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異世界エンジョイライフ  作者: ○
道中
16/42

VS『巨大トカゲ』

あらすじ

地下の魔物を退治することになった。

 バラバラと天井の岩が崩れ落ちる。


 かろうじて避けたおれはあのバケモノを見やる。

 …デカすぎる。一挙手一投足がおれの命を奪うには十分だ。


 ソニアは奮戦しているがせいぜい表面に傷をつける程度だ。


「まだまだぁ!」


 キシリカも魔法で攻撃しているが攻めあぐねている。


「久しぶりだなぁ、こんな魔物は!」


 嬉しそうである。


 何か、この状況でおれにできることは…


 その時、変化が起こった。


「口を開けた?」


 奴が口を開いた。


「うぁ…?」


 足から急に力が抜け、息が苦しくなった。


「そうか!こいつがガスの源じゃ!」


 キシリカの即席ガスマスクを貫通する濃度のガス。こんな場所に長時間いたら言わずもがな死ぬ。


 そういえばこのガス…

 …そうか、おれにもできることが見つかった。




「こっちだバケモノ!」


 ダイゴが急に大声を出した。

 何をやってるのよあのバカは!?


 案の定魔物の注意がダイゴに逸れた。

 やばい。このパーティーで一番自衛能力がないのはあいつだ。

 踏み潰される。噛み殺される。


 ガスでもうろうとした頭の中で嫌な予感だけが膨らんでいく。


 魔物が口を開いた。またあのガスを排出するつもりだろうか。あんな至近距離で食らったらひとたまりもないはずだ。


 しかし、


「かかったな!」


 次の瞬間、急な強い光と共に魔物が()()()()


 わたしは呆然となってしまう。

 なぜ急に爆発したのか。


 そんなことより、


「だい、ご?」


 激しい爆発だった。近くにいないわたしですらふっとばされた。

 ならもっと近くにいたダイゴは?

 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。


「ダイゴ!返事をして!」


「へいへい」


 ダイゴは普通に生きていた。


「は?」


「いや〜さすがに死んだと思ったけどさ〜、キシリカのファインプレーで」


「バカ野郎!使うなっつっただろうが!」


 キシリカが自分のキャラを忘れるほどキレている。

 どうやら爆発の直前で空気の手でやつを包んで助けたらしい。


「外が硬いんだったらさぁ、内はどうなのかなって思って。おれの魔法で着火してみたんだ。したら、身体ん中のガスに引火して予想外の大爆発って訳」


「〜〜〜〜ッ!んのバカバカバカバカ!」


「痛たっ!殴んなよ!生きてたんだからいいだろ!」


「いいわけないじゃろが!お前はこれから毎日馬車に走ってついてこい!」


「そんな自転車と併走する犬みたいな」


 なんだかんだよかったと胸をなで下ろした。

見てくださってありがとうございます!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 会話主体で、テンポがよく、読みやすいですね! また、勢いがあるギャグが秀逸で、それぞれの立っているキャラ同士の掛け合いが面白いです。メインキャラ基本どっかオカシイ(褒め言葉) [気になる点…
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