ふたつくらいのメッセージを
掲載日:2018/09/20
かけ足でバス停に向かう君は
走りながらでも寝癖を直す
「送っていくよ」
僕の言葉を無視するかのように
急いで向かう
免許を取ったばかりの僕に
少しは気を使ったんだろう
君の寝癖の理由は
僕の位置が悪かったから
僕なら寝癖があっても
あんまり気にしないけど
君の言葉少なめの朝には
僕は反省するしかないね
予定通りにバスが来て
他の客に紛れて乗り込む姿は
凛々しくて
僕が大好きな君でいる
寒い季節には
ハーブティーを飲みながら
君がため息をつくことも
湯けむりに紛れて小さくなるものに
僕は救われる
年下の僕に本気で言えないこともあるよね
ぼくは自分で黙りこむ
「今晩は、少し長めのお風呂がおすすめ」
君からのメッセージ
同時に、今晩は遅くなるよの合図
ひとりで食べるのも
最近は、少し慣れてきた
君にさっきの返事をして
また君からのメッセージを待っている
僕は
眠らずに
ふたつくらいのメッセージを
僕は眠らずに待っている
僕はまだ起きたまま
君の寝癖の原因にならないようにと




