偵察②〜偵察開始!〜
続きです。
たくさんの人に見ていただいているようで、とても嬉しいです(o^_^o)
本部前に集まったのは、偵察班8名+第二小隊27名の計35名である。
指揮は第二小隊小隊長の島が務める。中隊長でもある島が直接出向くのは、望月も含め反論もあったが、直接確認したいという意志に押し切られた形だ。その間中隊の指揮は望月副中隊長が務めることになった。
「本作戦の目的は、現在我々のおかれている状況の確認と、またこれからの行動を決めるための情報収集である」
島が、3列に整列した隊員たちに説明した。
さらに、
「前者は第二小隊に、後者は偵察班に任せる。第二小隊は城下町での聞き込み、偵察班は安土城と思われる城の偵察だ!実弾については、極力使用するな」ただ、緊急時の場合はその場の最上級者の判断で使用を許可する」
「以上だが、何か質問は?」
なにも無いようだ。
「よし、状況開始!」
偵察班は軽装甲機動車2両に、第二小隊は高機動車3両と73式小型トラック1両に乗って前進を開始した。
ちなみに第三混成中隊の小銃小隊は、どれも4人編成の分隊×2で8人編成の班、班×3+小隊本部3人の計27名で構成されている。
前進、といっても、城下町の手前の小山の下までなので、1キロもない。2、3分でついてしまう。
ー高機動車ーーーーーーーーー
「良い空気だな〜」
高機動車のロールバーにMINIMIを取り付けて周囲を警戒している宇喜多が、運転中の工藤一士に話しかけた。
「そうですね。噂では、自分たちは戦国時代に来てしまったとかいうのも聞きましたが」
「それを確かめるのが俺達の任務だ。大丈夫、島さんに付いていけばなんとかなる」
「さぁ、着いたようですね」
なぜわざわざ移動に車両を使ったかというと、万が一の時の逃走手段として、また車載無線機を臨時の情報基地として使い、分かった情報をリアルタイムで中隊へ伝えるためだ。
ー車両集結地ーーーーーーーー
車両の偽装を終えると分隊規模で4人1組となり偵察を開始した。
ちなみにこの車両集結地に第二小隊から1個班+島、衛生の大塚の計10人が車両の防衛と情報集計要員として残った。 MINIMIを周囲を見渡せる位置に設置させると、島は中隊本部に連絡させた。
「こちらフタマルシマよりHQ。作戦準備完了。状況開始」
「モチ了解」
しかし島たち第二小隊は気付かなかった。
木陰からの女の視線と、この世界で一番高い建造物からの視線にである。
これからも、ご感想、アドバイス、ご要望ありましたらよろしくお願いします(^-^)/~~
あと、1582年頃の戦国武将で、自衛隊とともに活躍させたいというような武将がおりましたら、教えて頂きたいです。
教えて頂いた人物は出来るだけ登場させます!!!
ただ自分がアイデア不足なのですが、どんどんお願いします!