ワシ孫を拾ったんじゃが……
初投稿です。暖かい目で見てください
「これで最後じゃな」
ワシは重い荷物をリビングに置き、椅子に座った。
「ふぅ…流石に一人で引っ越しはつかれるのう」
『こんなことなら弟子共に手伝はせれば良かったかもしれんなぁ…じゃがあいつらに居場所がバレるといろいろと面倒くさいことになるじゃろうし、やはりやめて正解じゃったか?』
ふと窓の外を見ると日もだいぶ高くなっていた。
「さて夕飯の食材を取りに行くとするかのう」
ワシは椅子から立ち上がり食材を入れるカゴを担いで森に向かった。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
「やはりこの森は食材が豊富じゃわい」
ワシは、カゴの中にきのこや果物、芋や木の実などを入れ帰ろうとしたとき
【ワォ――――――――ン】狼が鳴く声が森に響き渡った。
「襲われん内にさっさとに家に帰るとするかのう」
ワシは家がある方向に帰ろうとしたとき、
「びぇ――――――ん!! びぇ――――――ん!!」
この声は赤ん坊…? まさかっ?!!
ワシはカゴを投げ捨て声のする方向に走り出した。
「びぇ―――ン!! びぇ―――ン!! びぇ―――ン!!」
赤ん坊の泣き声に反応し狼達が集まってきた。
【グルルル…】【ワォ―――ン】【ガゥガゥ】
狼のリーダーは泣いている赤ん坊に向かって無慈悲に飛びかかった。
【グルルル……ガゥ!!】
「ふん!!」 [バゴォ]
【キャインンンン!!!??】
「間一髪じゃったのう」
草むらから飛び出してきた男は赤ん坊に飛びかかった狼の顔に向かって強烈な一発を当てた。
「さて、これからどうしようかのう?」
【グルルル…ガゥ!!ガゥ!!!】
『う〜む狼達怒っておるのう簡単には、引いてくれなさそうじゃ』
【ガゥ!! グルルル!!】
『仕方ない強引ではあるがするしかないのう』
【キャインンン!!?? キャイン!? キャイン!?】
狼達は急に震え上がり一目散に逃げて行った。
「ふぅ…やはり動物には殺気を当てるのが効果的じゃのう、本能でわかっておるから無駄な戦いをせずにすむわい」
『さて赤ん坊の方は、ん?』
「う―― う―― う―――」
『ほう、この赤ん坊ワシの殺気を食らって泣きもせんとは将来は強い戦士になるかもしれんのう………いやワシが強い戦士に育ててみせるか?付近を見たところこの赤ん坊の物は何一つ無いたぶんだが捨てられ子じゃろう』
「ならばこれもなにかの運命どうせ男一人で家に住んだところで早々に退屈するだろう子育てをするのも悪くはないのう……ふむ、子と言うよりもどちらかと言うと孫じゃのう」
男は赤ん坊を家まで連れ帰った。
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