無駄骨?
あらすじ
アデラードがイケメンだった。
それからもう二日かけて予定通り村についた。
が、
「誰もいない…?」
不気味なほど村は静かだった。
「ここで間違ってないよな?」
「そのはずなんだけどな…」
家の中も探してみたが人っ子一人いない。
「なんか気持ち悪い…」
村には淀んだ空気が満ちていた。
「おーい!誰かいませんかー!」
ぐちゃっ。
ここで時は約十分前に遡る。
「そういえばアデラードの腕治した奴ってどんな見た目?」
「眼鏡をかけた…まあ典型的な学者みたいな奴だ」
そして今に至る。
「なぁ、こいつって…」
「あぁ…認めたくないが…」
そこには眼鏡をかけたボロボロの死体があった。
「嘘だろ…?」
「まだ新しいな」
血溜まりに手をつけ彼は言う。
「見ろ、血痕が続いている」
確かにその血が点々と道の先に続いている。
「教会の方か」
アデラードは血痕の方に歩き始めた。
「行くのかよ!?」
「俺はこいつに恩がある。せめて何があったか知りたい。俺の勝手だ、ついてこなくていいぞ」
「…いーや、このままじゃ寝覚めが悪ぃや」
「そうか。お前良い奴だな」
「お前さんには負けるよ」
件の教会は村のはずれにあった。
血痕は教会の中に消えていた。
「突入するか?」
「あぁ。そういえばお前護身用の武器とか持ってる?」
「あっ…」
おれはアデラードと戦った時、こいつの子分を素手でボコボコにした。
しかしそれは相手が油断していた+おれのアドレナリンが大量に出ていたからできたことであって、さらに今のおれにはあの時あった魔法はない。
「これ持っとけ」
「うおっ!?」
アデラードは短剣を投げ渡してきた。
「危ねーだろうが」
「ないよりはマシだろ」
「話聞けよ」
だが、確かに武器を持っていると無いとでは、安心感に天と地ほどの差がある。
素直に感謝だ。
「じゃ、開けるぞ…」
教会の分厚い扉を開けたその先には…
教会の椅子に住民らしき人達が縛りつけられており、一人一人に魔法陣?のようなものが貼り付けられている。
そして祭壇には…
「なぜ、お前が生きている…!」
アデラードが叫ぶ。
「『魔剣』ッ!」
見てくださってありがとうございます!




