられ、国を守る機関として陰陽師連合や神華牡丹学園が出来てからは、桜州主義が加速し、華人達の基本である桜州人の朗らかさを持つ者は、少なくなってしまったのだった。


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