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異世界エンジョイライフ  作者: ○
道中
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28/42

ババア

あらすじ

現地住民の老婆と出会った。

 老婆の名はクローディア。

 80年来ずっとこの街に住んでいるらしい。


「この木がまだ森の一部だった頃から知ってるよ」


「うーわ、やめてよそういうの。やりづらくなるじゃん」


 この婆さん、おれの同情を買って『神木』を守ろうって魂胆か?


「違うよ」


 少し彼女の顔に影が差した気がした。


「はぁ…」


「この子は他のものを吸い尽くさないと生きていけないんだ。ならしょうがない、みんなが困るよりはこの子にいなくなってもらうしかなかろうさ」


 虫達がきしきしと彼女に向かって音を鳴らす。


「…そうだ、あなた泊まるところは?」


「あ…」


 いっけね!ハブられたのと虫がキモすぎたのとで忘れていた。


「ここら辺の宿知らない?」


「あることはあるけど…」


「あるけど?」


「今は観光シーズンだからね。宿はあらかた埋まってるよ。しかも、『神木』を見られるのも最後かもしれないからなおさらさね」


 キシリカと喧嘩したのを後悔する時が来るとは…

 沈黙したおれに耐えかねるようにクローディアは言った。


「よかったらウチ来「いきます」


 即答だった。




「大丈夫かしらねぇ…」


 ダイゴと別れたあと、わたしたちはこの街の市長に挨拶に行った。


「大丈夫っしょ。あいつとあんま絡みないけどなんか大丈夫な気する」


「来たぞい」


 どうやら市長が来たらしい。わたしは姿勢を正す。


「よ、よくいらっしゃいました皆さん、リョウジ市長のオドー・オッドと申します」


(なんか不安になる顔してるな…)


「そんな畏まらんでいい。あんたが雇い主なんだからもっと胸張ってええんじゃぞ」


「そんなこと仰られても、まさかキシリカ様が来て下さるとは思わないじゃないですか!?これであの忌々しい木を切り倒せます!勝ち確です!」


 どういう情緒なんだろう…


「いや、やるのはわしじゃあない」


「へ?」


「わしの弟子じゃ。一週間以内に切り倒してみせよう」


  一週間とかあいつに言ってたっけ…

見てくださってありがとうございます!

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