たのしい散策
あらすじ
ソニアと買い物することになった。
「ダイゴ!行くわよ!」
「へいへい」
「楽しめよ〜。宿はここじゃからな〜」
んなわけで買い物だ!
ぶっちゃけそんな乗り気じゃなかったけど、いざ見てみると結構興味を引かれるものもある。
「見てこれ!かわいくない!?」
ソニアがはしゃいで犬の出来損ないみたいなぬいぐるみを見ている。
「おれは…ちょっとよくわかんないけど」
「これ、買うわ!」
「お嬢ちゃんお目が高いねぇ」
「あ、あとこれも!」「これも!」「これもお願い!」
止まんねぇな。
そういえばこいつ本当にいいとこのお嬢様だったわ。
…?
急にソニアが静かになった。なんだ?
ソニアは髪飾りを見ている。
「…欲しいの?」
「い、いやいやそんなんじゃないわよ」
目が泳ぎまくってる。
そういえばソニアが買ったものは雑貨くらいで、身につけるものは特に買ってなかったな…
「似合うんじゃない?」
「えぇ?」
…よし、ここはおれが一肌脱ごう。
出会った当初から助けられてばっかだったからこれくらいはいいだろ。
「おばちゃん、これくれ」
「はいよ」
おれは手持ちから金を出すと、品物を受け取り、
「ん!」
「くれるの…?」
「んん…」
「どういう反応?」
ソニアは素直に受け取ってくれた。
「ありがとう」
ニコォ…
「気持ち悪い笑顔ね」
…
「満足したし、帰りましょう」
「それがいいや」
本っ当に眠い。疲れが臨界点越えている。
「待って!アームレスリング大会なんてあるわよ!」
もういいって。
「ソニア待っ…」
「行きましょう!!!」
そのままおれは引きずられて行った。
「楽しかったかの?」
「うん!もうバッチリ!」
宿に帰ってきたおれはまさに半死半生。今にも倒れてしまいそうだ。
恐ろしいな、都会への憧れは…
「ねむぃ。ねさせて」
「嫌よ!せっかく3人になったんだから枕投げ大会するのよ!」
こいつやばいな。イカれてる。疲れとかないのかな?
おれ達(ほぼ1人)は別室の客に苦情を入れられるまで枕投げを楽しんだ。
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