表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/79

一芝居

ティオルは闇雲に探すより敢えてハルリオンを探しているフリをした方がいいと思い……。

 ここはカンロギの町にある商店街。

 あれからティオルは、この周辺を歩きながら聞き耳を立てていた。

 そう噂により何か情報が聞けるかもしれないからである。


(やっぱり噂からは無理か……だが聞きまわって、悟られても厄介だ。そういえば……手紙にハルリオン様のことを調べている者がいると書いてありました。

 その者は生死を確認しているようだったと。この情報は、パルキアからとも……まあ間違いないでしょう。

 それと隣の国であるマールエメスの刺客が、ハルリオン様を亡き者にしようとしたかもしれないと。あそこは侵略国家……そうなると可能性大。

 その刺客が、この町に来てればいいのですが。そうだなぁ……罠を張ってみるか)


 そう思いティオルは、わざとハルリオンを探すフリをして聞いて歩いた。

 そしてしばらく聞いて歩いていると……。


「すみません。この辺で銀髪に赤いメッシュが入っていて、髪を後ろで束ねている男性をみたことはありませんでしょうか?」


 ティオルは建物の壁に寄りかかっている男性に問いかける。


「……知らないですね。だが、それだけじゃ……誰のことか分かりませんよ」


 そう言いその男は、ティオルを疑いの目でみた。そうこの男は、タールベである。

 タールベもまたハルリオンの情報を探っていたのだ。……という事は、犬も歩けば棒に当たるである。

 そう問われティオルは、心の中でかかったと思った。


「確かに、これは迂闊でした。そうですね……私が探しているのは、ハルリオン様です。名前ぐらい知っていますよね?」

「ほう……あの英雄か。だが、なんで探している?」

「もしかして、貴方は……ハルリオン様が行方不明なことを知らないのですか?」


 そう聞かれタールベは首を横に振る。


「知ってはいるが、なんで探しているのか……気になっただけだ」

「なるほど……そうですね。依頼ですよ……ギルドでみつけました」

「……依頼か。じゃあ、本人には会ったことがないんだな?」


 そう言われティオルは、コクッと頷いた。


「そうですが……なぜ貴方は、そう問うのでしょうか?」

「い、いや……俺も会ったことがないから……どんな人なのかと思っただけ」

「ああ……そういう事ですか。確かにどんな人なのか……会ってみたいですよね」


 そう言いティオルは、ニコリと笑みを浮かべる。


「そうですな。じゃあ、用があるので……」

「待ってください。急ぎの用でしょうか? そうでなければ、別の所で……もう少し話などどうでしょう」

「話すことはないと思いますが?」


 そう問われティオルは首を横に振る。


「話すことはありますよ。それに貴方は、この国の方じゃないですよね?」


 そう言われタールベは、身構え警戒した。


「なぜ分かった?」

「なんとなくですが……強いて言えば、雰囲気ですかね」

「そうか……それで、話とは?」


 そう言いタールベは、半目でティオルをみる。


「いえねぇ。他の国では、どんなことをしているのかと思いまして」

「それだけか?」

「ええ……それとも、聞かれてはまずいことでもあるのでしょうか?」


 そう聞かれタールベは、ティオルが何を考えているのか分からず悩んだ。


「……まあ問題ないか。じゃあ、ひと気のない所でなどでは?」

「そうですね……その方が、話せることもあるでしょう」


 そう言いティオルは、微かに笑みを浮かべる。

 そしてその後二人は、別の場所へ移動した。

読んで頂きありがとうございます(^▽^)/


『オレのお菓子どこだ?』…byハルリオン


『師匠が食べたのではないのですか?』…byルミカ


『いや、今まで外にいた。戻ってみたら、なかったんだ』…byハルリオン


『もしかして、テーブルの上に出しっぱなしだったのですか?』…byルミカ


『ああ……稽古のあとで食べようと置いてたんだがな』…byハルリオン


『なるほどですね。……そういえば、さっきメイミルが師匠の部屋に入っていきましたけど』…byルミカ


『(。-`ω-)そういう事か……』…byハルリオン


……その後あらぬ疑いをかけられたメイミルはハルリアから意味が分からないことを散々言われたのだった。


『(ˉ▽ˉ;)...…(良かった。バレなくて……)……』…byカールディグス


と、いう事で……o(*°▽°*)o


では、次話もよろしくお願いします(*^-^*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ