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Golden strange treasure DX!  作者: 黒黄 赤白青
5/10

第5話、おサルな、夜。

自分の異変に気がついた、健一君。ウッカリ悪友の前田敏樹に話してしまい、更に主将の佐竹一成が、一口乗せろと、加わってくる。何やら嵐の予感である。

堀田健一は、モヤモヤしていた。

此の一週間、柔道の練習の後で、例の研究会の活動へと顔を出して、更に汗を流す日々が続いていた。

汗を流すと言うよりも、汗を搾り取られる!と言う感じだった。

そして疲れが残らないように、マッサージやら栄養補給やらと、ケアしてくれるのだが。

肝心のケアには、ノータッチなのである。

健一は18歳の、健康な男子学生である。なのに、同世代の綺麗な女の子にちやほやされているのに、健一のお宝のリアクションが薄いのである。

特に遠藤真美といるときなどは、聖人君子の様に、セクシュアルな衝動が湧かないのである。

しかも、その時は其を異常とも思わないのだ。

そしてモヤモヤが最高潮に達するのは、決まって寝ようとする寸前にそれが爆発する。

それまで聖人君子の一寸法師が、カール大帝のパラディンへと、変身する。

いきり立って、天を突き。

行き場を無くした欲望が、怒涛の勢いで、放出せよと叫びまくる。

しかも、一回や二回で収まらない。

五、六位の大放出で、やっと落ち着きのだ。

そんな話を、悪友である前田敏樹にウッカリ話してしまったから、話しが変な方向に、転がりだす。

前田敏樹は前々から、遠藤真美のところに顔を出している、健一を羨ましく思っていた。

そこで健一に、その研究会に自分も入会出来るように、紹介しろ!と、頼み込んだ。

頼むと言うよりも、一種脅迫である。

断るなら、あんな事やこんな事を、ばらすぞ!と、必死になっている敏樹を見るのが初めてだったので、何だか嬉しくなってしまったのだ。

何と言っても、異性関係で、敏樹先を行くことが来るなんて、初めてだったから、了解の返事をしてしまった。

そんな話を道場の掃除の最中に、こそこそしていたら、

俺にもその話、一口乗せろや!

と、野太い声が飛んできた。

二人が振り替えると、其処には主将の佐竹一成が仁王立ちで凄んでいた。

何故か話が、色っぽくなりそうでならない。話に女の子が登場する場面が少ない、つうか、無い。

まぁ、これからだな。

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