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意味無いよ

11月1日描写を加えてみました。

深夜誰かが月明かりを遮る

電気がついてる建物も両手で事足りるほどの時間帯で、誰かは走り去る。

少し遅れて猫が1、大幅に遅れて人が三。音もさほど気にならぬほど静かな逃走劇。


だが起きているものも居る。影を追いかけるものが増えたとて不思議ではない。



「………」

にゃ〜ん



「待って〜!」

「止まりなさい!」

「も、もう疲れただぁ…」


無言で走る黒ローブは、月明かりがなければすぐ見失うほど、静か。イエローは疲れているのだろう



「………っ」

にゃ〜ん



「待って、まっ、まちなさいよ!?逃げるな!」

「レッドが言ってるんです!止まりなさい!」

「きゅ、きゅうけいさせてくんろぉ…」


ガワが剥がれ落ちたレッドは怒りやすい性格。ブルーは信者。イエローは耐性が少ないようだ。



「〜!うるさいわね!追いかけてくるんじゃないわよ!てか、ガワ剥がれてるわよ!人気商売しっかり!?」


「追いかけるに決まってるよ〜。あとガワって言うな!」

「話を聞いてくれたら追いかけませんよ」

「つか、つかれ、た…」バタンキュー


「「イ、イエロオオオー!!」」



(これ帰って良いかしら…)

なぁ〜ん



追いかけっこをしていたものの、イエローが倒れる。尋常じゃないほどの冷や汗をかき、顔を真っ青にしたイエローを、休ませてやらず、話を聞かず、帰るほどアーチャーは非情ではなかった。



「…」


愉快なその傍ら、木陰から視線を送るのは…?




〜30分後〜


「…で?何の用ですか?」


「今更ガワ被るのね!?」

「ガワ合戦ですか?レッドの勝ちですよ」

「…。怖いだぁ…」


「もう帰っていい?」

「「「それはダメ。」」」

(仲良いわね…)


30分してようやく話ができるほど回復したイエローはまだ顔が青白く、不安を感じさせるものの、それを指摘するほどの暇は無かった。


「まず本題ね。その猫渡して欲しいの。」

「却下。」

「なんでよ!」

「判断が…はやい!これがアーチャー!?」

「…ボケないで欲しいさぁ」


漫才かと思うほどのスピーディーな会話に、ツッコミを入れられたのはイエローだ。


「まずはありがとうガワを外してくれて。こっちも外して話すわね。あんた達になんの用があってうちの猫よこせって言ってるのかは大体予想つくわ。」

「だったら…」

「人の話は最後まで聞くこと。いい?いかなる理由があろうとも、この子はうちの猫なの。それに夜中いきなりバイト先に押しかけてくる連中に、ペットを預けたいと思う?」

「思わない」

「思わないですね」

「…思わないだなぁ」


コンビニでバイトをしていた少年に、突然あらわれ、ペットをよこせと言うその異質さに、バイト先の人も、裏口から逃がしてくれるほどだ。預けたくなる環境ではないことは明白だった。


「…分かった。渡さなくて良い。でも話は聞いてほしい。」

「どこで話す?カフェとかは聞き耳が心配だけど、本拠地に入れるのはアウトでしょうし…」

「…いや、本拠地に来て欲しいさぁ。」

「…そうね」

「え、大丈夫何ですかそれ。」


「むしろ外で話す方が、情報漏れより危ないわね」バシュ

「……!」グサッ


アーチャーが突然に弓で虚空を攻撃したその直後に、ローブを羽織った人があらわれた。倒れた際にとれたフードから見えるその角が、怪人だったことを示していた。


「…!怪人!」

「いつから居たのかしら…」

「黙って機会を伺うほどの知性…。今まであったやつの中で1番賢いさぁ。」

「あなた達がアタシを追いかけて少したってすぐ

ね。」


アーチャーは気がついていたものの、どうでもいいかと思い泳がせていたが、重要な話を始めたため倒すことにしたのだ。


「明日の9時、あなたのバイト先近くの公園で待ってるから。そこから車で向かう。」

「わかったわ。逃げるのも面倒だし言ってあげる。…面白いことも分かりそうだし。」

「ちゃんと来てくださいね。」

「………」

(心配かけまいと黙っていたけど、視線の主はコイツ…?でももう消えかけ。強さと知性は比例するはず…。なにか、裏にいるさぁ…?)


イエローは他のメンツが話しているあいだに考えていた。顔が青白くなり、冷や汗をかいていたのは誰かに見られていたからで、怪人には負けたことがない強さから、黙っていてもいいと判断していたのだ



「アーチャー……。要注意だし。」

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