性犯罪被害者の作り方

『2年前のレイプ事件は冤罪です。僕はあの女に騙されたんです』と一つの告発動画がインターネットの渦に投げられた。

『僕の事件は冤罪です。全てあの女に嵌められました。男性の皆さんなら…いや理解のある女性も分かってくれると思います。』

　2年前、主人公メルが所属していた大学の部活でレイプ事件が起きた。加害者は大学4年生で世界的映画監督の息子だった。そのため事件は大学でもネット上でも大いに盛り上がった。

　被害者の女、戸田コオリとメルは同じ映画部員だった。

　男は大学を退学処分になり事件は起訴され裁判となった。
　
　裁判では準強制性交の罪で懲役3年執行猶予5年の判決が言い渡され、メルと被害者は大学を卒業し全ての幕は下りたと思われていた。
　
　メルはこの動画をキッカケに、当時の被害者がハニートラップをしたのか真実を確かめにいくことになる。

ーねぇメルちゃん君の任務はたった1つ。あの女の口から、あの事件は計画して仕組んだハニトラだと言わせることだ。

もしできなかったら、メルちゃんがハニトラをした女だと世間に公表してネット死刑だー