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Golden strange treasure DX!  作者: 黒黄 赤白青
9/10

第9話、スーパームーンの下で。

パーティー会場が、武闘会場に、なってしまう。そんなときに、遠藤真美と堀田健一は二人して、会場を抜け出して、何処かへランデブーである。


ズダーン‼

宴の席に地響きを轟かして、黒いタキシードが宙を舞う。

それが合図のように、パーティー会場のあちこちで、乱闘が始まった。

いったい何がどうなっているのか、さっきまで談笑していた、男達が取っ組み合いを始めたのだ。

切っ掛けとなった、佐竹一成と芦田晃一はまだ取っ組み合いの最中で、殴り合いに迄昇華していた。

元々二人とも大柄で、動き回るだけで、騒々しい。

その二人が、ドッタンバッタンやるものだから、他の者も其に釣られたのか?はたまた、普段から何か鬱憤でもあるのだろう。

ここぞとばかり、大暴れし出した。

そんな最中、遠藤真美と堀田健一は、とっとと会場を抜け出してしまった。

後を任されたのは、G-7sのサブリーダー、門脇冴子であった。

冴子は、乱闘が始まるや、会場にいた 女性達を会場から逃がすと、頃合いを見て、非常ベルのボタンを押したのだ。

ジリリリリィィン!

けたたましい非常ベルの音で、我に帰ったのか?佐竹一成と前田敏樹は、取っ組み合いを止めて、G-7sのメンバーを避難させたのだ。

取っ組み合いのせいで、着ているものがボロボロなったが、佐竹一成と前田敏樹は何故か晴れやかな気分になっていた。


私、あの人たち苦手だったのよね。

タクシーの中で、真美は苦笑しながら健一の顔を見ながらそう言った。

今日のパーティーは、大成功だったかな?

薄く笑いながら、

今夜は八年ぶりの、スーパームーンだから、上手く行くと、おもったのよね!

いたずらっ子の表情で、健一を見ていた。健一はドキマギしていた。

普通の満月でも、人は能動的に成りやすい。ましてや、スーパームーンなら、超攻撃的になりそうな、そんな夜である。

其だけではない。

さっきから、ナイトドレス姿の真美に興奮しっぱしなのである。

大きく背中の開いたドレス、そして胸元も深くカットして。

更にクラクラしそうな、甘い香り。

何時だったか、先輩の小峰 崇が言った、股間が熱くなる臭いだ。

しかし、健一の股間が熱くなることはなかった。

健一の股間は、大人しい一寸法師のままだった。

何時もならこの時間だと、一寸法師がパラディン騎士団のランスようになっていて、あらゆるエログッズの総動員で、パラディンを宥めているはずなのだ。

健一は、我が身に起こっている異変に、大変な戸惑いを覚えていた。

さっきの乱闘、変だと思っている?

遠藤真美が、健一の顔を覗き混んで、そう聞いてきた。

たしかにそうだ、佐竹一成主将は確かに乱暴な処はあるが、TPOが解らない人じゃない。

いくら好きな人に、ちょっかい出されたからと言って、意気なり投げ飛ばすなんて、暴挙に出るわけがない。

アレはね、半分は貴方のせいなのよ?アトの半分は、お月様のせい!

冗談のように、真美は話す。

この一週間、健一は真美達に汗を搾られていた。それはなんの為だったか?

貴方の体臭には、人を攻撃的にさせる臭いがあるのよ。

遠藤真美は、堀田健一に何故声を掛けたか。その真実を話し始めた。

何やら、健一には思いもよらぬ、秘密があるようだ。

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