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光が収まる、同時に臨戦体制の二人がこちらを警戒しているのが分かる


「何をした!」


「どういうこと!」


興奮状態のようだ、無理もないだろう


『ピキッ』右手が反応を示す


ジークムントはかなりレア度の高そうな直剣を、ユリアは魔法の構えなのだろう、両手のひらをこちらに向けた姿勢だ


「く…どうして…」


「待って下さい、敵ではありません」


「信用は出来んな」


ユリアは何か口を動かしているが言葉までは聞こえない、しかし一定タイミングで力を込めているような動作がある、魔法を使っているようだ、しかし何も感じられない


「ユリア、どうした?」


「効かない…さっきからやってるのに…!」


『ピクッ』『ピクッ』


右手がユリアの魔法に合わせて反応している、まさか魔法無効の力があるという事か?


「仕方ない」


ジークムントが構えを変え、こちらに剣を向けるのを辞める


『ドゴッ』『バキッ』『ガシッ』


視線誘導だった、剣に気を取られるあまり急に接近したユリアへの反応が遅れた


「ぐっっ」


「動かないで!」


反撃すれば潔白を証明出来ない、腹に一発鉄拳を食らいふらついた所でユリアが背後に回り込み、左腕を捻り上げられ、まさかの右手での股間鷲掴みの姿勢で言う


『ギチギチギチッ』


「ぎゃああああ」


物凄い握力だあああああ!潰れるううううっっ


「ストップだ!ユリア!」


「嫌よ」


『ミチミチッ…グチュ』


「/(^o^)\」


凄い…セリフで顔文字を…しまった…また意識失うパターンじゃね?

今内臓と共に子孫逝ったよね?


『ピカッ』


右手が再び光る、先程とは違い一瞬光っただけだが、股間の圧迫感が無くなり、拘束が弱くなる


「!?」


右手は意識的に防御出来ていなかった筈のユリアの股間鷲掴みの右腕前腕を勝手に動いたーように感じたー右手が掴む、ユリアは金縛りに合ったように動けなくなっている。


「ぐっ…どうして…」


「はぁはぁ…邪竜との間に何があったかは分かりません、しかし僕はあなた達と邪竜ならあなた達を選びます」


とりあえず、それっぽい事言えば助かると思っての発言だ、しかし本心ではあった


「ふっ…はは」


ジークムントが笑う、既に平常時の状態に戻り余裕の笑い声だ


「ぐ…うっ…」


拘束を解いてはいないユリアが唸る、恐らく右手が魔法無効の力をユリアに使い、身体強化を打ち消したのだろう。


しかしだ…この姿勢は不味いぞ…金玉の痛みから忘れていたが、背中に当たってるぞ…巨大なメロンが…しかも力を緩めただけで、股間を鷲掴みにされたままだ、同年代の…柔らかい手で。


『ぐっ』ユリアの右手が再び力を込めようとする、しかし緩んだ隙に袋の中身は手の中から逃れており、既に掴める部分は恵方巻のみになっていた。


「はぅっ」


魔法の強化の無いユリアが一生懸命、力を込める、プルプルしながら。


「どうして…どうして…」


我を忘れたユリアだったが、徐々に落ち着きを取り戻しつつあった


『ビクンッビクンッ』


「嘘やん…」


僅か5秒の出来事だった、恵方巻はゴールを果たし、白くべたつく何かを撒き散らしながら萎れていくのが分かった。


「えっ…何…力が抜けた…?」


急に硬い部分が脈打った挙げ句柔らかくなっていく現象をまだ彼女は知らなかった、白くべたつく何かが手に付き、また、完全に弛緩したこちらの状態ーユリアの手を掴んだ右手も離してしまう程にーを抵抗を辞めたとみなし拘束を解いたユリアは右手の何かをくんくんと嗅いでいた


「えっ臭っ…」


「あっ…あのっ…すいませんでしたー!」


素早く土下座ーの体制になる事で湿った部分を隠すーで謝る、さっきの上から発言の威厳は全く無い。


ジークムントは爆笑した



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