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狂った老人
流石に台風の日には来ないが、片田舎で毎日入場券を買い待合室で線路を眺める老人がいた。私は縁もゆかりもないこの町に修理屋の欠員補充で臨時に来たのだが、知らぬ町ゆえに森羅万象気味悪しとかんじる中で数少ない例外である駅ですらこの老人のせいで例に漏れざるものとなった。
せめてもの救いというのは近所では有名であるということであり、勤め先の店長曰く三十年ほど前に女房を亡くしてしばし失踪してから生きて帰ってきてから、あのような様になったということだ。
流石に台風の日には来ないが、片田舎で毎日入場券を買い待合室で線路を眺める老人がいた。私は縁もゆかりもないこの町に修理屋の欠員補充で臨時に来たのだが、知らぬ町ゆえに森羅万象気味悪しとかんじる中で数少ない例外である駅ですらこの老人のせいで例に漏れざるものとなった。
せめてもの救いというのは近所では有名であるということであり、勤め先の店長曰く三十年ほど前に女房を亡くしてしばし失踪してから生きて帰ってきてから、あのような様になったということだ。
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