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接近

『チリーンチリーン』


魔法のベルが鳴る


『「失礼します、北口見張り塔の者です、ジークムント様邪竜がこちらに向かっている様子、よろしくお願いします!!」』


「北口だな分かった、すぐに行く」


『「ありがとうございます!では、お待ちしております!」』


「さて、勇者の仕事を果たそう…!」


「はい、師匠」


ユリアが手をかざし転移魔法を唱えたらしい、一瞬でジークムントの姿は霧散し、光の粒子がキラキラと残った


「私も行くから」


ユリアの姿も霧散して瞬時に光の粒子のみを残しかき消える、全く魔法の発動を感じ取れないのは問題だ、先程と違いこちらに魔法が向けられていないためか右腕も無反応だ。


「また、置いてけぼりか…」


頼りにされているのは魔法解除のみだ、機械の邪竜が相手では足手まといなのは当たり前だ


「でも、女神は言った、俺が戦う相手は魔王じゃない」


多分


『ピキッ』


右腕が先程のユリアの魔法より強力な何かを感じとる、タイミングが良い、かなりご都合主義な奴だ


『ズゥゥゥン』


遠くで地響きが鳴る、砂漠での時よりは遠く感じるが、町の広さを考えれば、かなり危険な距離だろう。


「でも…邪竜相手に出来る事があるのか…?」


そうだ…再び女神に…、右手を邪竜の一部へ合わせる。


「ダメか…」


しかし何も起こらない。


「いや、待てよ、このカバー開くだろ」


取っ手のように見える部分に手をかけ、思い切り引っ張ってみる


『ガチャンッ』


「よっしゃ…あれっ…何も無い…?」


パーツが開き内部があらわになる、が、中は空洞だ、ちょうど人が1人ぎりぎりはいれそうな空間が有る。


「中も特にめぼしい物は無いか…」


外では年下の女の子が戦っているのに時間を無駄にしてしまったか…


(そうでも無いですよ)


頭の中にまた女神の声が聞こえる、どうやってか分からないが、さっきよりもはっきりと聞こえているようだ


「どうすればいい?」


(あの英雄は力が弱くなりすぎました、あなたがあの剣を使うのです)


「紋章の力が無いとあの聖剣は…」


(使えます、あなたならね、それが右腕の力のひとつですから)


流石女神、気は利いてるが、少しセコい


「分かった、とりあえず行くしかない、じゃあまたな」


パーツから出ると、全力疾走で建物を飛び出て、地響きのした方角へ向かった、やけに周りが静かだったのが印象に残った。







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