誰がために詩を詠う～名もなき吟遊詩人～

兵庫県

派手やかな町

中華街へとやってきた

中国式建築の絢爛（けんらん）な装飾と

食欲をそそる匂（にお）い

そして

少し訛った日本語が飛び交う姿は

まるで異国に来たかのような

錯覚に陥る

あづまやという建物を中心に

沢山の店が並んでいた

そこで勧められた小籠包（しょうろんぽう）を

一口でパクリと放り込んだら

噛んだ瞬間に熱い汁がジュワッと

弾け飛んだ

口内大やけどだ

しかし店員はその様子を見て

笑っていた

それにつられて私も笑顔になった

道の駅福良にて

うずしおクルーズを体験しようと

船を待っていた

時間があったので

近くにあった足湯で旅の疲れを癒した

そうしているうちに船が来る

船内は冷房があって涼しく快適だ

外に出てみるとダイナミックに

渦を巻く渦潮が観れた

潮の香りを感じながら

私はザブザブ音を立てる

渦潮のごとく豪快に

詩を詠った

渦を巻く

水の流れに

おののけば

吸い込まれたる

私の視界！

１２月８日から１７日まで

開催される

今年の神戸ルミナリエ

あの忌（いま）々しき災害の

犠牲者の鎮魂（ちんこん）と

復興の願いをこめたイベントは

この県のシンボルといっても

いいだろう

夜にライトアップされた電球たちが

まるで宇宙のように輝く姿は

圧巻だ

さて

朝になったらフェリーで

高松（香川県）にでも向かおうか

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淡路のたまねぎ好きかいね？