暗闇
あらすじ
誘拐された。
「お゛い!起きろや!」
「んあ」
水をぶっかけられ目を覚ます。
気づくとおれは手足を縛られ、椅子に座らされていた。
周囲を見渡すとオラオラ系のやつらに囲まれている。
「あー…どこですかここ」
「無駄口を挟むな。お前には質問に答えてもらう」
声を聞くだけで冷酷なやつだとわかった。
「ボス!」
まわりのやつらがみな頭を下げる。ヤンキーみたいだな、おい。
奥から小汚いが元は良いものであっただろうという服を着た男が出てきた。
腰には剣をぶら下げている。
「あー、いい、いい、頭上げてろ」
軽いな。
「お前、『フジタ』で俺の仲間を捕まえたろ」
「仲間?そんなん知ら」
腹に剣が突き立った。
幸い鞘はしているため刺さりはしなかったがかなり痛い。
「うぶぇっ…」
「おいおい、別のもん吐いてんじゃねーよ。やったのはお前か、そう聞いてんだ」
「知らな」
次は顔を思い切り殴られ脳が揺れる。
「こいつが言ってんだよなぁ、お前と赤髪の女がやったって」
そう言うと、おずおずと男が1人出てきた。
…見たことあるかもしれない。
それと赤髪の女?ソニアか?
「あっ」
唐突におれは気づいた。
「…あの盗賊どもか?」
「そうかそうか」
男はニンマリしたあと取り巻きに、
「やれ」
と命令した。
俺の周りに奴らがいっぱい集まってきた。
「ボス!ありがとうございます!兄貴たちの仇を打ってくれて…」
「いいってことよ」
さて、あのダイゴ?とかいうガキはどうなるかな。容赦のない奴らだ。
二度と歩けない程度にはなるだろうか。
「うぐぁ!?」
後ろで奴の叫び声はせず、代わりに聞こえてきたのは子分の悲鳴だった。
なんだ?何が起こってる?
後ろを振り返ると見えたのは、叩きのめされ倒れた子分と、その中心に立つあいつだった。
「意外と戦えるんだなぁ?」
「最近できるようになったもんで」
俺は剣を抜き、やつに向けて構えた。
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