第15話「もしも、進む以外の方法があったのなら…。」
本当に、更新が遅れてしまい。申し訳ありませんでした!!!
毎日は厳しいですが、時間が空きしだい更新していく予定です。
あと、今回短めです。
名前 :羽鳥幟
天職 :支配者
レベル:14
種族 :人間
HP :10000/10000
MP :10000/10000
攻撃力:1000
防御力:1000
体力 :1000
筋力 :1000
敏捷力:1000
精密力:1000
精神力:500
知力 :1000
【スキル】
剣術Lv1
水魔法Lv1
風魔法Lv8
生活魔法Lv10
空間魔法Lv4
解析Lv10
支配
成長速度大幅上昇Lv1
言語翻訳
【福音】
魂の絆結(巣籠守)
「一陣に帰せし暴う虐なる風よ、主なる願いに───」
詞を紡ぐ、今、自身が出来る最高の技を。
「───悉くを刺し穿て、風魔。」
最後の詞を唱えると、正面の空気が歪んだ。
その歪みは螺旋の様に渦巻き、瞬く間に破壊を顕現させた。
その風で創られた破壊の化身は人間などたちまちミキサーに入れられた果実の様に刻まれるのが容易に理解できた。
ギュルルゥゥゥゥゥゥゥウ
しかし、破壊が向かった先は激しい殺ぎ取り音に満たされており、土埃や石礫も凄まじいが、ある一定ラインから一切が通らない。
「やっぱダメか。」
そう言ったのは技を放った張本人である羽鳥幟だ。
「凄い威力ですね……。」
そう冷や汗を流して答えたのは幟の後輩である桜小路雪音である。
「こっちもダメとなると本格的に道を探すしかなくなるぞ。」
溜め息を吐きながら幟がそう言ったのは現在置かれた状況に起因する。
グルセーヌ迷宮。全300階層になると言われるこの迷宮の人類未到達エリアである深部に転移しており、下手に動くよりも階層を高火力で貫き、移動する方が安全と考え実行したという訳だ。
「『空間魔法』や転移石もダメでしたし、やはり進むしかないのでしょうか。」
そして、この方法を実行する前に転移石でのテレポートや『空間魔法』のレベルを上げての移動を試してみたが、結果は無駄であった。
因みに、『空間魔法』と『風魔法』のレベルが『生活魔法』や『解析』と比べて低いのは難易度などの理由からである。
「はぁ、…仕方ねぇ。行くか。」
「はい!」
憂鬱気な幟とは対称的な声で雪音は答える。
(何がこいつをやる気にさせるのかねぇ。)
そう思いながら一歩、新たな場所からの最初の一歩を踏み出す。
ぺちゃ。
───死の音と共に。