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モノローグ・シュラク3

 私は冒険者ギルドマスターのシュラクだ。



 今回、バイエルン様よりダンジョン攻略、モンスター討伐の任を受け、選りすぐりの冒険者を集めてダンジョンに向かった。


 バイエルン様も同行されるとのことで、私も同行しお守りすることにした。


 ヒーラーのケイゴオクダにも同行してもらった。


 武技指南役のカイ曰く基本的な武技は一通り習得しているとのこと。また、状態異常に対する治療の心得もあるようだからだ。



 ダンジョンへは無事にたどり着いた。だが、突発的な事態に陥った。


 サーペントとコカトリスの大群に遭遇したのだ。


 私は肝が冷えた。バイエルン様の御命にもし何かあれば、取り返しがつかない。


 何としても守らねば。私は死力を尽くした。それは他の冒険者も同じだろう。



 ケイゴオクダは負傷した冒険者の治療を行い、命をつなぎとめてくれた。


 どれだけ感謝してもし足りないくらいだ。



 この一件でバイエルン様が満足してくだされば良いのだが。


 褒め称えすぎると、もう一度攻略に向かうと言い出しそうな気がしてならない。なので、丁度良いバランスで褒め称えるのが肝要だ。



 ダンジョンでの大惨事が終わった後、私は事後処理に追われた。


 だがバイエルン様は、冒険者に金貨五枚しか払わないらしい。


 そのような額であの一流の冒険者たちが納得するわけがないし、冒険者ギルドとしてのメンツもある。


 ここは召集した私の自腹とギルド資産でなんとかするしかないだろう。




 私は近い内にストレスで胃に穴が開くかもしれない……。

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― 新着の感想 ―
[一言] ギルドからと自腹と両方だったか。 大変だな。ハゲと胃潰瘍と、どちらが先だろう。
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