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異世界エンジョイライフ  作者: ○
道中
11/42

炭鉱都市オー=カワラ

あらすじ

スライムを倒したあと急にキシリカに襲われた。

「んあ」


これももう何回目だろう。


気づくといつの間にか街に着いていた。賑やかな街だ。


そんなことより。


「おい、キシリカ」


「なんじゃ」


「お前さ、急に襲いかかってきたよな」


「うん」


うんじゃねーよ。


「どういうこと?」


「いやー強くなったかと思って」


「…」


人はそんな急に強くなったりしねーよ!やっぱりこいつは危険すぎる。


横を見るとソニアが軟膏やら薬草やらを塗りたくられて寝ている。


「ソニアさーん、おはようございまーす(超イケボ)」


「ん…」


起きた。


「寝覚め悪いと思ったらあんたね」


「…」


「…」


空気悪っ。




「ここはオー=カワラという街でな。炭鉱業が盛んなんじゃ」


「へー。通りでムキムキなおっさんだらけなわけだ」


「ところでなんでここに寄ったの?」


それはおれも気になってた。

まぁ、物資の補充とか?かな。


「さっき倒した『ステァリバスヌス』いたじゃろ」


「ちげーよ。『ステアリステナシトゲハムシ』だよ」


「どういうボケ?」


アホみたいな茶番はさておき。


「そいつがどうしたの?」


「この街はあいつに困らされていてな。討伐報酬を出してくれることになっとるんじゃ」


最初からそれを言ってほしかったなぁ。やる気だいぶ違ったよ?


「でも、あいつを討伐した証拠とか出さないとダメじゃない?」


「見ろ」


キシリカはローブのポッケから(今まで特に説明していなかったが、キシリカは長いローブをきたThe魔女って感じの格好をしている)緑のゼリー状のものを取り出した。


「あいつの体の一部か!」


「でも素手で触れて大丈夫なものなの?」


薬草の草っぽい匂いを漂わせながらソニアが聞いた。


「もう死んどるからの」


なら大丈夫か!


「着いたぞ」


「お」


ここがこの街の冒険者組合か。

すごい!中にムキムキの人間しかいない!汗臭い!しにそう!


「『ステァリスススス』、討伐してきたぞ〜!」


「ちげーよ、『ステロイドムキムキマン』だよ」


「もういいって」


どよめきが起こり、次に疑惑の目が向けられる。

そりゃそうだ、見た目ガキ、薬草女、普通の16さいの男子(実質30越え)のパーティーだもんな。おれでもそんな顔するもん。


「おお!『制裁のキシリカ』様じゃないか!」


奥から他より一層ムキムキの女がでてきた。腹筋がすごい。


「『制裁』!?」


「それって10年前のあの!?」


「なぜこんなところに?」


かっこいい二つ名持ちかよ。羨ましいな。


「厳密に言うと討伐したのはわしじゃないが」


「ほう。そちらのお弟子さんが」


「まあね」「当たり前よね」


「ははは!自信過剰なとこもあなたそっくりだ!」




それでまあまあの金を受け取り、さあ王都へというところで、


「実はのう、まだ用事があるんじゃ」


「もういいよ…街がなんか汗くせぇもん」


「まあそう言うな」


「今日はもう疲れたからせめて明日にして…」


「うーん…しょうがないの」


今日はもう寝たい!ほんまキツイ!


「じゃ、また明日!」


「待ちなさいよ」


ソニアが首根っこを掴んできた。


「買い物付き合って」


「おれ?同じ女のキシリカの方がいいんじゃないの」


「嫌よババ臭いし」


「聞こえとるぞ」


空気がまた悪くなった。

おれ女心とかわからんのだけど大丈夫なのか…?

見てくださってありがとうございます!

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