第13話「一緒に来たのが私で本当に良かったです。」
めちゃ短いです。
「あっ。」
最初は何が起こったのか分からなかった。
いや、理解できていなかった。
音で表現されるなら漫画みたいにジジジ、ジジジと。
臭いで表現されるなら血生臭く。
舌で表現されるならドロドロとどこまでも粘ついて。
目で表現される事はない。
そして感触で表現される。なら、
「あ"、ああ"ぁぁああ"あ"あ"ああああああああああああぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!」
「先輩っ!」
突然、幟が声を上げだす。それは絶叫と言われる類いの物であった。
「ぎゃぁぁぁぁあ"ぁ"あ"あぅんじゃじぐべぇぇえげぇぇぇぇぇえええ"ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
「どうしたんですか!?先輩っ!私の声が聞こえますか!?」
既に立つ事も耐えられず転がり、握っていたムーブフォックスなど握り潰して血肉を撒き散らしている。
「あが、あ"が。あべぇじゃしゅじょじょじょぁあっあ"あ"あ"ア"ア"ア"ア"アアァァァァァァァァァァァァあああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁ」
「っ!止めて下さい!!先輩、血が!血がぁ!!」
何かがあるのか、胸の辺りを爪を立てて掻き毟りだし、服が破れ、肌を傷つけ、血が溢れ、肉が見えだす。
「はな"ぜ!!はなェ!ガナえ"ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!!」
「お願いします!お願いだから止めてっ!!」
どんなに引っ掻いても止まる気配がなく、雪音は溢れる涙を拭いもせず幟の腕を掴み無理矢理止めさせるが手で足で頭で振りほどこうと暴れる。
先程より意識があるのか、意味のある言語を口にしだした。
「ぁあアあアアあああ"あ"アアアぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァァァぁがばゃみゃぎぁきゃな"阿亜ア"唖亞吾びヮァァァァあああああああああああああああああああああァァァァっっ!!!」
それは一時間続いた。
かなり短めですが、キリがいいのでやめます。
深夜になるかもしれませんが今日もう一話投稿予定です。